① 食べ物が胃の中に入ると、胃が膨張し、胃から大腸に信号が送られます。
食べ物は胃をぬけて小腸で栄養分が吸収され、大腸で水分が吸収されます。
この食べ物のカスが便となり、便は大腸のS状結腸に溜まります。
② このS状結腸から便は、「ぜんどう運動」によって直腸に送られ、腸壁を刺激します。
③ この刺激が一定以上になると、刺激が脳に伝わって便意を感じ、肛門括約筋がゆるみ、便が排出されます。
どうして便秘になるのでしょうか?
便秘になりやすい人の傾向を知る
便秘というと「女性」に多い症状と思われていますが、なぜ、女性に多い傾向なのでしょうか?
それは、女性の「排卵と月経」という体の周期が、卵巣ホルモンと黄体ホルモンで作り出されているからです。
特に、排卵後から月経前までは、主に分泌される「黄体ホルモン」の影響で、大腸のぜんどう運動が弱くなり、その時期はどうしても便秘を起こしやすい状態となってしまうのです。
また、黄体ホルモンは同時に体に水をため込む性質があり、排便のための水分が不足します。
これも、便秘を増長させてしまう一因になります。
しかも、このホルモンの影響にゆるものだけでなく、女性は男性よりも筋力が弱く、
大腸の活動も活発ではないこと、ダイエットなどで便の量そのものが少なくなってしまうなど、便秘を誘因する条件を多く備えていることがあります。
今まで便秘とは無縁だった人も、加齢と共に体の筋肉や神経が衰えて、大腸の活動も弱くなり、
便意も起こりにくくなってきます。
それに併せて、食事の量も少なくなったり、消化の良い食べ物ばかりを食べるようになると、便の量が減り、便秘になりやすくなってしまいます。
子供にも便秘は起こります。
便秘の原因には、朝のトイレタイムが取れないとか、偏った食事をしてしまうとか、
ちょっとした様々な要因が原因となって便秘を引き起こしてしまいます。
もっと詳しく子供の便秘を知りたい方は、「こどものベンピ相談室」を覗いてみてくださいね♪
自分に合ったヨーグルトを見つける方法
ヨーグルトは同じもの200g位を、毎日1~2週間食べ続け、
おなかがグルグルと動くような状態になるものが、自分に合うヨーグルトと考えられます。
食物繊維の多い食べ物
海草類:ひじき、わかめ、こんぶ、のり、寒天
豆類:大豆、枝豆、グリンピース、小豆、納豆、おから
キノコ類:えのきたけ、しめじ、まいたけ、エリンギ、なめこ
いも類:さつまいも、やまいも、さといも、こんにゃく
野菜、果物:ごぼう、蓮根、人参、ホウレン草、干し柿、ミカン
乾物:かんぴょう、干し椎茸、切り干し大根、キクラゲ
いろいろ対処しても、ダメなときは「便秘薬」を使いましょう。
※ただし、「けいれん性便秘」の場合は、便秘薬の使用を避け、お医者さんに相談してください。