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  • 便秘と「デトックス」① デトックスを理解する

    2021.07.15 便秘のこと

    今回は、便秘と「デトックス」について、便秘薬メーカーの視点で考察と提案をしてみたいと思います。

     

    今の日本で「体から毒を出すことを指す言葉は何ですか?」と問えば、恐らく、かなりの方が「デトックス」と答えるでしょう。実際にデトックスをうたう商品が巷に溢れています。

     

    実はこの言葉は医学用語ではなく、また法的な定義もありません。そのため、まともな根拠もなくデトックスをうたう健康食品や健康器具の広告が後を絶たず、この言葉自体が、やや胡散臭いイメージを帯びてしまっているように思います。便秘薬も、便を出すという効能がデトックスのイメージと結びつきやすいので(商品名も毒掃丸ですから…)、私たちもこの状況とまったく関係がないとは言えません。「便秘薬を飲むと、デトックスになるんでしょ?」と聞かれて答えづらい思いをすることも結構あります。

     

    そこで、今回と次回の2回に分けてデトックスについて整理をしてみることにしました。今回は、「デトックスを理解する」と題して、デトックスを考察し(最初に敢えて冷めた目で見て)、その後で私たちなりの提案もしてみたいと思います。

     

    1.世の中のほとんどの毒に対して、巷でいうデトックスは無力で、便秘薬も効果がありません

    毒とは、生体に悪い影響を引き起こす物質のことです(生物由来の物質も含みます)。口から入るものもあれば、目や皮膚から入ってくるものもあります。それら毒性のある物質の範囲は、デトックスという言葉から漠然とイメージする「毒」と比べ、驚くほど広いです。

     

    毒の範囲の広さを体感するために、化学物質の安全対策に関する我が国の法体系をみてみましょう。毒性をもつ化学物質から私たちの身体と生活を守ってくれる法律は、実はたくさんあります。

    毒劇法労働安全衛生法農薬取締法食品衛生法医薬品医療機器法家庭用品規制法建築基準法化学物質審査規制法土壌汚染対策法水質汚濁防止法大気汚染防止法廃棄物処理法

    以上の法律があり、それぞれが、人体への毒になる膨大な量の化合物について、定量的に客観評価し、物質の急性毒性、慢性毒性、発がん性、催奇性、環境毒性などの見地から、専門的知見に基づいてリストを作り、社会活動を規制しています注1

     

    毒といっても、例えばダイオキシン・ベンゼン・重金属といった化学物質を、社会として活用しながら生活者の身を守るためには、法律・科学技術・医療の総力を挙げて対処する必要があるのです。個人がサプリによるデトックスで自衛できるものではないということです。それよりも、特定の物質への暴露が増えないよう、多彩な食材を食べるなどの工夫の方が有効でしょう。もちろん便秘薬もこれらの化学物質の解毒には何の効能も認められていません。

     

    続いて、もう少し身近な食中毒についても見てみましょう。食中毒とは、人体の毒となる物を食べてしまうことにより、健康を害してしまうことです(ちなみに中毒の語源は「毒にあた)る」です)。食中毒の原因となるものは、法的にみるとかなり広く、細菌、ウイルス、自然毒、化学物質、寄生虫などが含まれています。関連する法律は、食品衛生法と、コロナ禍で一躍有名になった感染症法です。食中毒の原因の代表例としては、ウイルスではノロウイルス、菌ではO157、自然毒ではフグ、化学物質では魚に含まれるヒスタミン、寄生虫ではアニキサスが挙げられます。指定感染症とされているものとしては、コレラ菌や赤痢菌があります。とても怖い名前ばかりに見えます。皆さまもご存じのものが多いのではないでしょうか。

     

    食中毒から身を守る方法は、「つけない」「ふやさない」「やっつける」で、これは食中毒予防の三原則と呼ばれています注2。ちなみに3つ目の「やっつける」は、十分に加熱することなどであり、デトックスサプリを服用することではありません。また、当然ながら便秘薬も食中毒への効能は認められていません。

     

    ざっと俯瞰すると、この世界にある実際の毒のほとんどは、巷でいわれているデトックスと次元が違うところがあるようです。デトックスに医学的・法的な定義がない理由や、多くのお医者様や行政が冷淡な理由も、察することができる気がします。結局、多彩な食材を用いたバランスの取れた食事を心がけることと、衛生対策をきちんと行うことが、最も効果的かつ経済的な「毒」対策なのではないでしょうか。

     

     

    2.腸内環境を整えることや、便秘をしないようにすることで、一部の毒から身を守ることができます

    一方で、デトックスに良いイメージを持っている方は、恐らく前項のような本来の解毒というよりも、「今より健康になる」ことを求めているのだと思います。そうした思いに答えるために、この項では、便秘薬メーカーの視点から、毒から体を守るために私たちにできることを2つ挙げておきたいと思います。これらをデトックスと呼ぶかどうかのご判断は、皆様にゆだねたいと思います。

     

    ① 腸内環境を整えて、大腸のバリアを維持しましょう

    大腸には、粘液質のバリアがあり、有害な細菌から人体を守ってくれているのをご存じでしょうか。もしこのバリアが破綻すると、体内に腸内細菌が侵入し(バクテリアルトランスロケーション)、敗血症や全身性の炎症を引き起こしてしまいます。この大切なバリアを維持するために、腸内環境を整えることが大切であることが近年わかってきました。

    口に入った食べ物は、まず胃や小腸でドロドロに消化され、栄養素が吸収され、大腸に運ばれます。大腸では、主に水分が吸収され、残ったものから便を作るのですが、その大腸には、100兆個ともいわれる大量の腸内細菌が生息しています。菌には、体に有益なもの(善玉菌)も多くいますが、有害物質を作り出すもの(悪玉菌)もいますし、食中毒を起こすような病原菌が食べ物に付着してやってくることもあります。粘液質の大腸のバリアは、腸の他の免疫細胞と力を合わせて有害な菌が大腸に直接触れないように守ってくれているのです。この粘液層は、腸内細菌の種類が減ってくると(腸内フローラの乱れ)、粘液が減ってしまったりして機能が低下し、腸内の炎症を引き起こすなどの異常がおこると考えられています注3

    腸活整腸薬注4の服用で腸内環境を良くし、良好な腸内フローラを保つことが大切です。

     

    ② 悪玉菌を減らして、体内に吸収される有害物質を減らしましょう

    大腸の中で、腸内細菌たちは、小腸で消化吸収しきれなかった食べ物や食物繊維を分解して生きています。善玉菌たちは、食物繊維やオリコ糖を分解し、人体に有益な物質を多く残してくれます。その一方で、悪玉菌は肉由来のアミノ酸やコレステロールなどを分解して、人体に有害な物質を多く残します。悪玉菌が作る有害な物質の中には、アンモニア、スカトール、インドールなど強い悪臭のもとになる物質が含まれており、便のいやな臭いの元でもあります。

     

    こうした有害物質は、便として体外に排出されもしますが、一部は大腸から水と一緒に吸収されてしまい、体内に入ってしまうのです。大腸から血液に移行した物質は全て、全身を循環する前に門脈(腸から肝臓につながる血管)を通って肝臓に運ばれるので、主な有害物質はすぐに肝臓で分解されることになりますが、もし肝臓が弱っていると、有害物質が全身に運ばれてしまいます(健康な人の場合、最終的には腎臓から排出されます)。疲労臭と呼ばれるアンモニア臭い体臭や、便秘の人の臭い息などは、腸から血中に溶け込んだ有害物質が原因だと考えられています。

     

    腸内フローラが悪玉菌優位になると、そうした有害物質の産出量が増えてきます。また、悪玉菌は腸の働きも悪くするので、便秘がちになり、便の滞留時間が増えることで、大腸と有害物質が接触している時間も長くなります。腸活整腸薬注4の服用で腸内環境を良くし、良好な腸内フローラを保つことが大切です。また、便秘になった場合は、水をよく飲んだり便秘薬を適切に活用するなど、便秘解消(おすすめのセルフケアの方法は→こちら)を心がけていただきたいと思います。

     

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    以上、デトックスについて記してみました。デトックスは医学的にも法的にも定義されていない言葉ですから、何を毒と考え、どのような手段をデトックスに含めるかは、慎重に考えるべきことだと思います。

    次回の「便秘と「デトックス」②」では、江戸時代の医学思想と便秘薬の歴史に、デトックス的思考の源流を見出してみたいと思っています。

     

     

