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    2021年6月30日 便秘解消を目指して ~便秘のセルフケア~

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  • 便秘と腹痛

    2021.12.05 健康や体のこと

    毎日の生活の中で、お腹が痛くなった経験がない人は、ひとりもいらっしゃらないのではないでしょうか。腹痛の原因は多種多様で、症状も軽いものから重篤なものまで様々です。便秘に悩む人たちにとって、腹痛は身近なできごとです。今回は、便秘に関連した話題を中心に、腹痛について見てみたいと思います。

     

    ■便秘のときの腹痛

     

    (1)便秘そのものによる痛み

     

     

    痛みは、脳が感じる主観的な現象で、体が傷害を受けたことを教えてくれます。つらく不快ですが大切な現象で、もし痛みを感じることがなければ、人はケガも病気も気にせず無理をしすぎてしまうことでしょう。痛みは、その原因で分類すると、傷害を受けたことにより痛みの受容体が刺激されておこる痛み(侵害受容性痛)と、神経そのものに起因する痛み等に分類されます。便秘が原因で起こる痛みを含めて、腹痛のほとんどは前者であり、実際に受容体が刺激されて起こります。そして、腹痛を痛みが発生する場所で大別すると、内臓にある受容体が刺激されておこる内臓痛と、内臓を取り巻く腹膜や腸間膜にある受容体が刺激されて起こる体性痛に分けられます。便秘そのものによる痛みは、主に、大腸で発生する内臓痛です。

     

    内臓痛と体性痛は、感じ方が違います。内臓痛は、例えば腸の場合、傷つくことや熱が加わることでは感じず、内圧の上昇や収縮により内壁が無理に伸ばされたりすると発生します。痛む場所ははっきりとは知覚されず、深く絞り込むような、押されるような痛みを感じ、繰り返し(間歇的に)起こることも多いです。そして、悪心・嘔吐・発汗を伴うことがあるのも特徴です。一方、体性痛の方は、体の表面でおきる痛みと同じタイプであり、はっきりと場所のわかる痛みが持続的に置き、発汗などはふつう伴いません注1

     

    便秘になると、腸が内容物を運ぼうと蠕動運動を起こした時に、腸が収縮しようとしても便が邪魔になって正常な動きができず、腸管の内圧が高まり、内臓痛を感じます。痛む場所は、便秘の場合は左下腹部が多いといわれますが、当社の実感としては、日常の便秘では下腹部の中でも特に決まった場所に痛みが集中するわけではないように感じています。蠕動運動は、定期的に発生するので、痛みも繰り返し発生する傾向があります。ひどい痛みの時には、冷や汗をかいたりします。そして、やがて排便できると、痛みも解消します。読者の皆様にも、思い当たるふしがあるのではないでしょうか?

     

    便秘で感じる腹痛から解放されるには、すでに溜まっている便を出してあげることが一番です。最も即効性があり確実性も高いのは、便秘薬の服用や浣腸の使用なのですが、本当は、ひどい便秘にならないように日ごろから心がけておくことが望ましいです。本ブログでは、便秘解消や、便秘のセルフケアについての記事が多くありますので、下記リンクをぜひご参照ください。

     

    参考リンク:便秘解消 | どくそうがん社長ブログ (dokusogan.jp) / 便秘解消を目指して ~便秘のセルフケア~ | どくそうがん社長ブログ (dokusogan.jp)

     

     

    (2)便秘以外の病気が潜んでいる可能性

     

     

    便秘が原因の腹痛がある場合に、単なる便秘以外の他の病気が潜んでいることはあるのでしょうか?便秘と腹痛以外に目立った症状がない場合、過度の心配は不要ですが、次のような疾患が隠れている場合がありますので、毎年の定期健診をしっかり受診し、症状が気になる場合には医師の診断を受けるようにしてください。

     

    ①過敏性腸症候群(IBS)

     

    腸が、精神的ストレスや自律神経失調などの原因で刺激に対して過敏になり、便秘や下痢を繰り返す病気です。腸の動きが刺激に対して過敏になるため便秘や下痢を繰り返しやすく、腸の神経が過敏になるので、内臓痛も感じやすく、腹痛が繰り返し起こります。有病率は人口の10%程度にもなる一般的な病気ですが、日常生活に支障をきたしやすいのでQOL(Quality of Life :生活の質)が低下します注2。ストレスがたまったときなどに強い腹痛や、便秘、あるいは下痢を繰り返すようでしたら、過敏性腸症候群かもしれません。お医者様に相談してみるのがよいでしょう。

     

    ②大腸がんなどの腫瘍で大腸の通りが悪くなっている

     

    大腸に、がんなどの腫瘍ができ、それが大きくなってくると、大腸内で便がひっかかって滞るようになることがあります。そのような場合、便秘(や下痢)になったり、腸の正常な動きが妨げられ、便秘の時と同じような内臓痛が発生します。大腸がんは、中高年になってから急に便秘がちになったような場合には、注意しなければならない疾患です。大腸がんは死亡者数で男性第3位、女性第1位のがんであり、年々増加傾向にあります(2018年時点)。毎年の健康診断で便潜血検査をちゃんと受け、気になる方は内視鏡検査を受けられてはいかがでしょうか注3

     

     

    注意!すぐに受診が必要なケース
    便秘による腹痛がひどい場合に、稀に重篤化するケースがあります。腸の中で大量の便がカチカチに固まってしまうと、腸がふさがってしまい(腸閉塞)、敗血症・腸穿孔・腹膜炎などの重篤な状態をもたらすことがあります。例えば腸穿孔といって腸に穴が開いてしまうと、人工肛門になったり、命を落としてしまうこともあります。こうしたケースは稀ですが、突発的で急な激しい腹痛がある場合や、吐き気・嘔吐を伴う場合は、早急に受診するようにしてください。

     

     

    腹痛の女性

     

     

    ■便秘薬の効きすぎによる腹痛

     

     

    実は、便秘薬の効きすぎによって腹痛になってしまう方もよくいらっしゃいます。当社の調査によると、市販の便秘薬を服用している人のうち、9%は水のような便が、36%が形がはっきりしない軟便が出ていると答えていますが注4、こうした便が出ている方は要注意です。便秘は非常に個人差が大きな症状であり、便秘薬の効果の現れ方は人によって大きく異なります。多くの便秘薬は、服用量が細かく調節できないので、服用量が多すぎると激しい蠕動運動が起きてしまうなど効きすぎる場合があり、その結果、大腸の内臓痛を引き起こしたり、下痢になったりしてしまうのです。薬の効きすぎは、体に負荷がかかるだけでなく、長期的には便秘薬が効きにくくなってきてしまいます。

     

     

    もし便秘薬を服用して、下痢をしてしまったり、腹痛が気になるようでしたら、服用量を減らすか、服用量を調節しやすい便秘薬を選ぶかして、自然なバナナ状の便がでるような適切な服用量を探ってみてください。また、整腸薬を併用することで、便秘薬の服用量自体を減らすこともおすすめです。

     

     

    関連リンク1:複方毒掃丸ブランドサイトおすすめの服用方法複方毒掃丸の無料サンプルお申込みフォーム 複方毒掃丸は、6種類の生薬が自然に近いお通じを促す便秘薬です。小さな丸剤なのでのむ量を調節しやすく、ちょうどよいお通じを目指せます。また、複方毒掃丸には、痛みを和らげる生薬・カンゾウが配合されています。

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    関連リンク2:毒掃丸整腸薬の製品案内毒掃丸整腸薬の無料サンプルお申し込みフォーム 毒掃丸整腸薬は、乳酸菌と消化酵素と4種類の生薬を配合した、シナモンのような爽やかな香りがする、のみやすい整腸薬です。

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    注1 参考文献:特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン作成委員会編,  がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2014年版),2014年 金原出版株式会社・「痛みの基礎知識」, 一般社団法人日本ペインクリニック学会webサイト, 2021年12月5日アクセス 注2 参考文献:日本消化器病学会, 機能性消化管疾患診療ガイドライン2020ー過敏性腸症候群(IBS)改定第2版, 南江堂 2020、注3 参考文献:「大腸がんとは」, 国立がん研究センター中央病院webサイト 2021年12月5日アクセス 注4 インターネット調査 N=1029 詳細:プレスリリース「市販の便秘薬ユーザーの約50%が下痢や軟便に!? 便秘薬『複方毒掃丸』を販売する山崎帝國堂が消費者調査を実施」2019.08.08 

     

     

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    毒掃丸毒掃丸整腸薬のお買い求めは全国のドラッグストア・通販サイトで。見つからない場合は「毒掃丸をください」と申し出てください。こちら(SHOPどくそうがん)でも販売しております→ショップどくそうがん | 便秘薬の毒掃丸 山崎帝國堂のネットショップ (dokusougan.jp)

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  • おならの原因と対策

    2021.11.15 健康や体のこと

    おならは、正常な生理現象です。とはいえ、社会生活をしていく上で多少の我慢が必要ですし、頻繁にしたくなるような日には、やはりちょっと気になるもの。今回は、そんなおならの原因や、生活の上でとれる対策について見てみたいと思います。

     

    ■おならはどこからやって来るのか

     

    おならは、成人だと1日平均5~20回程度しているといわれています。いったいそのおならの実態は何なのでしょうか?まず最初に、おならとは何で、どこからやってくるのかを知っておきましょう。

     

    (1)おならのもと・腸管ガスの正体

     

    おならは、腸管の中にあるガスが大腸を経て肛門から出てきたものです。ヒトの腸管の中には、最大200ml程度のガス(腸管ガス)があり、これが腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)で順次下へと運ばれ、おならになります。腸管ガスは、99%以上が水素、酸素、メタン、二酸化炭素、窒素でなど無臭の気体で構成されていて、その組成比は体外の空気とだいぶ違います。また、これらのガスの割合や組み合わせは個人差がとても大きいです。そして、残りの1%未満はさまざまな臭気ガスで構成されていて、これがあの様々なニオイをもたらします(詳細後述)。

     

    腸管ガスの組成は胃から大腸に進むにつれて変化していきます。  ガスの由来は、飲み込まれた空気、腸管内生成(消化液の化学反応と細菌代謝)、および血流から腸内への拡散で、 出ていく方は、げっぷ、吸収、細菌の消費、肛門からの排出です。これらの要素がとても複雑にからみあって、食べ物と一緒に長い旅をする間にできあがった腸管ガスが、最後に肛門からおならとして排出されます注1

     

    2021年11月の時点で、大手企業のWebサイトをはじめ、おならの大半は口から飲み込んだ空気である、と書いてあるケースが多く見受けられます。しかしながら、海外の研究で、食事をしてしばらくすると大腸の後半あたりで特にガスの量が急増することもわってきており注3、最近では、おならの大半は大腸で食物の残滓が腸内細菌に分解されることで発生していると考えられるようになっています注4

     

    但し、呑気症(どんきしょう)という空気を沢山飲み込んでしまう病気の人たちを調査した国内の臨床統計をみてみると、呑気症の人たちが訴える気になる症状の第3位が排ガス(第1位は腹部膨満、第2位はげっぷ)となっていますので、口からの空気も、個人差はあるでしょうが、多かれ少なかれおならになっていると思われます注5

     

    (2)おならと酸素の話

     

    先ほど腸管ガスの組成は人によって大きく異なると述べましたが、皆に共通している点もあります。それは、おならの中には酸素がほとんどないことです。大気中には酸素が21%含まれていますが、腸内のガスは、大腸に至るころには極端な低酸素状態になっていて、1960年代以後の主な研究データの平均値を計算した研究(メタアナリシス)によると、腸管ガス内の酸素含有率は、わずか2.3%です注2

     

    腸管に入った酸素は、少しずつ腸管から体内に吸収されます。また腸管上部の細菌のなかには酸素を消費するものもいるので、大腸に至るまでにその濃度はどんどん下がっていきます。皆さまも、腸内の細菌の中には人の役に立つ善玉菌がいるというのは聞いたことがあると思いますが、そうした善玉菌は酸素が苦手で、低酸素の大腸は棲息にピッタリの環境です。健康な大腸に沢山の善玉菌がいるのは、そこに酸素があまりないからなのです。

     

    ところで、腸管の酸素濃度が低くなると、血中の酸素が腸内に漏れ出しても不思議ではないのですが、この点について最近の研究で面白いことが分かってきました。一部の善玉菌が出す物質が、ヒトの大腸上皮の細胞を元気にさせ、血中からでてくる酸素の消費を促進させ、そのことが大腸内の酸素濃度の上昇を抑えているというのです注6。こうして善玉菌の生育環境が保たれているとは、健康な腸内環境を恒常的に保つための、見事な仕組みに感心させられます。