    注1:法律の羅列は、次のサイトを参考にしました。独立行政法人製品評価技術基盤機構 https://www.nite.go.jp/chem/hajimete/lawquery.html 2021年7月13日アクセス 注2:食中毒については、次のサイトを参考にしました。厚生労働省 食中毒|厚生労働省 (mhlw.go.jp) 2021年7月14日アクセス 注3:大腸のバリア機能についての参考文献:本田 賢也:  腸内細菌と腸管, 領域融合レビュー, 2, e011 (2013) 注4:整腸薬は、腸内細菌のうち善玉菌と呼ばれる体によい菌や、食べ物の消化に必要な消化酵素の補充を行うことで、腸の調子を整える薬です。詳しくは「便秘解消を目指して ~便秘のセルフケア~」の回をご覧ください。

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  • 便秘解消を目指して ~便秘のセルフケア~

    2021.06.30 便秘のこと

    本ブログでは、皆様の便秘解消に役立てていただけるような、様々な知識や情報を発信してきました。今回は、これまでの発信の一部をまとめつつ、便秘解消を目指した生活スタイル全般についてお話しして参りたいと思います。

     

    ■便秘のセルフケアの手段 腸活・整腸薬・便秘薬

    便秘は多くの場合、自身の健康管理と、市販薬の力を使うことで対処可能です。自分の健康を自分で守ることをセルフケアと呼びますが、便秘は比較的、セルフケアで対処しやすい悩みなのです注1

    便秘のセルフケアの手段は主に3つあります。それは、腸活、整腸薬の服用、便秘薬の服用です。我々は、専門メーカーとして蓄積してきた知見から、この3つにはそれぞれ大事なポイントがあると考えていますので、順にご説明したいと思います。

     

    ■腸活は、便秘のセルフケアの基本です

    まず最初に腸活についてです。腸活とは、この10年で使われるようになってきた言葉で、便通(や腸管免疫)を整えるために、腸によい活動をしていくことをあらわしています注2。語感が前向きで、よい印象をもたれる方が多いのではないでしょうか。

    腸活といってもその範囲は広く、そして深いので、ここでは概要だけ表にしてみました注3

    腸活のアプローチ

      表1:腸活のアプローチ

    どの活動も健康維持のために効果的で、便秘の人にも、そうでない人にもやっていただきたいと思います。腸活は、費用もあまりかかりませんし、便秘のセルフケアの基本になります。是非今日から始めてみましょう!また、今腸活をしている方も、表の中から1~2個選んで追加で実践してみてください(個別の詳しい内容は、腸活関連の各記事をご覧ください)。

    また、腸活は、便秘薬や整腸薬をのんでいる方が行うと、薬が減らせるかもしれません。

     

    ■整腸薬は、忙しい現代人の、腸活のブースター

    次に整腸薬についてみてみましょう。整腸薬とは、腸内細菌のうち善玉菌と呼ばれる体によい菌や、食べ物の消化に必要な消化酵素の補充を行うことで、腸の調子を整える薬です。腸の本来の働きを取り戻す手助けをすることで、便秘や下痢を改善します。

    整腸薬を便秘対策としてのんだ場合、排便を促す力は便秘薬に比べると弱いですが、腸活だけでは便秘がちだった人の便通が、目に見えて改善することもあるようです。そして、ほとんどの市販製品は、作用が穏やかな分、副作用のリスクも少ないので安心して続けられます注4。そんな整腸薬は、次のような皆さまに、特におススメです。

    ◎腸活を頑張っているけれど、それでも便秘になり困っている

    ◎腸活では出ず、便秘薬をのんでいるけれど、できれば便秘薬を減らしたい

    もっと腸活に励みたいと思っても、忙しい毎日の中で、時間には限りがあります。整腸薬は、あなたの腸活の結果をぐっと向上させてくれるブースターになってくれるかもしれません。

     

    関連リンク:毒掃丸整腸薬の製品案内毒掃丸整腸薬の無料サンプルお申し込みフォーム 毒掃丸整腸薬は、乳酸菌と消化酵素と4種類の生薬を配合した、シナモンのような爽やかな香りがする、のみやすい整腸薬です。

     

    ■便秘薬は、セルフケアの切り札だからこそ、正しく使って!

    そして、セルフケアの最後の切り札は、便秘薬です。便秘薬は、大腸を動かしたり、腸内の水分量を増加させたりして、排便を促します

    便秘薬は、腸活や整腸薬の服用と違って、直接的に排便を促す効果があります。一方で、強い薬を選んだり、服用量が多すぎたりすると、下痢をしてしまうことなどもあります。そのため、薬をのんだ時でもバナナのようなちょうどよい硬さのお通じ(バナナ便)を目指すために、私たちは、服用量を調節しやすい便秘薬を選んでいただくことをおススメしています。また、便秘薬の成分はいくつもあり、人によって効き方が違うので、購入前にお試しいただくことも、おススメです(詳しくは、便秘薬ののみ方の記事をご覧ください)。

    いざ服用する時には、しっかりと排便を促してスッキリしていただきたいと思います。そして長期的には、整腸薬を活用したり、腸活で生活習慣を改善することで、便秘薬の量を減らすことにもチャレンジしてみてください。便秘薬は、便秘のセルフケアの頼もしい切り札になりますので、正しい方法で使いこなしていただきたいと思います。

     

    関連リンク:複方毒掃丸ブランドサイトおすすめの服用方法複方毒掃丸の無料サンプルお申込みフォーム 複方毒掃丸は、6種類の生薬が自然に近いお通じを促す便秘薬です。小さな丸剤なのでのむ量を調節しやすく、ちょうどよいお通じを目指せます。

     

    ■まとめ

    以上、ポイントだけを駆け足でご説明しました。最後に便秘のセルフケアの3つの手段と、そのポイントについて、表にまとめておきたいと思います。是非とも、腸活・整腸薬・便秘薬を上手に活用して、便秘をセルフケアで解消していただけたらと思います。

    便秘のセルフケアまとめ

      表2:便秘解消のためのセルフケア

     

    追記: 冒頭の「ついに出た」と書かれた写真ですが、これは当社のYoutube動画のキャプチャー写真です。便秘を解消するよろこびを表現した7本の短い6秒動画シリーズのうちの1本です。BGMは、クラシックのピアノ曲・フォーレの「組曲ドリー」です。

    シリーズ全7本をまとめたものはこちらです。是非ご覧ください↓

    なお、この動画シリーズは、国内最大規模の広告賞「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」で、2020年度のフィルム部門Bカテゴリーのシルバー賞を受賞しています。

     

    注1:便秘には、お医者様に診てもらう必要があるものもあります。参照:便秘の種類と原因 注2:腸活の目的・アプローチ・方法についての概略と、腸活という言葉が使われるようになった過程についてはこちらを参照:「腸活」について① 注3:表に書かれた内容は、「腸活」について②腸に良い食生活 実践レシピ付き と「腸活」について③食べる以外の腸活 をまとめたものです。 注4:市販の医薬品の人体に対するリスクは、薬機法で規定されたリスク区分等で分類されていますが、殆どすべての整腸薬が、最もリスクの低い第三類医薬品か、人体に対する作用が緩和で安全性上特に問題がない医薬部外品に分類されています。

     

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  • 便秘薬のむ人は、たいてい、便秘に悩まれた末に、やむにやまれず薬に頼ることを選んでいます。私たちの調査によると、便秘薬ユーザーの8割以上ができれば薬はのみたくないと考えながらも服用を続けていらっしゃいます。もし、やむにやまれず便秘薬を使ってくださるのに、使い方を誤って体に要らぬ負担がかかってしまったとしたら… それはとても悲しいことです。ユーザーの皆様には、便秘薬は正しく選んで、正しく使っていただきたいと心から思います。「最初は抵抗があったけど、やはりのんだ甲斐があった」そんなふうに思っていただきたいものです。

     

    ■カラダに余計な負担をかけず、しかものむ側が望むことを満たす方法を探る

    便秘薬を正しく選び、正しく使うにはどうすれば良いのでしょうか?実は、その答えは「〇〇便秘薬を買ってX錠のんでください」というような単純なものにはなりません。

     