     

    ということで、腸管ガスは極めて酸素が少ない状態で肛門にやってきます。もし、おならだけを集めた部屋をつくり、その中に人が入ったら、ひどく臭いだけでなく、酸素不足により窒息して死んでしまうかもしれません。

     

    (3)おならのニオイについて

     

    大腸の腸内細菌の営みで発生するガスには、無臭のものと、少量でも強いにおいをもつものがあることには、(1)で触れました。大雑把にいうと、食物繊維や炭水化物の分解ででるガスは無臭で、タンパク質や、ニンニクやニラのようなもともとニオイが強いような食べ物は、臭いガスの素になります。また、腸内環境の悪化や、便秘もおならが臭くなる原因になります。

     

    ・食物繊維や炭水化物からつくられるガス

     

    食物繊維は大腸に棲む細菌によってしか処理されないため、食物繊維の多い食物(野菜や豆など)を多く食べると、腸内細菌の活動が活発になり、ガスの量も多くなります。また、炭水化物も同様にして分解されます。食物繊維や炭水化物を分解する腸内細菌は、いわゆる善玉菌や日和見菌(悪玉でも善玉でもない菌)と呼ばれている菌たちです。そして、分解するときに、水素やメタン、二酸化炭素といったガスが多量に発生し、腸管ガスとなります。これらのガスは、いずれも無臭です

    ・タンパク質やニオイが強い食べ物からつくられるガス

     

    タンパク質や、肉、ねぎ類・にんにく・にらといったニオイが強い(硫黄分が多い)食べ物を多く食べると、その残滓が大腸でウェルシュ菌などの悪玉菌によって分解され、その時に、硫化水素(卵の腐った臭い)、二酸化硫黄(マッチをすったときの臭い)、二硫化炭素(独特の不快臭)、インドール(大便臭)、スカトール(大便臭)などのガスが少量ながら発生します。これらのガスは、ニオイが強く、おならの臭さの素になってしまいます。そしてこれらのガスが増えれば増えるほど、おならのニオイは強くなります。タンパク質やニラなどの食品を摂りすぎた時、腸内環境の悪化で悪玉菌の数が増えた時、便秘などで便が長く腸内に留まった時には、そうしたガスが増えるので、おならのニオイが強くなります。

     

    ■おならにどう対処すればよいか?

     

    おならの正体とニオイの原因についてみてきましたが、では、私たちが生活上とれるおなら対策には、どのようなものがあるか、考えてみましょう。

     

    (1)おならを溜めない、我慢しない

     

    まず、おならを不必要に腸内にためないようにしたいものです。おならが腸内にたまると、これが周辺臓器をも圧迫してしまいます。さらに、悪玉菌が生み出す臭いニオイの元の物質には、体に吸収されると有害なものがあります(本ブログ『便秘と「デトックス」①』もご参照ください)。また、臭いニオイ成分の1つである硫化水素は、吸収されず残るので、後で出るおならは、より臭くなります。腸内にたまったおならは、有害物質とともに腸管から吸収されて血液中に溶け込み、全身へと運ばれます。血液中に溶け込んだおならは、皮膚や呼気から体外へ排出されますから、体臭や口臭がきつくなることもあります。

     

    結局、おならは不要なガスを排出するための正常な生理現象であり、なくなることはありませんし、溜めても良いことはありません。その昔、徳川家康に仕え、108歳まで生きたという天台宗の高僧・天海大僧正は、3代将軍家光に対し、折々おならをすることは長寿につながるとの下記のような養生訓を伝えています。

     

     

    ”長命は 粗食 正直 日湯(毎日の入浴) 陀羅尼(念仏) 折々ご下風(おなら) 遊ばさるべし”注7

     

     

    (2)おならを臭くしないように、食生活を見直し、腸活を心掛ける

     

    「おならのニオイについて」の項で、おならが臭くなる原因をみ挙げましたが、そうした原因を取り除いていけば、おならのニオイをおさえることができます。ニオイをおさせることができれば、我慢のし過ぎも減らせるのではないでしょうか。

     

    タンパク質やにおいが強い食品を摂りすぎないようにする

    大切な日の前などには、なるべくお肉やにら・ねぎなどの量を減らし、代わりに食物繊維や炭水化物を多く摂るようにしましょう。

     

    ②腸内環境の悪化で悪玉菌の数が増えないようにする

    日ごろから腸活を心がけ、腸内の善玉菌を増やすように、ヨーグルトオリゴ糖などを積極的に摂るようにしましょう。腸内環境を良くする活動のことを「腸活」と言いますが、本ブログでもたびたび取り上げてきましたので、是非ご参照ください。また、整腸薬を活用することも、一つの手段です。

    腸内環境の記事一覧

    腸活の記事一覧

     

    関連リンク:毒掃丸整腸薬の製品案内毒掃丸整腸薬の無料サンプルお申し込みフォーム 毒掃丸整腸薬は、乳酸菌と消化酵素と4種類の生薬を配合した、シナモンのような爽やかな香りがする、のみやすい整腸薬です。

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    ③便秘などで便が長く腸内に留まらないようにする

    便秘は、便の滞留時間を増やしてしまいますので、おならの臭い成分の産生量を増やしてしまいます。また、血中への有害成分の移行や、無臭のガスの産出増にもつながりますから、おなら対策として便秘の防止や解消は大切です。便秘の解消は、本ブログのメインテーマです。便秘解消の第一歩は、生活習慣の改善です。関連する記事は沢山ありますが、まずは下記をご覧いただけたらと思います。また、どうしても便秘が解消できない時は、便秘薬・毒掃丸の使用も検討してみてください。

    →「便秘解消を目指して ~便秘のセルフケア~

     

    関連リンク:複方毒掃丸ブランドサイトおすすめの服用方法複方毒掃丸の無料サンプルお申込みフォーム 複方毒掃丸は、6種類の生薬が自然に近いお通じを促す便秘薬です。小さな丸剤なのでのむ量を調節しやすく、ちょうどよいお通じを目指せます。

    複方毒掃丸

     

    以上、駆け足でおならについて見てきましたが、最後に注意点が1つあります。おなら自体は病気ではありませんが、異常におならが出続ける場合や、他の症状もみられる場合には、重大な病気が隠れていることもあります。そうした場合は、お医者様に相談するようにしてください。

     

    注1:M. Montalto et al. Intestinal gas metabolism, Digestive and Liver Disease Supplements. 2009, Vol 3-2,  p27-29 注2:Andre Modesto  et al, Meta-Analysis of the Composition of Human Intestinal Gases, Digestive Diseases and Sciences, 2021, https://doi.org/10.1007/s10620-021-07254-1 注3:F. Perez  et al, Gas Distribution Within the Human Gut: Effect of Meals, Am J Gastroenterol. 2007, vol102-4, p842-9 注4:例えば、Jonathan Gotfried、ガスが関連する愁訴、MSDマニュアルプロフェッショナル版、最終査読/改訂年月 2020年 3月、注5:木村浩子、空気 嚥下症(い わゆる噛み しめ呑気症候群)と頭頸部不定愁訴 に関 する臨床統計的検討、日本歯科心身医学会雑誌、2007、Vol22-2、p73-83 注6:Yael Litvak  et al, Colonocyte metabolism shapes the gut microbiota, Science, 2018 , 362(6418): eaat9076. 注7:参考サイト 東叡山寛永寺 10月のおはなし ~天海大僧正と德川家光公~ 2021年11月15日閲覧

    写真説明:おならの臭いを想像させるのは本文だけで十分と考え、全く関係ない海の写真をタイトルバックに選んでみました。

     

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  • 2回シリーズで、生薬(しょうやく)について解説しています。生薬とは、天然の植物・動物の薬効部位を使った薬のこと。前回の「生薬の話①」では、その魅力と歴史について簡単にご紹介しました。今回は、長い歴史から得られる知見を実際の薬の効能効果につなげていくためにの、処方と製法についての工夫についてお話させて頂きたいと思います。

    ■なぜ処方と製法が大切なのか

     

    素晴らしい魅力を秘めた生薬ですが、その自然の力を、現代社会が求める水準の医薬品として活かしていくには、しっかりとした処方と製法で、プロの手によって、お薬に仕上げていく必要があります。

     

    みなさまは、「医薬品の3要素」というのを聞いたことはありますでしょうか?それは、「有効性」「安全性」「品質」の3つです。現代社会では、これらを全て高い水準で満たすものだけが、信頼できるお薬とされています。薬を司る法律・薬機法の正式名称が “医薬品、医療機器等の品質有効性及び安全性の確保等に関する法律” であることからも、3要素が決定的に大切であることが分かります。実は、自然の恵みをそのまま薬として活用しようとするときには色々な難しさがあります。そんな中で、処方は「有効性」と「安全性」を担保するものであり、製法は「品質」を現代レベルで担保するために必要なものなのです。

     

     

    ■生薬をつかった処方について

     

     

    一般に「処方」といえば薬の調合や服用法についての指示のことを指しますが、ここでいう処方は、生薬の組み合わせかたのことです。生薬を上手にブレンドし、身体全体に効能をいきわたらせるために、良い組み合わせ方を見つけることは非常に大切です。しかし一方で、生薬はひとつひとつに無数の成分を含み、しかも生薬を組み合わせれば、それぞれの相互作用もでてきます。現代社会で求められるレベルの「有効性」と「安全性」を、全ての物質についてデータを科学的に積み上げていく手法で担保することは困難です。なので、生薬のお薬の「有効性」「安全性」ついては、処方自体の歴史(長いものでは数千年)や長年の使用実績が何よりの担保になってきます。

     

    日本の医薬品において、生薬の処方はいくつかの系譜に分類でき、入手できる方法も様々ですが、今回は身近な街のドラッグストアで見かける2大勢力、漢方薬(一般用)と、生薬を用いた家庭薬についてご紹介します。

     

     

    (1)漢方薬(一般用)

     

    例:葛根湯、防風通聖散

    漢方薬は、古代中国から伝来し、その後日本で発達した「漢方医学」の理論に基づいて、生薬を組み合わせた薬です。漢方というと中国直輸入の処方のように見えますが、漢方医学は日本で独自の体系化を遂げてきたもので、中国の中医薬に基づく中薬(そのように呼びます)とは処方や配合量が異なっています。ドラッグストアで買える一般用の医薬品としては、2021年現在294の処方が国により認められ、様々なメーカーにより販売されています。処方の名前そのもので売られていることが多いですが、例えば「ナイシトール」など別の名前がつけられている場合もあります。漢方処方は、処方・剤形・製法が古医書に規定されているのが特徴です注1。長い歴史の裏付けのある、実証と書物に基づいた処方です。

     

    (2)生薬を使った家庭薬

     

    例:龍角散、毒掃丸

    家庭薬とは、「長い伝統と使用経験を積んだ家庭の常備薬」のことで、法的な定義はありませんが、いわゆる薬局薬店でよく見かける昔ながらの一般用医薬品のことを指します。生薬を使ったものが多く、そうした家庭薬の代表例は龍角散太田胃散救心宇津救命丸などで、毒掃丸もその一つです。どれも、一度は聞いたことがある商品ですよね?いずれも複数の生薬を用いていますが、漢方薬とは言いません。

     

    これらの家庭薬のルーツは、様々です。例えば毒掃丸は、漢方処方の1つで、江戸時代中期の医師・香川 修徳(かがわしゅうとく)が残したと言われる「香川解毒剤」をもとにしたものですし、他の処方には、漢方を中心に蘭方(江戸時代に日本にもたらされたオランダ医学)の知恵を摂り入れたものもあります。また、数百年前から語り継がれる一子相伝の秘伝薬だったものもあります。古くからの知恵を生かしながらも、古医書に縛られず、新しい知識も取り入れています。

     

    生薬を使った家庭薬に共通しているのは、日本社会に広く受け入れられた処方であることと、市場での長い使用実績をもつことです。伝統を踏まえつつも、近代・現代人の生活スタイルにより合った処方といえるでしょう。

     

    各製品の歴史がわかるサイト:家庭薬ロングセラー物語 龍角散太田胃散救心宇津救命丸毒掃丸

    毒掃丸の歴史はこちらも:毒掃丸と「毒退治」のトラ

    生薬が並ぶ棚の写真

     

     

    ■製法について

     

    製法、つまりどのようにして生薬を薬に仕上げるかは、医薬品の3要素の1つ「品質」を担保するために重要です。わかりやすいように製法と表現しましたが、薬の世界の用語でいうと、剤型(=薬のかたち 例:錠剤)や製造方法のことを指しています。古くから臨床応用されてきた処方と同等の品質にならない剤型で作ったり、大切な成分が変質してしまうような製造方法をとれば、期待している有効性が発揮できないかもしれません。

     

    生薬を加工した剤型には、様々なものがありますが、伝統的かつ代表的な方法は、煎剤(せんざい)と丸剤です。煎剤とはいわゆる煎じ薬のことで、刻んだ生薬をティーバックのような袋に入れ(現代の場合)、土瓶などを用い、湯で煮詰めたものを飲みます。古来、漢方医学では煎じてのむ処方がほとんどなので、そうした処方の場合は、煎剤が最も「正統な」飲み方で、効果もより期待できます。風味が強いこともありますが、生薬においては、風味も薬の一部です。一方で、飲み手の側で手間がかかるほか、単に水で煮詰めるだけでは精油成分が引き出せないなどの欠点もあります。

     

    煎じ薬のイラスト

     

    丸剤は、生薬を粉末にしたものを丸く加工したもので、携帯性にすぐれ、すぐに飲める、のみ手には便利な剤型です。また、胃で溶け出すまで時間がかかりますから、ゆっくり効き目が表れるという特徴があります。本来煎剤として伝わってきた漢方処方を、煎じずに粉末にして服用しても、効果が得られないものがあるともいわれ注2、なんでも丸剤にできるわけではないのですが、丸剤は自然の恵みの生薬をまるごと粉末にしているため、水で煮だせない成分などを含む、薬効部位全体を残さず体にとりいれることができる点で優れています。ちなみに、毒掃丸は、のみやすさ・調節のしやすさも考えたうえで、天然の生薬の恩恵を丸ごと活かすために小さな粒の丸剤となっています。

     

    煎剤と丸剤の他に、煎剤の欠点を補うために昭和30年代以降に登場した剤型として、エキス剤というものもあります。エキス剤は、生薬を適切な溶剤で浸出し、それを濃縮したもので、煎剤に効果がやや劣る場合があるものの、顆粒として服用できるので携帯に非常に便利です。現代では、エキス化した生薬を原料にすることで、ドリンク剤・錠剤・カプセル剤など様々な剤型の医薬品に生薬が含有されるようになっています。

     

    このように、生薬の魅力を活かしながらも品質の高いお薬を作るために、化学成分の医薬品とはちょっとちがう、様々な剤型の生薬製剤が存在しているのです。

    丸剤の写真

     

    また、製造方法も品質を左右します。まず製薬会社として、製造管理・品質管理の基準(GMP:Good Manufacturing Practice といいます)を遵守することは大原則です。そのうえで、生薬を用いた医薬品を作るには、独特のノウハウが必要です。薬効成分の均一性を保つこと、服用後適切なタイミングで溶けるようにすること、熱をかけるときに成分を破壊してしまわないこと、などなど、天然物を適切に加工しなければなりません。同じ材料を同じ機械で加工しても、ノウハウの有無によって、成分のバランスが変わり、のんだ後の実感が異なることもあり得ます。

     

    こうした生薬独特の難しさを克服し、伝統の生薬処方を安全安心の現代的医薬品としてお届けしようと、当社を始め、漢方薬や生薬製剤を扱う製薬会社の製造管理・品質管理の部門のスタッフが、日々の職務に励んでいます。

     

    注1:参考サイト 日本漢方生薬製剤協会 webサイト内「漢方の解説」2021年10月29日閲覧 注2:参考文献:秋葉哲夫、医療用漢方製剤の歴史、日東医誌 2010、vol.61-7, p881-888

     

    写真説明:丁寧に製造された毒掃丸は、最後に人の目で目視され、ビンに充填されていきます。

     

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  • 生薬(しょうやく)という言葉は、ご存じでしょうか?生薬とは、天然の植物・動物の薬効部位を使った薬のこと。たとえば、毒掃丸は冒頭の写真にある6種類の植物性生薬を原料にした便秘薬です。また、漢方薬や多くの家庭薬が、生薬を原料としています。今回は、そんな生薬の魅力と、利用・研究の歴史を簡単にご紹介したいと思います。

     

    ■生薬の魅力とは

     

    生薬の魅力は、特定の薬効成分のみを抽出または化学合成した一般的な医薬品原料と違って、天然の植物・動物の薬効部位をそのまま活用しているところにあります。

     

    例えば、植物の場合、葉・花・つぼみ・茎・樹皮・枝・根など草木によって利用する部分が異なりますが、薬効部位を乾燥させたり粉にしたりして、まるごと薬の原料としています。興味深いことに、生薬になる植物は多くの場合、何種類もの薬効成分を含んでおり、薬効部位をそのまま活用にすることで、すべての薬効成分を体に摂り入れることができます。そして、生薬を使った伝統薬の多くは、複数の生薬を組み合わせています。いくつもの薬効を持つ生薬を更にブレンドすることで、調子の悪い箇所だけではなく、体全体の健康バランスを整えることを期待しているのです。

     

    小皿にのった沢山の生薬

    ■生薬利用と研究の歴史

     

    現代の日本で使われている生薬は、中国と日本の長い歴史のなかで選び抜かれたものです。

     

    よく薬食同源(または医食同源)と言いますが、薬と食べ物は、その根源はもともと同じです。文明化以前、人類の生活においてはまず食があり、食べることが生きることそのものでした。やがて、一部の食べ物が体に良いことが分かると、天然物を用いた医行為が行われるようになり、生薬の歴史が始まりました。(多くの古代文明で、生薬を活用した医療が現れ、呪術と並行して用いられたことは本ブログでもご紹介したとおりです)それ以来、20世紀に入って化学療法が確立されるまで、薬といえば生薬やその抽出物でした。

     

    先史日本においては、縄文時代の遺跡から、今も生薬として使われるキハダの樹皮が発見されていると言われていますが、生薬を使っていたことを示す考古学的な痕跡はそれだけのようです。本邦で本格的に生薬が使われるようになるのは、中国から医学の知識がもたらされる飛鳥時代以降のことです。

     

    一方、中国では日本より遥かに古くから、生薬の知識は洗練された体系になっていました。中国に於ける最も古い生薬の文献は『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』という書物ですが、これは後漢の時代(西暦25~220年)に書かれ、365種類の生薬が体系的に収載されています。ちなみに、この書名の最初にある「神農」とは、古代中国の伝説上の皇帝で、草木の薬効を調べるために自ら草根木皮を嘗め、最後には植物の毒にあたって死にましたが、神農が選び伝えた生薬により多くの民が救われたとされています。これは、薬の歴史の裏側には犠牲もあったことが分かりやすく示された説話だと思います。その後も幾星霜、中国では独自の医学の発展とともに、生薬の知識が蓄積されていきます。明代に李時珍が著した『本草綱目(ほんぞうこうもく)』は特に有名です。

     

    これら中国の生薬関係の文献は、日本には飛鳥時代に朝鮮半島経由でもたらされ、その内容が徐々に日本社会に受容されていったようです。その後も中国との往来を通じて時折新たな文献ももたらされるなか、平安時代には和名を併記した日本版生薬本も現れます注1。江戸時代に入ると、生薬学は一層盛んになり、中国書の翻訳・解釈にとどまらず、日本に自生する植物・動物などの研究に発展しました。『養生訓』で有名な学者・貝原益軒が1709年に刊行した『大和本草(やまとほんぞう)』(下の写真)は、独自の分類法で日本にある生薬を中心にまとめたことで高く評価されています。

     

    日本で使われている生薬の研究は、このように、文献が残っているものだけで2000年の歴史があります。また現代では、生薬の科学的な成分研究や、生薬を使った製剤の医学薬学研究が行われ、知見は日々深まっています。

     

    国立科学博物館に展示されている大和本草

    貝原益軒『大和本草』(国立科学博物館の展示)wikipedia ©Momotarou2012

     

    なお、生薬の魅力をそのまま生かし、長い歴史から得られる知見を実際の薬の効能効果につなげていくためには、処方と製法について工夫が必要です。次回の「生薬の話②」では、これらの点についてお話させて頂きたいと思います。

     

    ■毒掃丸と生薬

     

    生薬の便秘薬・毒掃丸には、選び抜かれた生薬が6種類含まれており、それぞれの作用が一つになって、便秘や便秘に伴う吹出物、肌あれなどの症状を改善します。

     

    1.ダイオウ(大黄)

    ダイオウ

    大腸の働きを活発にして自然なお通じを促してくれます。

    英名:Rhubarb
    学名:RHEI RHIZOMA

    産地:中国(青海、甘粛、陜西、四川など)の高地。主に野生品。
    国産大黄は、主として北海道で生産。
    薬用部位:根茎。
    性状:特異なにおいがあり、味はわずかに渋く、苦い
    作用:瀉下作用、抗菌作用、抗ウイルス作用等

    関連記事:『便秘と「デトックス」②医薬の歴史にみるデトックスの系譜と、毒掃丸

     

    2.エイジツ(栄実)

    エイジツ

    瀉下作用により、自然なお通じを促してくれます。

    英名:Rose Fruit
    学名:ROSAE FRUCTUS
    産地:中国、北朝鮮。
    薬用部位: ノイバラの偽果又は果実。
    性状:わずかににおいがあり、花床は甘くて酸味がある。
    堅果は初め粘液ようで、後に渋くて苦く、刺激性がある。
    作用:瀉下作用。

     

    3.カンゾウ(甘草)

    カンゾウ

    おなかの痛みの緩和や痔等の痛みに効果を発揮します。

    英名:Glycyrrhiza
    学名:GLYCYRRHIZAE RADIX

    産地:中国(内蒙古、甘粛など)、ロシア、アフガニスタン、イラン、パキスタン。

    薬用部位:根およびストロン(匍匐ほふく茎)。
    性状:弱いにおいがあり、味は甘い。

    作用:解毒作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、鎮咳作用等。
    天然の甘味料、グリチルリチン酸の原料。

     

    4.コウボク(厚朴)

    コウボク

    食欲不振、腹部膨満や腸内異常醗酵に効果があります。

    英名:Magnolia Bark
    学名:MAGNOLIAE CORTEX

    産地:長野、岐阜、富山、鹿児島県、北海道などの野生品。
    中国(四川、湖北など)。

    薬用部位:ホオノキの樹皮。
    性状:弱いにおいがあり、味は苦い。
    作用:健胃・整腸作用等。

     

    5.サンキライ(山帰来)

    サンキライ

    便秘に伴う 吹出物、肌あれに効果を発揮します。

    英名:Smilax Rhizome
    学名:SMILACIS RHIZOMA
    産地:中国の広東省が最も産量多く、他では湖南省など。
    薬用部位:塊茎。
    性状:わずかににおいがあり、味はほとんどない。
    作用:排膿・解毒作用。

    関連記事:『便秘と「デトックス」②医薬の歴史にみるデトックスの系譜と、毒掃丸

     

    6.センキュウ(川芎)

    センキュウ

    血液の循環を良くして、のぼせ、頭重を和らげてくれます。

    英名:Cnidium Rhizome
    学名:CNIDII RHIZOMA
    産地:北海道が主。その他岩手、群馬、富山、新潟など。
    薬用部位:根茎。
    性状:特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。

    作用:補血、強壮、鎮静、鎮痛作用。
    婦人薬に多く配合されています。

     

    注1:参考文献 真柳誠「中国本草と日本の受容 」『日本版 中国本草図録』巻9、p218-229,  中央公論社 1993年 (webサイト中国本草と日本の受容 (umin.ac.jp) 2021/10/16 17:34参照)

     

    写真説明:毒掃丸に使われている生薬の一覧。

     

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  • 今週の金曜日・土曜日の二日間にわたって、東京の江戸総鎮守・神田明神で開催される第14回OCT医薬品普及啓発イベント「よく知って、正しく使おうOTC医薬品」に、私たち山崎帝國堂も出展いたします。

    ■イベント概要

     

    OTC医薬品(毒掃丸をはじめとする、薬局やドラッグストアで購入できる一般用の医薬品)のことを、正しく知っていただくためのイベントです。

     

    日時:

    10月8日(金)12:00~19:00

    10月9日(土)10:00~17:00

     

    場所:

    江戸総鎮守・神田明神 神田明神文化交流館

    Youtube 特設サイトで同時生配信

    ■当社の出展内容

     

    ブースの開設

    神田明神文化交流館2階の神田明神ホールで、ブースを出展しております。27の企業ブースのほか、懐かしいくすり展、お薬相談コーナーなど、楽しい催しを行っています。各ブースでは、医薬品のサンプル配布(引換券を、境内の特設薬局に持参して引き換え)も行っています。ぜひお立ち寄りください!!