    何故かというと、まず、症状としての便秘の重さに、人によって大変大きな幅があります。例えば、多くの人は今日排便がなくても明日には出たりしますが、ある調査によると週に0回から2回しか出ない人も1割程度いらっしゃるようです。便秘の具合が違えば、薬ののみ方は変わってきます。それに、便秘薬の主成分にも様々なものがあり、人によって良く効く成分が異なる場合があります。更には、買う側が便秘薬に望んでいること(こんな効き方をしてほしい、等)や、懐事情・忙しさの問題もあります。例えば、お金に糸目をつけないことを前提にした提言(例えば色々な薬を順に試していく方法)や、どんな手間も厭わない人にしかできないような凝ったやり方は、たとえそれが正論であっても、人によっては実行が難しいでしょう。

     

    現実問題として、市販薬の場合は、売り場で選んでくださるのも、実際にのむのも、のむ側の方々です。ですので、便秘薬選びの方法論は、のむ方々が進んで取り組みたいと感じて頂けるおゆな内容でなければなりません。私たちは、カラダに余計な負担をかけず、しかものむ側が望んでいることを満たせる方法があれば、それは便秘薬を正しく選び、正しく使うための解の1つになると思っています。今回は、そんな方法を探り、2つのご提案につなげたいと思います。

     

    ■買う人が望むこと ①最重視点

    便秘薬を買う人が最も望んでいることは、何なのでしょうか。下のグラフは、当社が実施した消費者調査の結果で、市販便秘薬のユーザーに、便秘薬を選ぶときに最も重視しているポイントを聞いた結果です。No.1は「服用すると必ず排便に至ること」でした。

     

    便秘薬を選ぶときに最も重視する点最重視点

    この問いは、最も重視することを1つだけ選んでもらう形式をとっています。便が出ないことに悩んで便秘薬を買うのですから、服用しても排便に至らないようでは意味がないということなのでしょう。結果として、1番手の「服用すると必ず排便にいたること」は2番手の「お腹が痛くならないこと」にダブルスコア、3番手の「クセになりにくいもの」にほぼトリプルスコアをつけての圧勝となっています。

     

    営業回りをしているときにドラッグストアの薬剤師さんとお話をしていて、「お客様に、せっかく買ったのに効かなかったと言われると困るので、効きの良い薬を勧めている」というようなことを言われたことがあります。その背景には、このような、ユーザー側が服用すると必ず排便に至ることを最重視している現実があると思われます。しかし、この指向だけにとらわれていると、便秘薬選びで思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。私たちの調査によると、市販便秘薬ユーザーの体には、実際に、余計な負担がかかってしまっているようなのです。

     

    便秘薬をのんで下痢をしている人が多い

    下の円グラフをご覧ください。これは当社のネット調査で、市販の便秘薬をのんだ時にどのような便が出ているかを聞いたアンケートの結果です。ちょうど良いバナナ便が出ている人は全体の19%にすぎず、水のような便か形がはっきりしないような柔らかい便が出ている人がそれぞれ9%と36%いらっしゃいます。このアンケート結果を見ると、軟便になっている人は、薬の効きが足りなくて硬便になってしまっている人より、ずっと多いように見えます。

     

    便秘薬をのんで下痢をする人が多い

    円グラフを通じて見てみる限り、便秘薬ユーザーは服用すると必ず排便に至ることを重視するあまり、必要以上に強い薬をのんでいるか、必要以上に多くの分量をのんでいるように見えます。確かに便秘薬をのむ目的は便を出すことですが、もし、この現状が、のむ側が望んでいる姿そのものを正しく映し出しているのだとしたら、私たちは服用を薦めるどころか、無暗に薬に頼らないようにしましょうと言わなければならなくなってしまいます。

     

    ■買う人が望むこと ②複数回答編

    ところで、便秘薬を買う人が薬に求めていることは、本当に出すことだけなのでしょうか?次のグラフは、先ほどと同じ質問を複数回答可で再度問うてみた結果です。同じ設問でも、複数回答可とするだけで、景色が変わります。

     

    便秘薬を選ぶとき重視する点複数回答

    「服用すると必ず排便にいたること」は引き続き1位となっていますが、「お腹が痛くならないこと」「クセになりにくいもの」を挙げる人が大幅に増えています。市販便秘薬をのむ人達は、ただ排便に至るだけではなく、できればお腹が痛くならず、できれば薬がクセになるないようにしたいと考えているようです。

     

    この結果なら、希望が持てます。この3つをどんな時も完璧に満たす便秘薬は、ありませんが、この3つをバランスよく追求していく方法なら、あるからですしかも、体にも、余計な負担をかけずに追求することが可能です。多少面倒でも、バナナ状のちょうどよいお通じが出るように工夫すればよいのです。薬をのんでいても、ちょうど良いお通じが出るくらいの量をのむ分には腹痛はありませんし、薬がクセになる心配も少なくなります。

     

    私たちは、便秘薬ユーザーは、ただ出せば良いと思っているのではなく、本当は薬を使ったときにもちょうどよいお通じを出したいけれど、そのやり方を医療者や便秘薬メーカーがうまく伝えられていないのだと考えています(「便秘薬メーカーの使命の話」もご参照ください)。

     

    バナナ状のちょうどよいお通じのことを、当社では「バナナ便」と呼んでいます。便秘薬をのんだ時にもバナナ便を目指すことが、カラダに負担をかけずに、バランスのとれた便秘薬の使い方を実現する大切な秘訣です。そのための簡単で実践的なご提案を2つ、書いてみたいと思います。

     

    ■提案 その1 調節して飲むこと

    これまで何度か申し上げた通り、便秘の程度は人によって大きく異なります。また薬の効きく度合いも人によって差があります。ですので、便秘薬は自分の便秘の調子にあわせてのむ量を調節する必要があります。服用して軟便になるようでしたら、バナナ便が出る程度まで徐々に量を減らしていきます。多くのお薬は、多少の調節ができるように服用量に幅をもたせていますので、購入時の箱の裏面や、能書を再度読んでみてください。もし、1日1錠の服用が定められているお薬を、1錠のんだだけで下痢をしてしまう場合は、もう少し細かく調節できる便秘薬に変えたほうが良いかもしれません。

     

    毒掃丸は、小さな粒の丸剤(がんざい)のお薬で、服用量を1日1~3回、のむ量も1日最大90丸までの範囲で、自由に調節できます。お通じがない日に適量を服用しながら、長い目では腸活で生活改善をしていただき、徐々に減薬していくことをお勧めしています。また、整腸薬を活用することもおすすめです。普段は便秘薬ではなく毒掃丸整腸薬などの整腸薬を使用し、便秘薬は出が悪い時に使うようにすれば、日々強い便秘薬を飲み続ける場合と比べてクセになりにくくなります。

     

    ■提案 その2 できれば試してから買うこと

    また、便秘薬は人によって特定の成分が効きにくいということもあります。のむ量を調節しやすい便秘薬を見つけて購入したとしても、成分が合わず効きが悪いようでは困ってしまいます。可能なら、購入前に試すこともお勧めの方法です。いくつかの便秘薬メーカーは、試供品を無償で提供しているようです。またドラッグストアなどが試供品を配布することもあるようです。

     

    当社でも、便秘薬・毒掃丸と、整腸薬・毒掃丸整腸薬の試供品を、無料でお送りしています(←太字の商品名をクリックしてください)ので、ぜひお試しください。便秘薬・毒掃丸の試供品にはおすすめの服用方法の説明も同封してあります。

     

    ただし、今別の便秘薬をのんでいる方が試供品を試される場合は、複数の便秘薬を同時に服用しないようにしてください。

     

    いかがだったでしょうか。調節も、試すことも、それほど手間がかかるわけではありません。のむ量を細かく調節できる、自然な成分の便秘薬・毒掃丸を賢く活用して、是非ともすっきりとした日々を過ごしていただきたいと思っています。

     

     

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  • 便秘とひとことで言っても、さまざまな種類があります。生活改善や市販の便秘薬の正しい服用で解消できないような便秘に悩んでいる場合は、医療機関などで自分の便秘のタイプを検査してもらうことが、便秘解消への手助けになることでしょう。また、便秘の背景にもっと重大な病気が潜んでいることもありますから、便秘のタイプを知っておくことで、体の異変に早期に気づくことができるかもしれません。

     

    ■便秘と慢性便秘

    便秘の種類を見ていくにあたって注1、最初に、便秘の定義をおさらいしておきましょう(全体像がはっきりしていないと、種類別に分類していくのが困難だからです)。現時点での便秘の定義は、以下のようになります。

    本来対外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態

    日本消化器病学会関連研究会ほか編『慢性便秘診療ガイドライン 2017』南江堂 2017年

    この定義では、どんな便がどのような頻度ででているかではなく、出るべきお通じが「十分量かつ快適に」出ていなければ、その人は便秘であると言えます。

    そして、便秘のなかでも、旅行の際の便秘などの一過性のものではなく、6か月以上前から便秘の症状がある場合などを特に慢性便秘(症)といいます。便秘をきちんと分類する場合には、この慢性便秘を細かくタイプ分けしていくことになるのです。

     

    ■慢性便秘の分類 ~器質性便秘と、機能性便秘~

    慢性便秘は、前項でみたように、排便の一点に限った観察に基づいていますから、重篤な病気を含む、他のあらゆる疾病の結果として排便困難になっている人の便秘も含んでいます。

    そこで、第一のステップとして、慢性便秘を2つに分けます。大腸に形態的な変化をともなうものを器質性便秘、大腸に形態的な変化をともなわないものを機能性便秘と呼び、区別します。

     

    ・器質性便秘

    器質性便秘は、大腸に形態的な変化をともなう便秘で、その代表例は大腸癌、虚血性大腸炎、直腸瘤などによる便秘です。便秘に悩んでいる人の中で、急激な便秘、予期せぬ体重減少、血便、お腹にかたまりがある、発熱がある、などの場合は、それら深刻な病気にともなう、器質性便秘かもしれません。すぐにお医者様に相談してみてください。

    ・機能性便秘

    慢性便秘の人の多くは、この機能性便秘です。機能性便秘のほとんどは、生活習慣の改善や一般薬の服用、または処方薬の服用など内科的に治療が可能だとされています。

    そんな機能性の便秘も、2つの観点から分類がなされています。

    図1.機能性便秘の分類 :日本消化器病学会関連研究会ほか編『慢性便秘診療ガイドライン 2017』(南江堂 2017年)を参考に作成

     

    ■機能性便秘の分類 ~症状による分類と、病態による分類~

    機能性便秘を分類する方法は、2つあります。1つは症状による分類で、もう一つは病態による分類です。

     

    ・症状による分類

    症状による分類は、専門的な検査なしで分類できるので軽度の便秘の人に対して一般の診療所でも診断ができます。

    機能性便秘を症状で分類すると、2つに分けられます(図1の「症状分類」)。1つは排便回数減少型で、文字通り排便の回数が減ってしまっている便秘で、この便秘の人は、結腸(大腸のうち、肛門近くの直腸よりも手前の部分)に便が滞留していることも多いです。もう1つは排便困難型で、便が固すぎたり直腸の働きが悪かったりして、排便一歩手前で便が出にくくなっている便秘を指します。

    タイプに合わせて、生活改善の指導や便秘薬の処方などの治療を受けながら、様子をみていきます。

    ・病態による分類

    この分け方は、国際的にも一般的で、より体内で起きている問題そのものに焦点をあてた分類です。ただし、この分類での正確な診断のためには、専門的検査を受ける必要もでてきます。

    機能性便秘を病態により分類すると、次の3つに分けられます。

    ①大腸通過遅延型

    小腸で消化された食べ物は、大腸でゆっくりと水分を吸収されながら肛門方面に輸送されながら便になっていきます。その大腸の輸送能力が低下すると、排便回数や排便量が減ってしまいます。その結果引き起こされている便秘が、大腸通過遅延型です。蠕動運動を正常化するために、便秘薬が使われることも多いです。

    このタイプの便秘の原因には、原因がはっきりしない特発性、他の疾患の影響、向精神薬や抗コリン薬などの副作用があげられます。また、一部の過敏性腸症候群もこの便秘の原因になります。

    ②大腸通過正常型

    大腸通過時間が正常だったにも関わらず、便のかさが足りないことにより排便回数が減ってしまっている場合や、便が固くなって排便ができなくなってしまっているような便秘を、大腸通過正常型といいます。このタイプの便秘になっている人も多く注2、食物繊維をしっかりとることで改善する場合もあります。

    原因としては、食物繊維不足、食事量自体がたりないことなどです。一部の過敏性腸症候群もこの便秘の原因になります。

    ③機能性排出障害

    大腸でつくられた便は、直腸という肛門のすぐ上のあたりに到達し、便意をうみ、排便に至ります。機能性排出障害は、便が直腸までおりてきているのにうまく排便できないタイプの便秘です。

    排便に必要な筋肉の協調がうまくきかないこと、腹圧の低下、直腸の感覚の低下などが原因としてあげられます。

     

    注1:特記なき場合、本項は次の文献を参考にしています。:日本消化器病学会関連研究会ほか編『慢性便秘診療ガイドライン 2017』南江堂 2017年、味村 俊樹ほか「慢性便秘症の診断と治療」 日本大腸肛門病会誌 第 72 巻第 10 号 2019 年 10 月 注2:前述の参考文献の記述ならびに、重症の特発性便秘患者1000人あまりのうち59%の大腸通過時間が正常だったという報告(D C Nyaml et al: Long-term results of surgery for chronic constipation, Dis Colon Rectum 1997 Mar;40(3):273-9.)がある。 

    ひとこと

    最後までお読みいただきありがとうございます。便秘の種類や原因については、自己診断が難しい部分があります。詳しく知りたい場合は、専門のお医者様に相談してみてください。また、受診した場合の実際の治療方針は、お医者様が判断します。

    軽度な便秘には、腸活による生活改善や、市販の便秘薬の頓服や整腸薬の活用も有効です。毒掃丸無料サンプルはこちらからお申込みいただけます。毒掃丸整腸薬無料サンプルも、こちらからのお申込みいただけます。

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  • 便秘に悩みながら毎日の生活を送る人はとても多くいますが、普通は数日から長くても1週間くらいで排便があり、たとえつらい思いをしたとしても、ほとんどの場合、生命に影響が及ぶような事態にはなりません。注1.注2.   また、お医者様にかかるような場合も、便秘はほぼ内科的に治療が可能で比較的予後が良く、手術を必要とする症例は少ないと考えられています。注3.  そんな、ありふれていて、しかも危険を感じさせない便秘ですが、実は、長期的にみると、死亡リスクの増加があり、寿命に多少影響しているのではないかという気になる指摘があります。今回は、その中から2つの研究をご紹介します。

     

    ■胃腸障害と生存率の関係についてのアメリカの研究

    アメリカ・ミネソタ州の住民を対象行われた、あるコホート研究では、機能性胃腸障害(慢性便秘、消化不良、過敏性腸症候群、腹痛、慢性下痢)をもっている約4,000人の成人を追跡調査し、それぞれの障害の有無が10年後の生存率にどの程度影響するかを統計的に解析しました。解析の過程では、他の重大な疾患が原因でそれらの機能性胃腸障害がおきたことが分かった被験者は除外していますから、例えば癌が原因で便秘になっていたなどというケースは含まれません。

    結果は、興味深いものでした。それら機能性胃腸障害のうち、慢性便秘だけが生存率に影響を及ぼしていることが示唆されたのです。慢性便秘でない被験者の10年後の生存率が平均で85%だったのに対し、慢性便秘の被験者は73%で、12%の差がありました(消化不良、過敏性腸症候群、腹痛、慢性下痢については生存率の大きな低下は見られませんでした)。年齢・性別・喫煙・飲酒・教育レベル・併存疾患について統計的に調整をしたあとでも、慢性便秘の人々の生存率は低いままでした。なお、慢性便秘の被験者に大腸など消化管の癌が増えたということは、ありませんでした。

    原著はこちら→   Joseph Y Chang, et al. Impact of functional gastrointestinal disorders on survival in the community. Am J Gastroenterol. 2010 Apr;105(4):822-32.

    著者らは、慢性便秘がなぜ10年後の生存率に影響を及ぼしたのかは不明で、さらなる調査が必要だと述べています。

     

    ■排便頻度と心血管疾患死の関係についての日本の研究

    宮崎県で国民健康保険加入者を対象に行われたコホート研究では、排便頻度と循環器系疾患による死亡との関係について検証が行われました。約45,000名を対象にし、排便頻度で被験者を「1日1回以上」「2~3日に1回」「4日に1回以下」3グループに分け、各グループの13年間の心血管疾患(循環器系疾患、脳血管疾患、虚血性心疾患)による死亡リスクを解析しました。

    その結果、排便頻度が少ないグループほど、心血管疾患による死亡が多いことが分かったのです。「2~3日に1回」、「4日に1回以下」の各グループの全体的な心血管疾患死のリスクは「1日1回以上」グループと比較して有意に高くいものでした。死亡するリスクの大きさを相対的に示すハザード比は「2~3日に1回」が1.21、「4日に1回以下」が1.39でした。

    原著はこちら→   Kenji Honkura, et al. Defecation frequency and cardiovascular disease mortality in Japan: The Ohsaki cohort study. Atherosclerosis. 2016 Mar;246:251-6.