     

    プレゼンテーションの実施

    10月9日(土)12:40から、神田明神文化交流館4階令和の間で、代表取締役 竹内が、毒掃丸についてプレゼンテーションを行います。12時頃から、2階の当社ブースにて参加券をお配りいたします。会場でプレゼンに参加してくださった方には、複方毒掃丸540丸の引換券をさしあげる予定です。

     

    Youtubeでのプレゼン同時配信

    当社をはじめ、全ての企業プレゼンが、Youtube特設サイトで同時配信されます。当社のプレゼンテーション配信は、10月9日(土)12:40からです。

     

     

    ■過去のイベントの様子

    ・去年の第13回イベントは、コロナ禍のなか、オンラインのみで開催されました。当社のプレゼンテーションも、全国に配信されました。

     

    (スマホの方は、画面を横にするか、「見る>Youtube」ボタンからアプリへ)

     

    ・一昨年の第12回イベントは、東京・日本橋で開催されました。開会式で、小池百合子都知事がご挨拶された時には、参加企業の「ゆるキャラ」たちも勢ぞろいするなど、華やかな雰囲気のなかとり行われました。

     

    小池東京都知事と、家庭薬のゆるキャラたち

    左から、正露丸くん、龍角散ダイレクトくん、太田胃にゃんピョンちゃんかんちゃん、ボトルマンジョー、小池百合子東京都知事、藤井隆太実行委員長

     


    一昨年のブースの様子です!

     

    会場では、新型コロナウイルス対策が徹底されますので、安心してお越しください。みなさまと会場でお目にかかれるのを楽しみにしております!

     

    感染対策をしたさぶろうまる

    「イベントに参加するために、フェイスシールドを買ってもらったよ!」

     

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  • 毒掃丸のシンボルといえば、ネコ科の猛獣トラ。今も毒掃丸のパッケージの一番目だつところに描かれています。このトラは、明治時代に「毒退治」のシンボルとして毒掃丸に描かれるようになりました。今回は、歴史を振り返りながら、トラに秘められた当社の思いをご紹介します。

     

    ■時代背景(1)明治時代に身近になったトラ

     

    トラは古来、日本にはいない動物です。もちろん、中国や韓国との交流を通じてエリート層にはその存在はかなり古くから知られていましたし、十二支に用いられるなど、市民にもなじみは深いものがありました。しかし、庶民が実物のトラに接することができるようになったのは、割と最近のことです。一般市民が生きたトラを目にすることができるようになったのは、見世物の目玉として実物のトラが出されるようになった江戸末期だといわれています。明治に入ってそんな機会も増えてきて、徐々にトラは身近になってきます。そして、1882年(明治15年)に日本で最初の動物園である東京の上野動物園が開園しますが、開園5年後の1887年(明治20年)になると、いよいよトラが展示されるようになりました。ちなみに、そのトラは、外神田・秋葉ヶ原で興行していた当時大人気だった舶来サーカス団で生まれたトラを動物園側がヒグマと交換で入手したものだそうです注1。当時の上野動物園では、トラが入る前は熊しか猛獣がいなかったので、新たにやってきたトラは、人気を博したといいます注2

     

    外神田・秋葉ヶ原の舶来サーカス団でトラが生まれた1887年の翌年・1888年(明治21年)に、秋葉ヶ原のすぐ南・神田花房町で、山﨑帝國堂が創業しました。のちに当社がトラを看板商品のシンボルマークに選んだのは、もしかしたら、創業者たちが、当時身近になってきた本物のトラを見て、斬新さを鮮烈に感じたからなのかもしれません。

     

    ■時代背景(2)病魔退散のシンボル・トラ

     

    大阪にある薬の街・道修町で、「神農(しんのう)さん」として親しまれている少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)は、日本医薬総鎮守として、病気平穏・健康成就を祈る神社です。この少彦名神社では、普通の神社だと狛犬がいるようなところに、今もトラの像が鎮座しています。そして、本堂の中にも張子のトラが鎮座しています。ここではトラは病魔退散のシンボルなのです。

     

    少彦名神社でトラが病魔退散のシンボルになったのには、そう古いことではありません。1822年に大阪でコレラが流行したときに、病除けの薬として「虎頭殺鬼雄黄圓」(ことうさっきうおうえん)というトラの頭蓋骨を砕いたものを入れた丸薬を作り、張子のトラとともに配ったところ、流行がおさまったというのです。本物のトラが極めて珍しかったころですから、人々は、よく知らない猛獣に、神秘的な力強さを感じたことでしょう。

     

    江戸・明治の時代には、大阪の道修町は日本の薬業の中心でしたから、薬業界に身を置く当社の創業者たちは、トラが道修町で病魔退散のシンボルになっていることを知っていたと思うのですが、確かなことはわかりません。

     

    ■「猛虎一聲掃萬毒(もうこいっせいそうばんどく)」と解毒への強い思い

     

    そうした時代背景のもと、創業したばかりの当社は、現在の毒掃丸のルーツにあたる「腹内毒掃丸」を発売しました。その名前は体内の毒を掃除してくれる丸薬であるということから名付けられました。効能は、梅毒・そう毒・しつ毒・淋毒・胎毒など、当時体内の毒が原因で引き起こされると思われていた諸疾病です。明治30年代には、「毒掃丸」の名で全国展開していきます。

    (当時の経緯については、弊社HP「複方毒掃丸の歴史」もぜひご覧ください)

     

    全国展開するようになった明治時代の毒掃丸には、トラがシンボルとして描かれるようになります。猛獣の強そうなイメージと、病魔退散のイメージを融合させたような、「毒退治」のシンボルです。そしてトラには「猛虎一聲掃萬毒(もうこいっせいそうばんどく)」というキャッチフレーズが添えられます。このフレーズは、力強い虎が一吠えすれば全ての毒が一掃される、といった意味で、つい数年前まで毒掃丸のパッケージに絵柄として描かれていたフレーズです。ここには、当社の、体内の不要物を出すことで人の健康をとりもどしたいという強い思いが込められています。

     

    明治時代の毒掃丸の新聞広告

     

    これは、明治35年1月1日の東京朝日新聞(今の朝日新聞)に出されていた当社の広告です。新聞一面を使ったかなり大きな広告で、明治時代とは思えない大胆なグラフィックだと感じます。リアルに描写された猛虎が、諸毒に襲い掛かる様が描かれています。

     

    ■改良された処方と、変わらぬ思い

     

    このように、毒退治のトラを掲げてひろまっていった明治時代の毒掃丸ですが、実際に毒消しになったのでしょうか?(注意:現在の毒掃丸は、便秘薬であり、解毒の効能効果は認められていません。)

     

    初期の毒掃丸の処方の組み立て方を見ると、確かに、体の不要なものを排出することへの強いこだわりが見て取れます。江州の名医・香川修徳伝来の処方に「香川解毒剤」というものがあり、梅毒等の諸毒に用いられてきましたが、初期の毒掃丸の処方にもちいられている8生薬(下記参照)のうち5生薬が「香川解毒剤」と重なります。また、配合されている8つの生薬全てが、古来、瀉下・排膿解毒・利尿のうちいずれか・もしくは複数の目的で用いられていたといわれているものです。

     

    明治の毒掃丸が効能にうたっていた疾病の中には、科学の進歩とともに病原体が判明し、根本治療の方法が確立されたものがいくつもあります(例えば梅毒や淋病)。毒掃丸は、こうした疾病を完治させることはできなかったと思いますが、他に治療法がないなか、いわば現在のデトックスのような考えで、服用されてきたものと思います注3

     

    (当社のデトックスに関する考え方は、『便秘と「デトックス」①デトックスを理解する』を、江戸時代のダイオウやサンキライの用いられ方については『便秘と「デトックス」②医薬の歴史にみるデトックスの系譜と、毒掃丸』をご覧ください)

     

     

    〇初期の毒掃丸の処方注4

    ダイオウカンゾウセンキュウサンキライ、ドリュウソウ、ニンドウアロエアケビ

     

    その後、毒掃丸の処方は、時代に合わせて改良されてきました。現在配合されている6つの生薬のうち2つは、初期の毒掃丸には含まれていないものです。小腸の水分を増やすことで排便を促すエイジツと、胃腸の調子を整えるコウボクで、いずれも便秘・便秘にともなう諸症状を緩和することを期待して配合されています。一方で、4つの生薬は、発売当初と同じものです。

     

     

    〇現在の毒掃丸の処方

    ダイオウ、カンゾウ、センキュウ、サンキライ、エイジツ、コウボク (クリックすると詳細が書かれた添付文書がポップアップします)

     

    現代の医学薬学のもとでは、もはや毒掃丸が萬毒を一掃するとは言えませんが、カラダの中の不要物を出すことで人の健康をとりもどしたいという強い思いは、毒掃丸が便秘薬になっても変わりません。

     

    ■トラの変遷

    最後に、これまでに当社で用いられてきたトラのマークをいくつかご紹介します。美意識が現在と異なるのか、ユーモラスなトラが多いと感じませんか?

     

    どくそうがん 虎キャラクター1どくそうがん 虎キャラクター2どくそうがん 虎キャラクター3どくそうがん 虎キャラクター4

     

    こちらは、北多摩薬剤師会会長の平井 有先生所蔵の、古い旗に描かれてたトラです。ちょっと人懐っこそうに見えますね!

     

    毒掃丸のトラキャラクター5 販促用旗

     

    このように、明治以降色々なトラが描かれてきました。そんな中で、当社の歴史上もっとも人懐っこくて心優しいトラを挙げるとするならば・・・それは、もちろん現在の当社のキャラクター、さぶろうまる君です!

     

    当社の公式キャラクター トラの さぶろうまる

     

     

    注1:参考文献:上野動物園HP・上野動物園の歴史  注2:参考文献:濱田陽ほか, 日本人の非日常と日常に棲息する虎たち – 日本十二支考〈寅〉生活文化篇 –,  帝京大学文學部紀要. 日本文化学 2010  (41)   注3:古来用いられている生薬には、解毒作用をうたったものが多くあり、毒掃丸のような和漢薬や、多くの漢方処方に用いられています。しかしながら、そうした生薬の解毒作用の作用機序や、人体での実際の効果や、最適な加工工程などについては、十分な研究が進んでいません。それらの研究は、これからの課題です。 注4:竹内眞哉, 家庭薬物語 第20回 複方毒掃丸, ファルマシア, 2015:  51-9,  p882-883 から抜粋

    写真説明:毒掃丸の、古い販促用の旗に描かれたトラ 北多摩薬剤師会会長 平井 有 先生所蔵

     

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  • 前回の「腸内環境と便秘①」では、腸内フローラについて解説し、腸内環境を良くするために自分に合ったヨーグルトを摂ることをおススメしました。今回は、発酵食品やオリゴ糖、食物繊維、そして整腸薬を活用した、腸内環境改善方法についてお話したいと思います。

     

    ■お薦めの腸内環境改善方法 後編

     

    発酵食品を摂る

     

    発酵食品とは、乳酸菌などの微生物によって、食材の持つたんぱく質や糖などが分解され、成分が変化することでできた食品のことです。微生物によって分解され成分が変化するという意味では、発酵も腐敗も同じメカニズムであり、発酵と腐敗の違いは、変化後のものを食べられるか否か、人間にとって有益か有害かです。発酵食品は、もちろん人間にとって有益で、風味豊かでおいしく食べられるだけでなく、積極的にとることで腸内環境を整えることができます。腸内環境を整えることで、便秘を改善したり、腸にあるバリアを維持して体を有害物質から守ったりすることが期待できます。

     

    発酵食品が、腸内環境を改善してくれる理由は、2つあります。

     

    1.発酵食品には、発酵を引き起こす菌類が多く含まれています。そうした菌は、食品によって種類や働きがちがうのですが、それらの中には、腸内の善玉菌そのものや、腸内の善玉菌の数を増やしてくれる働きをするものが多くあります(例:乳酸菌・納豆菌・酪酸菌等)。

     

    2.多くの発酵食品には、オリゴ糖や食物繊維(いずれも後述)といった腸内の善玉菌のエサになったり、腸内の環境を整えてくれる栄養素が多く含まれています。

     

    実は、発酵食品なら何でも同じくらい腸内環境の改善に良いというわけではなく、2つの理由が当てはまる発酵食品を摂ることが大切です。そんな、腸内環境の改善に特に良い発酵食品は、次の通りです(順不同)。