     

    ■便秘だと、本当にリスクが高まるのか?

    この2つの研究を通してわかるのは、便秘と生存率の相関関係であり、その因果関係についてはよくわからないという点には注意が必要だと思います。

    とはいえ、アメリカの報告の方では生存率に関係しそうな諸要素(性・年齢・既往症・喫煙や飲酒の習慣など)の影響を除外する調整を行っていますし、また日本の研究では同様の調整に加え、歩行時間や野菜や果物の摂取傾向についてまでも調整しています。この2つの調査をもってはっきりした関係があると決めつけることはできなくても、「リスクが高まる恐れはある」と考えるに越したことはないかもしれません。

    例えば、便秘が大腸癌発生のリスクになるかどうかについては、いまだによく分かっていないのですが、これについては「Yes」を示唆する研究結果と「No」を示唆する研究結果がどちらも沢山存在しています。注3 一方で、死亡リスクについては、便秘がリスクを高めるという研究はこれ以外にもありますが、便秘が寿命を延ばすという研究結果は、少なくとも私たちは、まだ見たことがありません。

     

    ■まずは腸活

    やはり、できるだけ便秘解消や便秘予防につとめたほうが良さそうではあります。ただし、10年単位でのリスクを下げることを目的に市販の便秘薬を飲むのは、短絡的すぎますし、薬には副作用があることを無視した誤った発想だと思います。一番良くないのは、便秘であることを気にすることもなく乱れた生活を続け、強い便秘薬をたくさん飲んで出すような日々を送ることです。また、便秘であることを気にして憂鬱になっていては、毎日がつまらないものになってしまいます。

    まずは腸活にとりくみ、「快食快便」をゴールに楽しく便秘解消や便秘予防に取り組むのが、一番よいと思います。市販の便秘薬を使うとすれば、生活改善などで便が出なかったときに、頓服用に賢く使うのが理想です。そして、思い悩んだ時には、薬剤師(当社のお客様相談窓口も薬剤師・登録販売者常駐です)や医師に相談するようにしてください。

     

    注1:きわめて重度の便秘は、最終的に腸管が破れてしまったり、敗血症をおこしてしまって死に至る場合がありますが、それは非常にまれであり、また通常はそうなる前に苦しさから受診に至り専門の医療機関で処置が行われることになりますので、このブログでは取り扱いません。 注2:普通の便秘にみえても、急に便秘症になった場合や血便がみられる場合は、他の重大な疾患が隠れていることもありますので、気になる方はお医者様に診てもらうようにしてください。 注3:参考文献:日本消化器病学会関連研究会ほか編『慢性便秘診療ガイドライン 2017』南江堂 2017年 

     

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  • 便秘とはなにかー

    今回は、便秘の定義についていくつかの視点から整理してみたいと思います。普段暮らしていくうえで、便秘の定義が分からなくても、全く困ることはないのですが、いざ詳しく知るために便秘をきちんと定義しようとすると、実はこれが結構難しいのです。

     

    ■日本語としての便秘

    皆さまは、便秘というコトバを最初に知ったのがいつ頃だったか、覚えていますでしょうか?きっと、幼い頃、生活の中で記憶もはっきりしていないうちに覚えた方が多いはずです。3歳か4歳の頃に あなた:「うんちがでない!」 おとな:「あら、便秘なのね…」こんなやり取りを通じて、便秘という日本語を知ったのではないかと思います。

    便秘というコトバの日本語の意味は、「広辞苑」によると、

    大便が通じないでとどこおること。便通の回数または量が異常に減少すること。

    「広辞苑」第4版 新村 出編 岩波書店 1991年

    だそうです。一見、簡潔です。ただ、「回数や量が異常に減少する」というのは、今一つ具体的ではありません。この語意だと、私たちは、幼少期から今までの自らの経験や周囲の人の様子から、回数や量が正常か異常かを自己判断するしかなくなってしまいます。これでは、広くみんなで比較することができません。

     

    ■国際的な診断基準

    しかし一方で、客観的に定義するのも実は結構難儀なことなのです。

    研究者の世界では、便秘について(機能性便秘という一般的な便秘)、国際的な診断基準があります。Rome基準という、消化管障害全体の国際基準体系のなかに含まれており、その基準は次の通りになります(太字筆者)。

    RomeⅣ基準による機能性便秘の定義

    1 .次の 2 項目以上を満たすこと.
    a .排便の 1/4(25%)以上のいきみがあること.
    b .排便の 1/4(25%)以上に兎糞状,硬便(ブリストル便形状スケール 1 ~ 2 )を認める.
    c .排便の 1/4(25%)以上に残便感がある.
    d .排便の 1/4(25%)以上に直腸肛門の閉塞感がある.
    e .排便の 1/4(25%)以上に用手的な操作(例えば摘便,骨盤底の圧迫)が必要である.
    f .自発的排便が週 3 回未満
    2 .下剤を使用せずに軟便になることがほとんどない.
    3 .過敏性腸症候群の診断基準を満たさない

    日本大腸肛門病会誌 第 72 巻第 10 号 2019 年 10 月・尾﨑隼人ほか

    なお、1.bのブリストルスケールについては、下の図(これは当社作成)をご参照ください。スケール1~2は、下図の便の絵の一番上と、上から2番目です。

    ブリストルスケール

    さて、この国際基準、どう思われましたでしょうか。専門家向けですから、細かいものであるのは仕方がないかもしれません。そして、具体的に定義されていますが、普通の人からみると構造がやや難解かと思います。そして何より、自発的排便が週3回未満というのが、一般人の感覚からいうと結構厳しい基準に見えないでしょうか。

     

    ■一般の人が、便秘を自覚するとき

    一般の人たちの便秘についての感じ方は、この国際基準と異なっていることが、実際に指摘されています。

    本ブログでは以前、「ニッポン人の便秘事情を俯瞰する」と題したエントリーで、日本人の28%が便秘だと自己認識しているということを示した論文をご紹介しました。

    Tamura A, et al. : Prevalence and Self-recognition of Chronic Constipation: Results of an Internet Survey. J Neurogastroenterol Motil. 2016; 22(4): 677-84)

    この中で著者らは、この28%の便秘と自己認識している人たちの1週間の排便回数の平均は、週4.2回だったと述べています。

    また、ある海外の研究で、531人の患者と100人の専門家に便秘の定義について尋ねたところ、患者と専門家で答えが大きく違ったそうです。患者のうち50%が、医学的定義と違う状態を便秘だと言っており、27%が2日おき(週3.5回)以下の排便頻度を便秘だと答えたそうです。

    M J Herz, et al.: Constipation: a different entity for patients and doctors.  Fam Pract1996 Apr;13(2):156-9.

    一般の人は、専門家が医学上の必要性をもとに考えるよりも、便が出ない状態に、あせり・不快感・不自由を感じやすいようです。もし、本人が悩み苦しんでいるのに、専門家の便秘の定義から漏れているとしたら… 確かに何か本末転倒な気がします。

     

    ■日本のお医者さまの最新の定義

    では、日本のお医者様は今、どう考えているのでしょうか。本ブログでも時々参照している2017年の慢性便秘症診療ガイドラインでは、次のように定義されています(太字筆者)。

    本来対外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態

    日本消化器病学会関連研究会ほか編『慢性便秘診療ガイドライン 2017』南江堂 2017年

    この定義では、便秘とは症状名や疾患名ではなく、状態を表すコトバであるとしており、定義の中に排便頻度の目安はありません。このガイドラインが出される前には、前述の国際基準や「3日以上排便がない」等の基準が定義として広く使われてきましたので、結局一周まわって広辞苑のコトバの説明に近いところに戻ってきた気がしない訳ではありません。でも、患者各個人の感じ方にも幅があることを考えると、仕方のないことなのかもしれません。

    少々複雑な説明で恐縮ですが、同ガイドラインでは、国際基準RomeⅣをふまえた独自の診断基準を示しながら、その診断基準から外れていても、ガイドラインで定義したような便秘で日常生活に支障がでていたら便秘症と診断して治療することが望ましいとしています。定義を一般的にし、診療現場で柔軟に対応しようという考え方なのですね。

     

    ◇◇◇

    結局、現時点では、本人が排便できず苦しんでいれば便秘と言え、それで日常生活に支障をきたすようならば治療が望ましいということになっています。逆の言い方をすれば、2日か3日排便がなくても、不具合を感じなければ直ちに治療が必要とはされません。

    便秘の定義は、簡潔かつ患者目線にしようとすると、どうしてもあやふやさが残るようです。ここは、一般の人は日常生活に支障がない限りあまり細かく考えずに、昨日までの自分と比較しながら、腸活で快食快便を目指していくのもよいように思います。

    そして、思い悩んだ時には、薬剤師(当社のお客様相談窓口も薬剤師・登録販売者常駐です)や医師に相談するようにしてください。

     

    写真:大勢の人が悩む便秘。便秘を定義することは難しいですが、市販薬メーカーとして、きめ細かくニーズに寄り添って参りたいと思います。江戸城本丸跡から大手町を望む写真にそんな思いを重ねてみました。

     

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  • 腸は、生きていくのに欠かせない重要な臓器ですが、体内にあるので、その形態についてはなかなかイメージができないものです。何しろ、自分の腸も他人の腸も、この目で見ることができません。背丈のように他人や他国の人たちと直感的に比較することも困難です。そのため、時折間違った風説がひろまることがありますし、学術的にもまだまだ系統立てて整理ができていないこともあります。

    今回は、腸の中でも便秘との関係が深い大腸に関して、その長さと形態の2つに関するトピックスを取り上げてみたいと思います。

     

    ■日本人の大腸の長さは、欧米人と変わらない

    皆さまは、「日本人は、肉食の欧米人より腸が長いので便秘になりやすい」という話を耳にしたことはないでしょうか? 最近は、この話が出典不明お都市伝説であることが広まり、医師や製薬会社のかかわるTV、書物、Webでこの話が出ることはなくなりましたが、しばらく前まではかなり広範囲に信じられていたようです。

    ちなみに、ここでいう腸の長さは、小腸の長さではなく、大腸の長さのことです。 大腸は食べ物のカスから水分を吸収する役割があり、通過に時間がかかると便が硬くなったり便秘になったりしてしまいます。

    では、大腸の長さの国際比較について、都市伝説を否定する2つの研究論文があるので、ご紹介しておきます。

     

    1.B. P. Saunders et al, A peroperative comparison of Western and Oriental colonic anatomy and mesenteric attachments Int J Colorectal Dis. 1995;10(4):216-21

    まずは、海外の研究です。東洋人114人と西洋人(白人)115人の結腸(直腸以外の大腸)の長さを開腹して比較したところ、東洋人(中央値= 111 cm、範囲78-161 cm)と西洋人(中央値= 114 cm、範囲68-159 cm)の被験者を比較して、結腸の全長に有意差はありませんでした。

    2.永田 浩一ほか 日本人とアメリカ人の大腸の長さは違うのか?―大腸 3D-CT(仮想内視鏡)による 1,300 名の検討 日本消化器内視鏡学会雑誌 55(3), 435-444, 2013-03-20

    こちらは日本の研究で、日本人650人とアメリカ人650人(白人83%、黒人13%ほか)の大腸の長さを仮想内視鏡を用いて比較したものです。大腸全体の長さの平均は、日本人とアメリカ人でそれぞれ154.7cm、158.2cmで、実質的な違いはないと結論づけています。

    結局、私たちと欧米人の間で、人種でみても、国籍でみても、大腸の長さに大きな差はないようです。

    蛇足ですが、小腸の長さは5mから7mと言われていますので、そもそも大腸は、だいぶ短いということも、実感いただけるのではないでしょうか。

    ■日本人の大腸の形は、変?

    一方で、大腸の配置については、日本人のそれは教科書通りでない場合が多いという、経験に基づく指摘があります。

    多くのメディアにも出演されている独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センターの水上健医師は、国内外での豊富な観察経験から、教科書にあるような腸管形態は西洋人にはあてはまるが日本人にはあてはまらず、日本人の大腸の多くには屈曲やねじれや落ち込みが見られると言われています(参照:久里浜医療センターWebサイト)。

    実は、個人的な話で恐縮なのですが、思い当たるエピソードが1つあります。私の伯父が欧州の外れの国・リトアニアに住んでいて、数年前に、大腸癌の手術を同国の首都・ヴィリニュスでうけました。残念ながら術後の合併症で腸の癒着がひどく、最終的に亡くなってしまったのですが、当時、開腹した現地医師が「見たことのない大腸の配置で、大変だった」というような感想を言ったと伝え聞きいています。私の伯父の腸にも、屈曲やねじれがあったのかもしれませんから、大腸の形態異常の話題は、人ごととは思えません。在ヴィリニュス日本大使館によるとリトアニアの在留邦人数は140名と少なく、もしかしたらヴィリニュスの医師は私たちの曲がりくねった大腸を見たことがなかったのかもしれません。

    現時点では、日本人の腸管形態異常に関する研究や分類はなく、また便秘との関係もはっきりと解明されていないようですが、便秘解消をお手伝いしている私たちとしては、大変興味深く、研究の進展が待たれます。

    本ブログではこれからも、便秘に関連する体の雑学・トリビアを取り上げていきたいと思っています。

     

    写真:まだ5月なのに、雨の日が増えてきました。だいぶ前、コロナ前に、仕事で富山に行ったときの、電車の窓ごしに眺めた雨の田園風景は、まるで印象派絵画の様に輪郭がにじんでいました。雨があたる会社の窓をみて、そんな風景を思い出しました。

    ひとこと

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  • 3回にわたってお届けしている「腸活」についての話題ですが、初回は腸活全般について、2回目は腸に良い食生活について書かせていただきました。そして3回目にあたる今回は、食べる以外の腸活について、ご紹介してまいります。

    リラックス、運動、マッサージ、ツボの刺激…食べる以外にも、腸活には色々な方法があります。その多くは、健康法としての歴史も古く、実践している人も多くらっしゃるのではないでしょうか。こうした活動は、どれも「意思の力では動かすことができない腸に、動いてもらう」ものであるという共通点があります。

     

    ■腸への語りかけ

    食べる以外の腸活とは、一言でいうと大腸への語りかけだと思っています(もちろん比喩ですが)。

    私たちの腸はいわば筋肉の長~い管みたいなものです。腸の筋肉は、輪状に収縮し、その収縮する場所が食べ物を押し出すように口側から肛門側へと移っていく蠕動(ぜんどう)と呼ばれる運動をして、消化物を運んでいきます。でも、他の多くの内臓同様に、意識して腸を器用に動かし食べ物を運んでいくことはできません。誰もが、便意がおこるまでの長い時間、天から自らに与えられた腸の働きを信じて、任せきりにするしかないのです。

    筋肉の管でもある腸は、1.脳とつながっている自律神経と、2.内容物に対して腸に反射的な運動を起こさせる腸壁内の大量の神経、の2種類が、互いに協調することで制御されています(これらの神経系統を、腸管神経系といいます)。私たちが、動いてくれない自らの腸を何とか動かそうとするときには、これらの神経系に信号を与えてあげることが必要です。しかし、何しろ手足のように意識して「動け」と念じても、信号を与えることができません。さてどうするか… 以下に、あの手この手で大腸各所の神経に「おーい、動け、動いてくれ」と呼びかる方法をご紹介します。どれも広く知られていますが、これらは腸への語りかけみたいなものですから、腸との非言語コミュニケーションだと思って自らの腸を慈しむ気持ちで行っていただけたらと思います!