     

    腸内環境改善に特に良い発酵食品  チーズの絵

    ヨーグルト・ぬか漬け・納豆・キムチ・味噌・醸造酢・酒粕・甘酒・チーズ

     

    こうした食品を、積極的に摂るようにして、便秘になりにくい腸内環境をつくりましょう。。

     

    オリゴ糖を摂る

     

    オリゴ糖は、別の言い方では小糖類と言いますが、構造が少しだけ複雑な糖類を示す言葉であり、沢山の種類があります。その中でも、ヒトの消化酵素では分解されないけれど(=腸の奥まで届く)、腸内細菌によって分解される「難消化性オリゴ糖」は、善玉菌のエサになります。善玉菌は、エサがあるとどんどん増えることができるので、善玉菌優位の腸内フローラができあがります。ふつう、便秘解消の話題で出てくるオリゴ糖は、この難消化性オリゴ糖を指しています。

     

    そんなオリゴ糖を多く含む食材は、次の通りです(順不同)。

     

    ★ オリゴ糖を多く含む食材 玉ねぎの絵

    タマネギ・ニンニク・チコリ・アスパラガス・キャベツ・ハチミツ・ネギ・ゴボウ・オリゴ糖甘味料・豆乳

     

    こうした食品を、積極的に摂って、腸内の善玉菌が増える手助けをしてあげましょう。

     

    食物繊維を摂る

     

    食物繊維とは、ヒトの消化酵素で分解されず、大腸まで届く食品成分のことです。栄養として消化吸収されないにも関わらず、ヒトの健康な生活のためには不可欠な成分です。

     

    今の日本人は、食生活の欧米化もあって、食物繊維の摂取量が不足しています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では、女性18 g以上、男性21 g以上(ともに18~64歳の場合)を食物繊維の1日の摂取目標量として定めていますが、実際の摂取量は、だいたい15g程度で、全年齢・性別で目標を下回っています。食物繊維が不足すると、便通が悪くなります。また、十分摂取することで、心臓疾患、2型糖尿病、大腸癌にかかる可能性を減らせることが分かっています注1当社では、食物繊維を多く含んだ副菜をあと一品追加することをおススメしています。

     

    食物繊維には、水に溶けやすい水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維に分けられます。水溶性食物繊維は、便をやわらかくしてくれる上に、善玉菌のエサになり、結果として善玉菌を増やしてくれます。不溶性食物繊維は、便のカサをふやしてくれて、快便のときの「ドッサリ」感のもととなります。腸内フローラを改善してくれるのは水溶性食物繊維の方ですが、健康維持のためには水溶性・不溶性の両方をバランスよく摂るようにしてください。

     

    そんな食物繊維を多く含む食材は、次の通りです(順不同)。

     

    食物繊維を多く含む食材 食物繊維

    水溶性食物繊維:海藻、果物、さといも、きのこ(なめこ・しいたけに多い)

    不溶性食物繊維:大豆、ゴボウ、穀類、野菜、きのこ(えのき・しめじに多い)

     

    上記以外にも、あらゆる植物・穀物に含まれていますから、どれか一つに絞るよりも多くの種類を摂るように心がけてはいかがでしょうか。

     

     

    実践のポイント

     

    体質や、お腹の丈夫さに合わせて、続けやすいものを選ぶのがよいでしょう。筆者は、体質的に、熱がこもり易くお腹が冷えにくいと自覚しているので、朝食時に、コップ一杯の冷たい豆乳(大豆オリゴ糖が豊富)をのみ、食後には、オリゴ糖豊富な若めのバナナと、水溶性食物繊維豊富なキウイにヨーグルトをかけ、更に発酵性食物繊維(ケロッグ社の「オールブラン」)をかけて食べています。筆者は朝は小食なのと、他の果物も食べる関係から、量は少な目で25~30g程度。腸内環境改善の目玉にするのなら、もっと多い方が良いでしょう。

     

    カラダやお腹が冷えやすい方は、朝に一杯水分を摂るのなら、お白湯や暖かいココア(食物繊維が豊富です)にしてはどうでしょうか。少し手間がかかってしまいますが、食物繊維やオリゴ糖豊富な食材(なめこ、玉ねぎ等)を入れたお味噌汁と、大麦や玄米を混ぜたご飯なども良いと思います。もちろん納豆もあれば、完璧ですね!

     

    オリゴ糖が豊富な豆乳

    朝起きてのむ、コップ一杯の豆乳 実際に飲むと見た目以上に量があります。

    バナナヨーグルトに発酵フレークを載せたもの

    朝食後の、バナナ+キウイ+ヨーグルト+発酵性食物繊維。これは25g程度で少な目。

    整腸薬でサポートする

     

    最後に、整腸薬で腸内フローラを改善する方法もご紹介します。

     

    整腸薬とは、善玉菌そのものや、食べ物の消化に必要な消化酵素の補充を行うことで、腸の調子を整える薬です。腸の本来の働きを取り戻す手助けをすることで、便秘や下痢を改善します。整腸薬は、腸内環境の改善を心がけているけれど、それでも便秘になり困っている方におススメです。毒掃丸整腸薬は、乳酸菌と消化酵素と4種類の生薬を配合した、シナモンのような爽やかな香りがする、のみやすい整腸薬です。ぜひ一度お試しください。

    毒掃丸整腸薬

    関連リンク:毒掃丸整腸薬の製品案内毒掃丸整腸薬の無料サンプルお申し込みフォーム

     

    ■便秘対策には運動などの腸活も行い、それでも困ったときには便秘薬

     

    以上のように、腸内環境を改善する食べ物は沢山あり、それらを摂ることは便通の改善につながります。しかし、必ず便秘が改善するとは限りません。別のページで様々な「腸活」をご紹介していますので、それらを参考にしていただきたいと思います。

     

    また、それでも出ない時には便秘薬・毒掃丸を活用してみてください。複方毒掃丸は、6種類の生薬が自然に近いお通じを促す便秘薬です。小さな丸剤なのでのむ量を調節しやすく、ちょうどよいお通じを目指せます。便秘薬は、正しい方法で使いこなしていただけば、便秘のセルフケアの頼もしい切り札になります。

    複方毒掃丸

    関連リンク:複方毒掃丸ブランドサイトおすすめの服用方法複方毒掃丸の無料サンプルお申込みフォーム

     

    前編 → 腸内環境と便秘 ① 腸内フローラ/ヨーグルト

     

    注1.Andrew Reynolds  et al, Carbohydrate quality and human health: a series of systematic reviews and meta-analyses , The Lancet, 2019; 393 (10170),  434-445

     

     

    写真説明: 腸内フローラは、お花畑にたとえられることも多いです。前回同様、花満開の写真に、タイトル文字を載せてみました。

     

     

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    毒掃丸のお買い求めは全国のドラッグストア・通販サイトで。見つからない場合は「毒掃丸をください」と申し出てください。こちら(SHOPどくそうがん)でも販売しております→ショップどくそうがん | 便秘薬の毒掃丸 山崎帝國堂のネットショップ (dokusougan.jp)

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  • 腸内の環境を整えてあげることは、健康維持や便秘の改善・解消のために大切です。2回シリーズで、腸内環境を良くして便秘を改善するための方法についてまとめてみました。今回は腸内フローラとヨーグルトの話を、次回は発酵食品やオリゴ糖、食物繊維、整腸薬の活用について書いてみたいと思います。

     

    ■腸内フローラとは

     

    私たちの腸の中には、約100兆個もの細菌(腸内細菌)がいて、その状態は、健康と密接に関係しています。これらの腸に棲みついている細菌群全体は、腸内フローラと呼ばれています。フローラとは植物相を指す言葉ですが、ローマ神話の花と豊穣と春の女神と同じ名前なので、華やいだ好印象を抱かせます。

     

    ちなみに、初期ルネサンス期のイタリア人画家 ボッティチェリの代表作の1つ『プリマヴェーラ』(図1)に描かれた、右から3人目の花柄の服を着た女性がフローラです。

    プリマヴェーラの「フローラ」

    図1.『プリマヴェーラ』のフローラ(右から3人目)

     

    腸内フローラのなかの細菌は、体に良い働きをする善玉菌、悪い影響をもたらす悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌に分類できます(図2)。腸の中で善玉菌が優勢ならば、良い腸内環境と言え、悪玉菌が優勢になると、腸内環境は悪化し、便秘を引き起こしたり、有害物質が多く発生してしまったりします。(悪玉菌の体への影響は、便秘とデトックスについての記事でも説明しています) つまり、「腸内環境を整える」とは、善玉菌が優勢な腸内環境を作ってあげることなのです。

     

    表:腸内細菌の分類

    図2. 腸内細菌の一般的な分類 当社作成

     

    腸内環境は、主に年齢や食生活によって変化します。

     

    乳児の腸内細菌は、母乳に含まれる乳糖やオリゴ糖をエサにする善玉菌が大半を占めています。そして、固形食を食べるようになって以降、多様な食物を反映して、図2に示したような複雑な腸内フローラが形成されていきます。善玉菌は、残念ながら加齢により減少してしまいます。ビフィズス菌などを含むアクチノバクテリア門の細菌は、60歳くらいから大きく減少し、100歳を超える被験者たちからはほとんど検出されないという研究結果が出ています注1年を重ねるにつれ、腸内環境の改善をより意識したほうが良さそうです

     

    食生活の影響も、大きいです。腸内細菌は、種類によって食べる(=代謝する)ものが異なるので、肉をたくさん食べれば、タンパク質を好む悪玉菌の数が増え、善玉菌が好む食べ物をたくさん食べれば、善玉菌が増えます。また、後述するように、善玉菌自体を食べることによって、腸内環境を良くすることが可能です。そのため、食文化が異なる国を比較してみると、腸内フローラの組成が異なっているそうです注2食べるものを工夫することは、手軽に腸内環境を改善する方法です

     

    なお、腸内環境を維持していくにあたっては、抗生物質の濫用は避けたほうがよいでしょう。抗生物質は、病原菌を退治してくれるありがたい薬ですが、腸内の有用な細菌まで殺してしまい、腸内フローラのバランスを崩してしまいます。ウイルス性の風邪などでは抗生物質の服用は不要ですから、医師とよく相談して指示されたとおりの服用にとどめ、腸内環境を守りましょう。

     

    ところで、抗生物質により腸内細菌が減ってしまうと、薬を服用した際の効き目にも影響を及ぼすことがあります。例えば、当社の便秘薬・毒掃丸は、有効成分の中に、腸内細菌によって分解されたあとに薬効を発揮するもの(ダイオウ)を含んでいますから、腸内細菌が少なくなっていると、効果が弱まってしまうかもしれません。

     

    ————————————————————————-

     

    では、おススメの腸内環境改善方法4つを、今回(その1)と次回(その2~4)に分けてご紹介します。

     

    ■おススメの腸内環境改善方法 前編

    自分に合ったヨーグルトを食べる

     

    腸内環境を良くするために、自分に合ったヨーグルトを見つけて毎日食べてみましょう。ヨーグルトは、乳酸菌・ビフィズス菌といった善玉菌を多く含んでいますが、こうした食品を摂取することが便秘改善に有効であることを示す様々な研究成果があります。しかしながら、どの菌をどのくらい摂取すれば便通が改善するのかについては、まだエビデンスが十分にありません注3

     

    お店で売られているヨーグルトには、実に様々な種類があります。それぞれのヨーグルトに含まれている乳酸菌・ビフィズス菌は、メーカーやブランドごとに色々な菌種のものがあり、異なる菌種では、代謝過程や、産出する乳酸のタイプ(異性体)や、産出する乳酸以外の生成物が異なります。そのため、人によって合う製品とあわない製品があるようです。

     

    様々な種類のヨーグルトのイラスト

     

    そこで当社では、自分にあったヨーグルトを見つけるために、同じ銘柄のヨーグルトを1~2週間食べ続けてみることをおススメしています。摂取量は、できれば1日200g程度。そして、おなかがグルグルと動くような状態になるものが、自分に合うヨーグルトと考えられます。お腹の調子が良くない場合や、効き目を感じない場合は、今とは違うタイプの菌が使われているヨーグルトに代えてみましょう。

     

    自分に合ったヨーグルトに出会えたら、毎日食べ続けてみてください。食べる時間は、腸の活動が高まる夜がよいと言われていますが、時間ごとに効果を比較した研究は見当たりませんでした。無理せずきちんと続けられる時間に食べましょう(筆者は、毎朝+時々寝る前に摂っています)。

     