    では、代表的なアクティビティを4種類取り上げてみましょう。

     

    1.リラックスして自律神経を整える

    リラックスして自律神経を整えることで、腸の動きは良くなります。私たちの日々の生命維持を支えてくれている自律神経には、活発に活動しているときに高まる交感神経と、リラックスしているときに高まる副交感神経の二種類があって、両方の神経の活動量のバランスによって、内臓の動き具合を調節しています。腸の活動は、リラックスしているときに高まる副交感神経の働きが優位になっているときに、より活発に動くのです。

    お勧めなのが腹式呼吸や深呼吸です。吸う時の2倍程度の時間を掛けて息を吐くことで、副交感神経の働きが高まることが多くの実証実験で分かっています(例えばこちら)。まずは5分でも続けて行い、実際にリラックスが得られることを実感してみましょう。リラックスが実感できたら、隙間時間や緊張状態のときにやってみたり、リラックスタイムの質を更に上げるためにどんどん活用してみてください。自律神経の働きが整ってくると、腸の動きも正常化してくるはずです。

    *ストレスで頻繁に便秘や下痢をくりかえす人は、過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。リンク先のチェックリストで痙攣性便秘に該当した方は、お医者様に専門的指導を受けることも検討してください。

     

    2.運動をする

    運動の減少が便秘の悪化につながることと、運動(特に有酸素運動)の実行が便秘解消に有効であることを示すデータは、多く存在しています。体を動かすことで、腸の働きは良くなります。動きが良くなる主な理由としては、運動することで自律神経が整うことと、運動自体で腸管が刺激されることです。

    参考文献:高野 正太「V.慢性便秘症に対する食事療法、運動療法,、理学療法.」 日本大腸肛門病会誌 第72巻10号0621頁 

    また、長期間の運動習慣によってお腹周りの筋肉を鍛えられることも、便秘対策として有効です。私たちは、排便時には意識的に腹圧を高め、その力を利用して便を押し出してしているからです。

    運動種目には、ウォーキングが推奨されることも多いですし、ジョギング、ヨガもお薦めです。

    当社のお客様相談では、便秘に悩むお客様には体を動かすことを推奨しており、寝たきりやケガなどで運動ができない方には深呼吸だけでも意識的に行うよう伝えています。

     

    3.マッサージをする

    お腹をマッサージすることも、便秘改善に効果があるとされています(試験報告もあります)。特に「の」の字を描くように大乗をマッサージする方法は広く紹介されていますし、最近は「腸もみ」というコトバもよく見るようになりました。

    先にも書いた通り、腸壁の神経は、内容物に対して反射的に運動をおこし、食べ物を運んでいきます。従って、腸をマッサージすることによって蠕動運動をおこすサポートをしたり、もむことの気持ちよさからリラックスできる(→自律神経が整う)ことが期待できそうです。痛みを感じない程度にもむようにしてください。体をねじる動きも、同様におすすめです。

    但し、大腸の配置は一般に、皆が皆教科書通りなわけではなく、蛇行していたり、下部によっていたり個性があります。イラスト(「いらすとや」さんより)の通りとは限りません。「の」の字マッサージが効かないこともあるかもしれません。

     

    4.ツボ押しをする

    東洋医学伝統のツボ(経穴)は、神経経路の反応を通じて、痛みを緩和したり、内臓の働きを正常化させたりしてくれると考えられています。腸から離れている経穴を押して、腸の動きを改善してくれるのだとしたら、生理学的には自律神経の働きを通じてということになるでしょう。公益社団法人日本鍼灸師会のHPでも、

    身体には皮膚や筋肉などに刺激が加えられると自律神経の活動が変化し、自律神経が支配する臓器・器官の働きが反射的に調節される仕組みも備わっています。鍼や灸の刺激はその仕組みを利用して自律神経活動を変化させ、血管の調節をしたり臓器の働きを良くしたりします。

    出展: 鍼灸の基礎知識 – 公益社団法人 日本鍼灸師会https://www.harikyu.or.jp/acupuncture/acupuncture-02/#i-8 2021年5月13日アクセス

    とあります。

    便秘によいツボの代表的なものとして、2つ挙げておきます。(便秘に効くツボというのは便秘対策本などの定番ではありますが、個別にツボ押しが便秘に効くというエビデンスは見つけられませんでした。)

    (1)合谷(ごうこく):万能のツボとも称されている非常にポピュラーなツボです。頭痛や肩こりによいとされていますが、便秘にも良いとされていることから、多くの便秘薬メーカーのおススメのツボになっています。人差し指と親指の合わさるところから少し指先よりの痛みを感じるくぼみを親指で挟むようにして押します。

    (2)天枢(てんすう):胃腸の働きを整えてくれる代表的なツボです。おへそから指2~3本分はなれた両側です。やさしく押すだけでも腸が刺激されるのが実感できます。

     

    いかがだったでしょうか?皆さまが考える腸活のイメージからは少し外れているものもあったかもしれませんが、どれも簡単にできるものばかりです。便秘改善への効果がある程度期待できるうえに、賢く楽しむ分には費用もあまりかからず、比較的安心して取り組めます。ぜひぜひ、様々な腸活にはげんでいただきたいと思います!

    以上で、3回にわたって書かせていただきました腸活そのものについての話は一旦おしまいになります。少し間をおいて、番外編として、腸活と便秘薬・整腸薬の関係について書いてみようと思います。

     

    写真:腸活を実践していると、美しい景色に出会えることもあります。爽やかな風が吹く日に、ゆっくり東京都の多摩川沿いをジョギングしていた時の写真です。

    ひとこと

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  • 皆さまは、ゴールデンウイークはどのように過ごされていますでしょうか?去年に引き続き、思うように出かけられない状態ですが、気候が良い時期なので工夫して楽しみたいものですね。

    本ブログでは、前回『「腸活」について①』として、腸活全般についてお話しましたが、今日は腸に良い食生活について書いてみたいと思います。腸に良い「食べ物」ではなく「食生活」をタイトルに選んだのは、食材だけでなく、食生活のあり方全体を腸に良いようにして頂きたいからです。

    ◆本日の構成:食生活のポイント1~5→実践レシピ→食生活のポイントについてのミニリンク集

    腸に良い食生活には5つのポイントがあります。

     

    ポイント1 朝食を食べる

    きちんと朝食を食べるようにしてみましょう。空になっている胃袋に食べ物が入ると、それが刺激となって腸が動き、お通じを促してくれます。また、朝起きたときにコップ1杯の水を飲むのも同様におススメです。この仕組みは胃結腸反射と呼ばれ、蠕動(ぜんどう)運動がおこることにより、大腸の内容物が一気におしりの近くまで運ばれて行きます。

     

    ポイント2 ヨーグルトなどの乳酸菌を摂る

    前回お話したように、ヨーグルト等に含まれている乳酸菌をはじめとする善玉菌は、その代謝物で腸の動きを高め、また有害な菌の働きを抑えることで、便通を良くしたり便の状態を改善したりしてくれます。沢山種類がありますから、自分に合ったものを見つけ出して、積極的に食べて頂きたいです。同じものを毎日1~2週間食べ続け、おなかがグルグルと動くような状態になるものが、自分に合うヨーグルトと考えられます。

     

    ポイント3 食物繊維を摂る

    食物繊維もしっかり摂りましょう。食物繊維は、人間の消化酵素では分解できないのでそのままではエネルギーになりませんが、腸の健康のためには大切な存在です。まず、水に溶けにくい不溶性食物繊維は便のカサをふやしてくれ、快便をもたらします。水に溶ける水溶性食物繊維は、便をやわらかくしてくれる上に、善玉菌のエサになり、結果として善玉菌を増やしてくれます。

    不溶性食物繊維を摂れる食材:大豆、ゴボウ、穀類、野菜、きのこ(えのき・しめじに多い)

    水溶性食物繊維を摂れる食材:海藻、果物、さといも、きのこ(なめこ・しいたけに多い)

    上記以外にも、あらゆる植物・穀物に含まれていますから、どれか一つに絞るよりも多くの種類を摂るように心がけてはいかがでしょうか。記事末尾のミニリンク集に、文部科学省による含有量ランキングを貼っておきましたので、更に調べたい方は是非どうぞ。

     

    ポイント4 発酵食品を摂る

    発酵食品には、善玉菌自体が豊富に含まれていますので、おいしく味わい深いだけでなく、腸の環境を整えてくれます。

    発酵食品の例:ぬか漬け・納豆・キムチ・味噌・チーズ

     

    ポイント5 オリゴ糖を摂る

    炭水化物のうち、人が分解できない食物繊維を除いたものを糖質といいますが、オリゴ糖はその中の一部を差す言い方です。食事で摂ったオリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサになります。その結果、善玉菌が増えて、腸内環境を改善することができます。

    オリゴ糖を多く含む食品の例:タマネギ・ニンニク・アスパラガス・キャベツ

     

    実践!腸活レシピ

    多くの種類の食物繊維と、オリゴ糖含有食品を使って、和風ペペロンチーノパスタを作ってみました! 食材はどれも食物繊維どっさりで、玉ねぎとにんにくにはオリゴ糖が豊富に含まれています。

    レシピ

    材料 4人分

    厚切りベーコン 80g 細切り

    玉ねぎ1個 薄切り

    れんこん1節 薄い半月切り

    エリンギ1本 薄切り

    しめじ1/2パック ほぐす

    えのきだけ1/2パック 半分の長さに切ってほぐす

    にんにく1片 みじん切り

    赤唐辛子(量はお好みで)種をとって小口切り

    塩昆布 大さじ1〜2

    バター20g

    醤油大さじ2〜

    オリーブオイル

    お好みのパスタ 400g

    腸活レシピの材料たち

    写真は4人分の具材ですが、すごいカサで、いかにも腸によさそうです(^^♪

    作り方

    ①鍋にパスタを茹でるお湯を沸かします。

    ②別の鍋又はフライパンにオリーブオイルを入れ、みじん切りにしたにんにくを入れて弱火で香りを出し、ベーコン,赤唐辛子も入れて炒めます。

    ③②を中火にして玉ねぎ、れんこんを炒め、しんなりしたらきのこ類を入れて塩を全体にふり、混ぜて蓋をします。途中蒸気が出てきたら焦げないように弱火にします。

    ④パスタを茹で始めます。

    ⑤③にバターと塩昆布を入れて混ぜます。

    腸活レシピを料理中

    ⑥パスタは表示の時間より1分前にザルにあげ、水分をきって⑤に入れます。醤油で調味して出来上がりです!