    ヨーグルトを食べ続けた場合に、体重が減りやすいという研究結果は多くあり注4、ダイエットと腸内環境の改善は、兼ねることができるかもしれません。(ダイエットをされる場合、ダイエットと便秘についての記事もご参照ください)

     

    ヨーグルトを毎日食べても便秘が改善しない場合は、ヨーグルトをやめてしまうのではなく、違う製品をためしてみたり、他の便秘解消法と組み合わせるようにしてください。(その際は、便秘のセルフケアについての記事や、腸活の記事群便秘薬をのむ時に気を付けてほしいことの記事もご一読頂けると幸いです)

     

    ヨーグルトの市場は、便秘に関連する産業の中でも最大規模で、かつ最も急速に伸びています。ヨーグルト+乳酸菌飲料の市場は、2010年から2020年までの間に1.5倍に拡大したそうです(TPC調べ:日本経済新聞電子版2020年10月12日参照)。しかもその規模は、直近で7000億円近いとのこと。当社を含む便秘薬の市場はわずか約200億円弱で、長年横這いか微増ですから、違いに驚きます。

     

    ヨーグルトを食べるだけでは便秘の悩みを完全になくすことは難しいとは思いますが(その証拠にヨーグルトの市場拡大にも関わらず、厚生労働省の調査では、便秘有訴者数自体は長年ほぼ横ばいです)、前述の通り、善玉菌の摂取が便通を改善させることははっきりしていますし、便秘以外にも、免疫力UPなど多くの効果が期待されています。ぜひ積極的に食べてみてはいかがでしょうか。

     

    つづく → 腸内環境と便秘 ② 発酵食品やオリゴ糖、食物繊維、整腸薬の活用

     

    注1: K. Kato et al.  Age-related changes in the composition of gut Bifidobacterium species,  Current Microbiology 2017; 74(8): 987-995 注2:例えば、Suguru Nishijima et al., The gut microbiome of healthy Japanese and its microbial and functional uniqueness, DNA Research, 2016; 23,(2): 125–133  注3:日本消化器病学会関連研究会,慢性便秘の診断・治療研究会:慢性便秘症診療ガイドライン 2017.南江堂,2017 p.62-63 注4: 例えば、Jessica D Smith et al. , Changes in intake of protein foods, carbohydrate amount and quality, and long-term weight change: results from 3 prospective cohorts, Am J Clin Nutr 2015;101:1216-1224 .  アメリカでの、12万人を対象にした大規模調査。

     

    写真説明:腸内フローラは、お花畑にたとえられることも多いです。今年の春の、花満開の写真にタイトル文字をのせてみました。

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  • 体重を減らし、体形を今よりスリムにしたいと考える人は多いようです。大手エステサロンチェーンM社の調査では、20~34歳の女性の90%が今の自分の体形に満足していないと答えたそうです。また、私たちは、自分を太り気味だと自己評価する傾向があるようで、厚生労働省が2014年に行った「健康意識に関する調査」では、国民全体の傾向として標準体型の人の多くが自分を太っていると認知していることがうかがえます(下図)。

     

    表:体型についての自己認識

    厚生労働省「健康意識に関する調査」2014年 を参考に当社作成

     

    人は、よりよい人生を手に入れるために、よりよい自分を目指し続けるのであり、だとするとダイエットをしようとする気持ち自体はまったく正常で、お互いに応援すべきものだと思います。ただ、方法を誤ったり、過剰なダイエットをしてしまうと、健康を害すのもまた事実です。やり方次第では、ときに不快な便秘も引き起こしてしまいます。

     

    今回は、よりよい自分を目指す皆さんに少しでも参考にしていただくために、ダイエットと便秘について現在わかっていることをまとめてみました。

     

    ■ダイエットが便秘の原因になる場合

     

    ダイエット中には、食生活を大きく変える人が多いと思いますが、次のような場合に便秘を誘発することがあります。

     

    ・朝食を抜かす

     

    排便の仕組みとして、胃・結腸反射というものがあります。結腸(大腸のこと)にある消化後の食べ物は、胃に食べ物が入った時の刺激で反射的に引き起こされる蠕動(ぜんどう)運動で一気に肛門の近くまで運ばれます。この反射は朝食後によく起こることが知られています。ダイエットで朝食を抜くと、胃・結腸反射が起こるチャンスを逸してしまうので、便秘をしやすくなってしまいます。実際に、便秘がちの大学生は、便秘でない大学生よりも朝食を抜かしている率が1.5~2.5倍高かったという研究結果があるそうです注1

     

    ・食事量を減らしすぎる

     

    食事に含まれる食物繊維や水分が減ってしまうと、便秘が引き起こされます

     

    野菜などに多く含まれる食物繊維は、人間の消化液では消化されないため多くが便の材料になります。また保水性が高いため、水を吸って膨らみ、便のカサを増します。ダイエットで食事量を減らすときも、食物繊維が不足しないよう気をつけましょう。

     

    また、食事量の減少は、水分の減少にもつながります。ヒトは、1日に摂取する水の量2.5Lのうち、1Lを食べ物から摂っています(厚労省のこのポスターの図がわかりやすいです)。更に、便の重さの7~8割は水分です。そのため、食事量を減らすと便の水分が減り、便のカサが減ってしまいます。すると、便意が正しく起こらないことなどにより、排便回数減少型大腸通過正常型の便秘になってしまうことがあります。実際に、ダイエット経験がある女性には便秘が有意に多く、また1日あたりの水分摂取が1.5Lを超える男性に快便が有意に多いという研究結果があります注2。ファスティングという、断食を柱にした健康法を始めると、便秘をする人がいるといいますが、当然かと思います。

     

    ・ストレスがたまり便秘に

     

    これはダイエット行動に限ったことではありませんが、一般にストレスがたまると、自律神経の働きが乱れ、便秘になることがあります。食事量を減らすだけでなく、ストレスを発散できる身体活動を交えるなど、ダイエットプランを一工夫してみてはいかがでしょうか。

     

     (番外編)メディカルダイエットの副作用

     

    少々特殊な例ですが、GLP-1受容体作動薬という糖尿病治療薬を、「メディカルダイエット」と称して保険外で処方するクリニックが多くあります。その是非についてはここでは論じませんが(日本糖尿病学会の見解はこちら)、この薬は、腸の蠕動運動を抑える働きもあるので、副作用として便秘を誘発します。また、GLP-1は満腹感を持続させることで食事の摂取量を減らしますので、食べ物の量が減り、便秘になりやすくなります。

     

    食べ物の誘惑にかられるダイエット中の女性

     

    ■腸活は、健康を増進するダイエット術

     

    腸活という言葉は皆さんもよくご存知だと思います。腸活とは便秘にならないことや、腸内環境をよくするよことを目的にした活動全般のことです。腸活に含まれている活動の多くは、正しく行えば健康そのものを増進します。(腸活全般については本ブログ『「腸活」について①』を参照ください)

     

    実は、腸活として行うアクティビティには、前の項で挙げた便秘の原因になるダイエットの真逆を行くものがいくつも含まれています。腸活の中にはダイエットの役に立つ考え方が多く含まれているのです。有名医師の中には、腸活ダイエットを提唱する方もいらっしゃいます。

     

    ここでは、皆さんがダイエットプランを立てるときに参考になるような腸活の技術について、いくつかご紹介したいと思います。

     

    ・朝食は抜かず、食物繊維や水分をしっかりとる

     

    忙しい毎日の中で、ダイエットまでしていると、つい朝食を抜きたくなってしまうかもしれません。でも頑張って朝食は抜かないようにしましょう。空になっている胃袋に食べ物が入ると、それが刺激となって腸が動き、お通じを促してくれます。朝起きたときにコップ1杯の水を飲むのもおススメです。胃・結腸反射による蠕動運動が起こることで、大腸の内容物が一気におしりの近くまで運ばれて行きます。また、食物繊維や水分はしっかり摂り、便のかさを確保しましょう。腸内の善玉菌を増やしてくれるヨーグルト、善玉菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維が豊富なバナナなどは、簡単に摂れる腸活食材です。まずはダイエットで便秘になることを避けるようにしましょう。(食べ物による腸活については、本ブログ『「腸活」について② 腸に良い食生活 実践レシピ付き』をご参照ください)

     

    特にヨーグルトについては、毎日食べ続けた時に、他のタンパク質源と比較して体重が減少するという海外の大規模調査の結果がありますので注3、ダイエットに組み込む上では一石二鳥といえるでしょう。

     

     

    ・有酸素運動をし、腹筋や骨盤まわりの筋肉を鍛える

     

    有酸素運動は、腸の動きを活発にしてくれます。同時に、ある程度持続した有酸素運動は脂肪を燃焼させることで体重を落とすことにもつながります。個別の種目でいうと、例えばウォーキングやジョギングは、便秘改善に効果があることがわかっていますが、これらは、同時に全身を使った有酸素運動として消費カロリーが高い身体活動でもあります。言うまでもなく、ダイエットの基本は、消費カロリーが摂取カロリーを上回ること。もしこれまで運動をしてこなかった人が、30分以上のウォーキングを週2回続けることができたなら、確実に体重が減少します。運動によるダイエットは、継続することが難しいので、モチベーションを高めることがカギです。もしあなたが便秘がちだったり腸の健康に興味があるようでしたら、運動は腸活にもなると考えて、頑張ってみてはいかがでしょうか。

     

    また、体幹をひねる動き、腹部に圧をかける動きといった、腹筋や骨盤まわりの筋肉を鍛える運動は、(1)腸に刺激をあたえ、(2)排便に必要な筋肉を鍛えるため、便秘によい身体活動です。同時に、これらの運動は姿勢を整え、ぽっこりお腹を改善することに貢献します。(全くの蛇足でありますが、筆者の経験では、年単位でジョギングを続けていると、それだけで反り腰が改善し、お腹が引っ込みます。運動と便秘の関係全般については、本ブログ『便秘と運動』をご参照ください)

     

     (番外編)肥満の人は、ある腸内細菌が少ない

     

    最近の海外の研究で、肥満の人とそうでない人を比較すると、腸内細菌の構成(腸内フローラ)が異なることがわかってきました注4。肥満の人ではそうでない人と比較してバクテロイデス門という細菌のグループの相対的な割合が少ないというのです。こうした腸内フローラの違いが食事からら取り込むエネルギー量に個人差をもたらし、肥満の原因の1つになっていると考えられるようになっています。腸内フローラと肥満の関係は近年注目があつまっていますが、まだ研究者の間でも細部まで意見が一致しているわけではなく、具体的な肥満症の治療法やダイエット法も、見出されていません。今後の研究の進捗が待たれるところです注5

     

    今私たちにできることは、腸内細菌の多様性を自ら崩してしまわないように、偏食しないように心がけることではないでしょうか。

     

    ■便秘解消は、ダイエットになるのか?

     

    最後に、便秘を解消すること自体がダイエットになるかどうか、考えてみます。答えは簡単で、溜まっている便を出すことは体重減少につながりますが、どんなに多くても、便自体の重さである数百グラムの減少にしかならないでしょう。便がたまって体重が数百グラム余計に多くなることや、お腹がぽっこりしてしまうことは確かに嫌なものですが、皆さんが目指している体重の減少は3キロや5キロ、あるいはもっと壮大なものであるはずです。あせらなくても、腸活の技術を取り入れたダイエットを長く続ければ、便秘はきっと改善していくでしょう。

     

    したがって、私たちは便秘薬メーカーではありますが、ダイエットのために便秘薬を長く服用することはおすすめしません。便秘薬は、腸活の技術を取り入れてもなお便秘がちな場合や、まちがったダイエットでつらい便秘になってしまったときに、レスキュー用として適宜活用するのが正解です。(便秘薬の使い方については、本ブログ『便秘薬をのむ時に大切なこと』をご参照ください)

     

    みなさまが、便秘にならずにダイエット計画を完遂できることを、心からお祈りしております。

     

    注1:日本消化器病学会関連研究会,慢性便秘の診断・治療研究会:慢性便秘症診療ガイドライン 2017.南江堂,2017 p.11参考。 同書が引用の原著(福田ひとみほか,大学生の食事状況・食行動と便秘状況,平成17年度帝塚山学院大学人間文化学部研究年報 2005;7:91~97)を筆者はまだ確認できていない。注2:山田五郎ほか,大学生における慢性機能性便秘発現に及ぼす性および生活習慣との関連ー横断的研究ー,栄養学雑誌 2009;  67  p. 157-167 注3: プレーンまたは人工甘味料添加のヨーグルトの場合。Jessica D Smith et al. , Changes in intake of protein foods, carbohydrate amount and quality, and long-term weight change: results from 3 prospective cohorts, Am J Clin Nutr 2015;101:1216-1224    注4:Turnbaugh, P.J et al, Microbial ecology: human gut microbes associated with obesityNature.  2006;  444  : 1027-1031 注5:参考文献:入江 潤一郎ほか,  腸内細菌叢と肥満症,   日内会誌  2015;  104 : 703-709

     

    写真説明: 伊勢神宮に行ったときに、静かで美しい池を見つけました。その池の写真に、タイトルの文字を重ねてみました。新緑が青空に映える画から涼しさを感じていただけたら、また神秘的な池からダイエット完遂へのパワーを得ていただけたら幸いです。

     

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  • 運動は便秘解消に効果的で、また運動不足は便秘の原因になるということは、皆さまも一度は聞いたことがあるはずです。でも、そうとは知っていながらも、長引くステイホームと酷暑のせいで、実際には十分な運動ができていない方も多いのではないでしょうか。運動は、便秘のセルフケアの大事な要素で、ご自身の生活スタイルにあう形でしっかり習慣化していくことが大切です。東京オリンピックでスポーツ観戦の時間が増え、普段以上に運動を身近に感じられる今だからこそ、便秘対策のための運動も、しっかり実行に移したいものですね!

    ■運動と便秘の関係

     

    運動の減少が便秘の悪化につながることと、運動の実行が便秘解消に有効であることを示すデータは、多く存在しています。大腸通過時間(食べ物が大腸を通過する時間)は運動をしたほうが短くなること、歩行がカプセル内視鏡の排出率の向上につながること、また運動量が減った人に便秘の症状が増えてることなども報告があり注1、便秘に悩む人は、積極的に運動をするべきでしょう

    運動が便秘を改善する理由としては、(1)運動による刺激が腸管運動を促進することや、(2)自律神経のバランスを保つことで腸管運動を整えることが考えられています注2。また、排便時には腹圧を高める際に腹筋を使うことから、腹筋を鍛えることも便秘を改善させると広く一般的に考えられています。

    ■どんな運動を、どれだけすればよいの?

     

    運動が、便秘の改善に効果があることはかなり確実だと言える一方で、どんな運動で実際に効果がでるのかは研究が豊富とはいえません。まず、網羅的に様々な運動が便秘をどの程度解消するかを比較した研究はありません。ただし、ジョギングなど有酸素運動が便秘を改善するという研究結果がいくつかあり、気功やウォーキングなどの有酸素運動が便秘を改善したことを示す海外のメタ解析が存在しています注2。時節柄、運動を室内で行う方も多いと思いますが、その場合は、スペースが限られる中で効率よく運動をしたいものです。先に挙げたように、便秘対策として行う運動は、動作の刺激で腸管を動かすことを期待しているので、体幹をひねったり腹部に圧がかかるような動作がお勧めです。そして運動後でも構わないので、腹式呼吸も組み込むことができたら、より自律神経の働きも整うでしょう。中長期的な便秘対策としては、腹筋を鍛えることも意識してみましょう。

    便秘改善のための運動

    表は本記事の内容より当社作成

    また、どれほどの運動を勧めるかについては、明確なエビデンスがないため、医学的な基準はありません注1。ただ、ある程度継続的な運動が必要そうであることは、データから推察することができそうです。慢性便秘症の女性患者を対象とした、便秘のリスク因子に関するアメリカの研究注3では、日常の運動の頻度が便秘にどの程度影響するかを統計的に分析しています。論文のデータによると、一週間の運動頻度毎の便秘を訴える人の割合は、次のように推移しました。表を見ると、運動は週に1度であってもしないより良いものの、週2~3回行うことでぐっと効果を体感できるのかもしれません。

    運動頻度と便秘

    *multivariate  

    表は Laurent Dukas, et al: Association between physical activity, fiber intake, and other lifestyle variables and constipation in a study of woman. Am J Gastroenterol 98:1790-1796,  2003より作成

     

    1度に行う運動量については、便秘に特化した良質なエビデンスはまだないようです。健康づくり全般の目安としては、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013」というガイドラインでは、30分以上の運動を週2回以上行うことを推奨しており、健康維持全般のためにも一つの目安になりそうです注4

     

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    便秘によい運動要素を含めた有酸素運動を、毎回30分以上、週2回以上行う ・・・なかなかハードルが高いように見えますが、これは理想であって、最初からこの水準を目指す必要はありません。まずはできることから始めることが大切です。また、腸活や、腸活を含む便秘のセルフケアのメニューは、運動だけではありません。本ブログの腸活のタグと、便秘解消のタグにある各記事もぜひ参照していただき、ご自身に合った便秘対策を行ってみてください。また、毒掃丸整腸薬で腸活をサポートしてあげることや、便秘の症状が気になるようになったら、便秘薬・毒掃丸の助けを借りることも併せてご検討ください!

     

     

    注1:日本消化器病学会関連研究会,慢性便秘の診断・治療研究会:慢性便秘症診療ガイドライン 2017.南江堂,2017 p.60 注2  高野 正太: V.慢性便秘症に対する食事療法、運動療法,、理学療法,  日本大腸肛門病会誌 第72巻10号  621-627,2019 注3:Laurent Dukas, et al: Association between physical activity, fiber intake, and other lifestyle variables and constipation in a study of woman. Am J Gastroenterol 98:1790-1796,  2003 注4:前掲の「慢性便秘症診療ガイドライン 2017」でも「健康づくりのための身体活動基準2013」の活用を推奨している。

     

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  • 巷にいう「デトックス」は、医師など専門家の間では、医学的・法的に定義されていないあいまいな用語として、やや胡散臭い用語のように扱われています。でも、過去の歴史を紐解いてみると、当の医術や薬の専門家たち自身が(もちろん市民も)長らくデトックスそっくりの思想を抱き続けてきたことがわかります。私たちの毒掃丸をはじめ、今に伝わる伝統的な便秘薬の成分には、そんなデトックスそっくりの医学思想の痕跡が、はっきりと残っています。

     

    前回は、「デトックスを理解する」と題して、現在のデトックスを考察しながら、便秘薬メーカーとして2つの提案をいたしました。今回は、「医薬の歴史にみるデトックスの系譜と、毒掃丸」と題して、特に江戸時代の日本に焦点を当てて、以前はまるでデトックスそのものの医学が実践されていたことをご紹介し、合わせてその思想の痕跡が私たちの毒掃丸の処方に残されていることをお話したいと思います。

     

     

    ■世界に見られる下剤によるデトックスの発想

     

    古代には、病気は悪魔の仕業であると考えられ、魔術師や祈祷師が病気を治す役割を負っていましたが、吐剤や下剤(以下 瀉下薬(しゃげやく))が発見されるにつれ、体内から病魔を追い出すためにそれらを利用するようになります。メソポタミア、エジプトから始まり、ギリシャ、古代ローマに至るまで、多くの文明で悪いものを出すために便秘というより、病気自体の治療のために瀉下薬を用いていたという記録があります注1

     

    中国にも医薬の古い歴史がありますが、やはり下剤で体内の悪いものを出すという発想があります。古人は、邪気・悪気が人の五体の外から入って病気(傷寒)を引き起こすので、それを追い出すことが要諦と考え、「汗吐下(かんとげ)」の三法で邪を攻撃できると考えました。「下」は瀉下薬などで便とともに邪を出すことです(ここでいう瀉下薬の主役は複方毒掃丸にも配合されている大黄(ダイオウ)という生薬で、この後何度も登場します)注2

     

    悪いものを便と共に出してしまう発想は、洋の東西を問わず世界中で生まれ、長いこと違和感なく医薬の現場や生活者に受け入れられてきたようです。

     

     

    ■デトックスを連想させる江戸時代の「万病一毒説」

     

    目を日本に転じてみましょう。

     

    日本の伝統医学は、中国の伝統医学を起源として独自の発展を遂げてきました。例えば江戸時代の日本では、中国の医薬思想を自分たちなりに咀嚼し、実践的に解釈する医家があらわれるようになります。なかでも吉益東洞(よしますとうどう、1702ー1773)は江戸時代の代表的な医家で、現代にいたる日本の漢方医療に大きな影響を与えた人物です。吉益は、「万病一毒説」といって、すべての病気は体内に生じた毒が原因であり、それを下剤などで出してしまえば病を治療できると説きました。吉益は、その著書『薬徴』でも大黄の活用を推奨しています注3

     

     

    ■江戸時代の長崎貿易で大量に輸入されていた、2大「解毒」生薬

     

    奈良時代から江戸時代まで、薬の多くは、生薬(しょうやく)といって、薬用植物をすりつぶしたものでしたが、前述したように日本の医学は中国由来でしたので、日本の風土で育たない主要な薬用植物も多く、そうした生薬の供給は、中国からの輸入に頼っていました。江戸幕府が鎖国政策をとっていたことは有名ですが、鎖国期間中も、長崎には大量の中国産の生薬が陸揚げされていたことは、あまり知られていないのではないでしょうか。その生薬の輸入を江戸時代を通じてみた時に、輸入量の1位と3位が、「解毒」に使われる生薬でした注4

     

    輸入量1位だった生薬は、山帰来(サンキライ)という生薬です。これは、当時蔓延していた梅毒を治療するために使われていました。梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌の感染により引き起こされる性感染症で、20世紀に化学治療薬が見つかるまで、まともな治療法がなかったので、感染すると数か月で全身に皮膚症状が現れ、10数年かけて酷い症状に苦しみながら死に至ります。もともと南アメリカからヨーロッパに持ち込まれ、インドや東南アジアを経由して、16世紀はじめに日本に入り、遊郭をつうじて急速に広まりました。江戸では、市民の梅毒の罹患率が50%を超えていたという推計もあります注5。そうした中、山帰来は排膿解毒作用がある生薬なので、治療効果が期待されたのでしょう、我が国での梅毒蔓延に合わせて需要が急増します。1754年には400トン以上が輸入され(おそらく現在の輸入量の100倍近く)、これはその年の中国からの全輸入生薬の47%を占める量だったそうです。また、この量は90万人の梅毒患者が1か月山帰来を連用できる量だとも見積もられています。山帰来の輸入は、江戸時代を通じて常時高い水準で推移します注4。しかしながら、山帰来は症状を緩和することはできても、病気の進行を止めることはできなかったはずです。

    山帰来
    山帰来(サンキライ)

    輸入量の3位だった生薬は、吉益東洞も活用した瀉下薬、大黄です。大黄の輸入量は、多い年には110トン程になりましたが注6、山帰来ほどコンスタントではなく、10年単位の波があり、これは痢疾(コレラやチフス)の流行りと相関しているのではないかといわれています注7。大黄にはタンニン類が含まれていて、古来痢疾にも効果が期待されていますが、細菌性の下痢に対して瀉下薬を使うことは今日ではありえませんし、当時であってもやや使いにくかったことと思います。しかし当時は、体内の悪いものを出す発想で大黄が用いられていたようです注8。実際に、十分な治療効果があったのかどうかは、不明です。

    大黄
    大黄(ダイオウ)

    はっきりとした根拠があるわけではないのですが、当時大量に輸入されていた大黄は、瀉下薬としてではなく、多くが痢疾や毒出しに使われていたのではないか、と私たちは考えています。そう考える理由は、(1)薬の値段は一般的に今よりずっと高く、庶民が舶来の大黄を便秘対策のために日常利用していたか疑問であること、(2)香川解毒剤注9など梅毒の解毒を目的とした当時の処方にも大黄が用いられていること、(3)江戸時代から販売されていた現存する家庭薬「七ふく」「百毒下し」に大黄が含まれ、それらが当時は毒出しの治療薬であったこと、の3つです。

     

     

    ■デトックスの系譜に何を見るか

     

    今の医療の観点からみても、体に入ってしまった悪いものを出すという発想自体が、原理原則とし間違っているとは言えません。脈々と受け継がれてきた、毒を体から出せば病気が治るという考えそのものは、恐らく有史以来多くの人命を救ってきたことでしょう。しかしながら、江戸時代に大量に輸入され消費されていた「解毒」に役立つ2つの生薬のエピソードが示すように、打ち克てない毒にまで、身近な薬草のチカラで解毒しようとしても、せいぜい対処療法どまりで、根本的な解毒はできなかったと思います。

     

    現代社会での「デトックス」も、健康維持の「心構え」としては悪いものではなく、恐らく、実際に人々の健康の助けになっていることでしょう。ただ、方法論を間違って効果のないものに頼ってしまうと、失うものがあるかもしれません(生薬を中国から買い付けた江戸時代の日本からは、大量の銀が大陸に流出しました)。なお、現代社会におけるデトックスについては、前回の「デトックスを理解する」に簡単な考察と、便秘薬メーカーとしての2つの提案がありますので、ぜひご覧ください。

     

     

    ■毒掃丸のルーツ

     

    最後に、複方毒掃丸のルーツについても触れさせていただきたいと思います。毒掃丸は明治20年代に当社から発売された薬ですが、今回の記事でとりあげた江戸時代以降のデトックスの流れとは切ってもきれない関係があります(詳しくはHP「複方毒掃丸の歴史」/本ブログ「毒掃丸と「毒退治」のトラ」をご覧ください)。

     

    複方毒掃丸

    たとえば、毒掃丸は、6種類の生薬からなる穏やかな効き目の便秘薬なのですが、江戸時代に大量に輸入されていた山帰来と大黄が今でも含まれています。毒掃丸は当初、梅毒他、毒が原因になる諸病の薬として、香川解毒剤等の伝統処方をもとに開発されたようです。その後、処方の改良を経て、便秘と便秘に伴う諸症状に効く薬となり、今に至ります。

     

    山帰来と大黄についてですが、この2つの生薬は、正しく使うことで優れた効果をあらわします。元来、大黄は大腸の働きを良くして便を出す際立った効果があり、山帰来は排膿解毒作用があるので、これらを組み合わせることで、ただ便秘を改善するだけではなく、便秘に伴う吹出物・肌あれを抑える効果が期待できるのです。まず、山帰来に本来期待するべきだったことは、このような活用方法だと思います。大黄については、漢方の世界では今も様々な使われ方をしている、主要な生薬の1つです。しかし、毒掃丸の処方において大黄に期待することは、やはり、効能通り便秘を改善することにより、「快食快便」の毎日を取り戻す手助けをしてもらうことでしょう。

     

     

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    以上、デトックスについて、医薬の歴史にその系譜をたどってみました。人類はデトックスの願いを抱き続けてきたことがわかります。健康への人々の願いは、いつの時代も共通なのですね。

     

     

    写真説明: タイトル文字の後ろにある道具は、当社に残る昔の「薬研(やげん)」です。この道具は、生薬原料をすりつぶして粉末状にするために用いました。

     

    注1:この段落の参考文献 石坂哲夫:くすりの歴史 日本評論社 1979 年 p.9~51 注2:「汗吐下」の三法は張子和(1156?-1228)により『儒門事親』で提唱された。この段落の参考文献 山脇悌二郎:近世日本の医薬文化 ミイラ・アヘン・コーヒー 平凡社 1995年 p.229 注3:長沢元夫:薬徴における吉益東洞の論理 薬史學雑誌 Vo1.10, No.1., 2. 1975年 注4:山脇悌二郎 前掲書   p.8~12 注5:鈴木隆雄:骨からみた日本人 古病理学が語る歴史 講談社学術文庫版 2010年 p.234 注6:山脇悌二郎 前掲書 p.233 注7 山脇悌二郎 前掲書 p.229 注8 富士川游:日本疾病史 平凡社 1969年 注9 香川解毒剤(ががわげどくざい)は、香川修庵由来の処方で、梅毒一般、諸皮膚疾患や淋病などに良いとされる。山帰・木通・茯苓・川芎・忍冬・甘草・大黄からなる。矢藪道明:臨床応用漢方處方解説 創元社 1981年 p.645

     

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  • 今回は、便秘と「デトックス」について理解を深めていくために、便秘薬メーカーの視点で考察と提案をしてみたいと思います。

    今の日本で「体から毒を出すことを指す言葉は何ですか?」と問えば、恐らく、かなりの方が「デトックス」と答えるでしょう。実際にデトックスをうたう商品が巷に溢れています。

    実はこの言葉は医学用語ではなく、また法的な定義もありません。そのため、まともな根拠もなくデトックスをうたう健康食品や健康器具の広告が後を絶たず、この言葉自体が、やや胡散臭いイメージを帯びてしまっているように思います。便秘薬も、便を出すという効能がデトックスのイメージと結びつきやすいので(商品名も毒掃丸ですから…)、私たちもこの状況とまったく関係がないとは言えません。「便秘薬を飲むと、デトックスになるんでしょ?」と聞かれて答えづらい思いをすることも結構あります。

    そこで、今回と次回の2回に分けてデトックスについて整理をしてみることにしました。今回は、「デトックスを理解する」と題して、デトックスを考察し(最初に敢えて冷めた目で見て)、その後で私たちなりの提案もしてみたいと思います。

     

     

    1.世の中のほとんどの毒に対して、巷でいうデトックスは無力で、便秘薬も効果がありません

     

    毒とは、生体に悪い影響を引き起こす物質のことです(生物由来の物質も含みます)。口から入るものもあれば、目や皮膚から入ってくるものもあります。それら毒性のある物質の範囲は、デトックスという言葉から漠然とイメージする「毒」と比べ、驚くほど広いです。

     

    毒の範囲の広さを体感するために、化学物質の安全対策に関する我が国の法体系をみてみましょう。毒性をもつ化学物質から私たちの身体と生活を守ってくれる法律は、実はたくさんあります。

     

    毒劇法労働安全衛生法農薬取締法食品衛生法医薬品医療機器法家庭用品規制法建築基準法化学物質審査規制法土壌汚染対策法水質汚濁防止法大気汚染防止法廃棄物処理法

     

    以上の法律があり、それぞれが、人体への毒になる膨大な量の化合物について、定量的に客観評価し、物質の急性毒性、慢性毒性、発がん性、催奇性、環境毒性などの見地から、専門的知見に基づいてリストを作り、社会活動を規制しています注1

     

    毒といっても、例えばダイオキシン・ベンゼン・重金属といった化学物質を、社会として活用しながら生活者の身を守るためには、法律・科学技術・医療の総力を挙げて対処する必要があるのです。個人がサプリによるデトックスで自衛できるものではないということです。それよりも、特定の物質への暴露が増えないよう、多彩な食材を食べるなどの工夫の方が有効でしょう。もちろん便秘薬もこれらの化学物質の解毒には何の効能も認められていません。

     

    続いて、もう少し身近な食中毒についても見てみましょう。食中毒とは、人体の毒となる物を食べてしまうことにより、健康を害してしまうことです(ちなみに中毒の語源は「毒にあた)る」です)。食中毒の原因となるものは、法的にみるとかなり広く、細菌、ウイルス、自然毒、化学物質、寄生虫などが含まれています。関連する法律は、食品衛生法と、コロナ禍で一躍有名になった感染症法です。食中毒の原因の代表例としては、ウイルスではノロウイルス、菌ではO157、自然毒ではフグ、化学物質では魚に含まれるヒスタミン、寄生虫ではアニキサスが挙げられます。指定感染症とされているものとしては、コレラ菌や赤痢菌があります。とても怖い名前ばかりに見えます。皆さまもご存じのものが多いのではないでしょうか。

     

    食中毒から身を守る方法は、「つけない」「ふやさない」「やっつける」で、これは食中毒予防の三原則と呼ばれています注2。ちなみに3つ目の「やっつける」は、十分に加熱することなどであり、デトックスサプリを服用することではありません。また、当然ながら便秘薬も食中毒への効能は認められていません。

     

    ざっと俯瞰すると、この世界にある実際の毒のほとんどは、巷でいわれているデトックスと次元が違うところがあるようです。デトックスに医学的・法的な定義がない理由や、多くのお医者様や行政が冷淡な理由も、察することができる気がします。結局、多彩な食材を用いたバランスの取れた食事を心がけることと、衛生対策をきちんと行うことが、最も効果的かつ経済的な「毒」対策なのではないでしょうか。

    2.腸内環境を整えることや、便秘をしないようにすることで、一部の毒から身を守ることができます

     

    一方で、デトックスに良いイメージを持っている方は、恐らく前項のような本来の解毒というよりも、「今より健康になる」ことを求めているのだと思います。そうした思いに答えるために、この項では、便秘薬メーカーの視点から、毒から体を守るために私たちにできることを2つ挙げておきたいと思います。これらをデトックスと呼ぶかどうかのご判断は、皆様にゆだねたいと思います。

     

    ① 腸内環境を整えて、大腸のバリアを維持しましょう

     

    大腸には、粘液質のバリアがあり、有害な細菌から人体を守ってくれているのをご存じでしょうか。もしこのバリアが破綻すると、体内に腸内細菌が侵入し(バクテリアルトランスロケーション)、敗血症や全身性の炎症を引き起こしてしまいます。この大切なバリアを維持するために、腸内環境を整えることが大切であることが近年わかってきました。

     

    口に入った食べ物は、まず胃や小腸でドロドロに消化され、栄養素が吸収され、大腸に運ばれます。大腸では、主に水分が吸収され、残ったものから便を作るのですが、その大腸には、100兆個ともいわれる大量の腸内細菌が生息しています。菌には、体に有益なもの(善玉菌)も多くいますが、有害物質を作り出すもの(悪玉菌)もいますし、食中毒を起こすような病原菌が食べ物に付着してやってくることもあります。粘液質の大腸のバリアは、腸の他の免疫細胞と力を合わせて有害な菌が大腸に直接触れないように守ってくれているのです。この粘液層は、腸内細菌の種類が減ってくると(腸内フローラの乱れ)、粘液が減ってしまったりして機能が低下し、腸内の炎症を引き起こすなどの異常がおこると考えられています注3

     

    腸活整腸薬注4の服用で腸内環境を良くし、良好な腸内フローラを保つことが大切です。

     

    ② 悪玉菌を減らして、体内に吸収される有害物質を減らしましょう

     

    大腸の中で、腸内細菌たちは、小腸で消化吸収しきれなかった食べ物や食物繊維を分解して生きています。善玉菌たちは、食物繊維やオリコ糖を分解し、人体に有益な物質を多く残してくれます。その一方で、悪玉菌は肉由来のアミノ酸やコレステロールなどを分解して、人体に有害な物質を多く残します。悪玉菌が作る有害な物質の中には、アンモニア、スカトール、インドールなど強い悪臭のもとになる物質が含まれており、便のいやな臭いの元でもあります。

    こうした有害物質は、便として体外に排出されもしますが、一部は大腸から水と一緒に吸収されてしまい、体内に入ってしまうのです。大腸から血液に移行した物質は全て、全身を循環する前に門脈(腸から肝臓につながる血管)を通って肝臓に運ばれるので、主な有害物質はすぐに肝臓で分解されることになりますが、もし肝臓が弱っていると、有害物質が全身に運ばれてしまいます(健康な人の場合、最終的には腎臓から排出されます)。疲労臭と呼ばれるアンモニア臭い体臭や、便秘の人の臭い息などは、腸から血中に溶け込んだ有害物質が原因だと考えられています。

    腸内フローラが悪玉菌優位になると、そうした有害物質の産出量が増えてきます。また、悪玉菌は腸の働きも悪くするので、便秘がちになり、便の滞留時間が増えることで、大腸と有害物質が接触している時間も長くなります。腸活整腸薬注4の服用で腸内環境を良くし、良好な腸内フローラを保つことが大切です。また、便秘になった場合は、水をよく飲んだり便秘薬を適切に活用するなど、便秘解消おすすめのセルフケアの方法はこちら)を心がけていただきたいと思います。

     

    ^^^^^^^^^^^^^

    以上、デトックスについて記してみました。デトックスは医学的にも法的にも定義されていない言葉ですから、何を毒と考え、どのような手段をデトックスに含めるかは、慎重に考えるべきことだと思います。

     

    次回の「便秘と「デトックス」②」では、江戸時代の医学思想と便秘薬の歴史に、デトックス的思考の源流を見出してみたいと思っています。

     

     

    注1:法律の羅列は、次のサイトを参考にしました。独立行政法人製品評価技術基盤機構 https://www.nite.go.jp/chem/hajimete/lawquery.html 2021年7月13日アクセス 注2:食中毒については、次のサイトを参考にしました。厚生労働省 食中毒|厚生労働省 (mhlw.go.jp) 2021年7月14日アクセス 注3:大腸のバリア機能についての参考文献:本田 賢也:  腸内細菌と腸管, 領域融合レビュー, 2, e011 (2013) 注4:整腸薬は、腸内細菌のうち善玉菌と呼ばれる体によい菌や、食べ物の消化に必要な消化酵素の補充を行うことで、腸の調子を整える薬です。詳しくは「便秘解消を目指して ~便秘のセルフケア~」の回をご覧ください。

     

     

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