    腸活レシピのパスタ

    おいしく楽しい食事の後には、毒掃丸整腸薬(サンプルはコチラ)も忘れずに服用しました。善玉菌の仲間のラクトミンが含まれているだけでなく、消化酵素が食べ物の消化も促進します。まさに腸爽快ライフです。

    毒掃丸整腸薬

     

    ミニリンク集

    便秘対策: 便秘のはなし | 便秘薬の毒掃丸でおなじみの山崎帝國堂 (dokusogan.jp)

    便秘と食事: 便秘と食事 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

    不溶性食物繊維を多く含む食べ物ランキング(文科省):食品成分ランキング (mext.go.jp)

    水溶性食物繊維を多く含む食べ物ランキング(文科省):食品成分ランキング (mext.go.jp)

    写真:腸活レシピ 和風ペペロンチーノパスタ (調理したのは妻です)

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  • 「腸活」という言葉は、今や大変広く知られています。
    先日弊社のツイッターにて、「ブログで読んでみたくなる記事は何ですか?」とアンケートで聞いてみたところ、このように↓、圧倒的に「腸活」に人気が集中しました。
    ブログで読んでみたい内容は、腸活がトップ

    「腸活」というのは割と新しい言葉で、「婚活」や「終活」と同じ「〇活」族のひとつですね。「〇活」という言葉は、前向きかつ包括的で便利だからか好感度が高いようで、文化庁の「令和元年度「国語に関する世論調査」の結果の概要」によると、「〇活」のような言い方を他人が言うのが気にならないと答えた人の割合は90%にのぼるそうで、これは「〇ハラ」「〇ビズ」「アラ〇」等より多いとのこと。

    しかし、こうした何かをひとくくりにするような言葉は、イメージは湧きやすいものの、具体的な中身はイマイチ分からない…そう感じませんでしょうか?

     

    ■腸活って、なに?

    私たちは腸活を定義する立場にはありません。でも、長年この業界の動きを見てきたので、世の中の腸活を整理してお伝えすることはできそうです。今日は、『「腸活」について①』として、イマイチ分かりにくい腸活を、一般の生活者の方々向けに、独断で整理してみたいと思います。

     

    腸活の目的
    (1)便通を改善する
    (2)腸管免疫を整える
    (3)(1)(2)の結果としての痩身、美容、長寿など

    まず(1)と(2)ですが、相当な広がりがあるテーマなので、今は深入りしませんが、(1)はメジャーかつスタンダード、(2)は新たに脚光を浴びた、といった感じでしょうか。

    (3)になると、やや高次な目的で、情報通の人の中には、ここまでの成果を期待している人が結構いらっしゃるのではないでしょうか。実際の人体は複雑ですから、あまり短期的で明確な成果は期待しないほうが無難でしょう。ただ、腸活を一生懸命実行しているうちに、だいたい半年くらいで、食の好み全般や生活リズムが今より健康的なものに変わってくるはずです。そうすると美容健康上の様々な好影響が大いにみられるでしょうから、結果的に目的が達成できるかもしれません。

     

    腸活のアプローチ
    (A)善玉菌のチカラを借りる
    (B)それ以外のやり方で腸の動きを正常にする

    腸活の目的を達成するためのアプローチは、大まかに、この2本立てと思って問題はないと思います。

    (A)についてだけ、簡単に解説しておきます。

    広く知られているように、腸の中にはたくさんの(およそ100兆個)細菌がいて、私たちの体はそのうち善玉菌と呼ばれている菌の力を借りて生きています(良く知られている乳酸菌やビフィズス菌は、善玉菌の代表格です)。まず、善玉菌は、その代謝物で腸の動きを高め、また有害な菌の働きを抑えることで、便通を良くしたり便の状態を改善したりしてくれます。

    そして、善玉菌は免疫力を整えるのではないかと注目されています。腸は宿命的に様々な微生物にさらされますから、腸管には免疫機能にかかわる細胞が多く集まっており、免疫細胞は腸内細菌と共生しながら体を守ってくれています。基礎研究レベルで研究が進んできていて、腸管の免疫の機能は腸内フローラ(ヒトの腸内細菌群全体)から様々な影響をうけていると考えらるようになってきています。そんな中、各種善玉菌が体の免疫全般を整えてくれることを示唆するような食品メーカーの調査結果も数多く出され、乳酸菌飲料市場などは大きく拡大しました。

    かくして、善玉菌の力を借りることは腸活の目的を達成するための中心的なアプローチになっているのです。

     

    腸活の具体的な方法

    (A1)善玉菌を食す
    (A2)善玉菌のエサになるものを食す
    (A3)善玉菌が作り出すのと同じ良い物質を食す
    (B)自律神経の乱れをとる、便のかさを増すために食物繊維をとる、朝一杯の水を飲んで腸の動きを活発にする、腸もみ、体操等

    人間は、生まれた時には、腸内に細菌を持っていません。生後間もなく母親から細菌を受け継ぎ、その後、食事や環境との接触を通じて徐々に善玉菌を含む安定した腸内フローラを作り上げていきます。(A1)から(A3)の方法は、その営みを意図的に補完しようとしているわけです。

    (A1)から(A3)は、腸活の中核であるとともに、冒頭に張り付けたアンケートの第2位でもある便秘によい食べ物にもつながる話です。今日の目的は腸活の整理なのであっさり行きますが、このあたりは「食べる編」として次の機会に詳しく触れてみたいと思います。(B)についても、腸を動かすための魅力的な方法がたくさんあるので「動かす編」として改めて触れたいと思っています。

    (A1)の善玉菌を食すとは、ご想像の通り、ヨーグルトを食べることや、乳酸菌・ビフィズス菌含有食品、サプリメント、あるいは整腸薬を摂ることです。腸活ブーム以前からある方法なのでエビデンスも豊富で、生きた善玉菌(プロバイオティクスとも言います)を食すことについては、排便回数の増加や腸管通過時間の短縮が認められるとして、慢性便秘の治療法の1つとしても推奨されています(「慢性便秘症治療ガイドライン」2017 南江堂)。当社のお客様相談でも、ヨーグルトを食べることは積極的におススメしております。

    また整腸薬については「毒掃丸整腸薬」を販売しておりますので、こちらもぜひ一度試してみてほしいと思います(サンプルはコチラ)。

     

    以上、他で見たことがないくらい駆け足で腸活全般を整理してみました。

    一方で、便秘は様々な原因で引き起こされるので、実は腸活だけで便秘が解消されるとは限りません。なので便秘薬ユーザーの中には、腸活で便秘が改善せず期待外れに感じてしまう人がいるかもしれません。しかし、便秘が完全に治らなかったとしても、腸活は腸内環境が悪化しがちな便秘の人にこそ、実行してほしい、便秘薬メーカーとしてはそんな風にも思います。今後、腸内細菌についての研究はさらに進むとみられ、健康維持の重要課題として腸活の実践がこれまで以上に注目されてくるでしょう。

    オマケといっては何ですが、Googleのサービスの一つ「Googleトレンド」で、「腸活」の検索ワードとしての増え方を調べてみたので張り付けておきます。この言葉を使う人が増始めた2011年からデータを拾いましたが、近年爆発的に増えてきていることが見て取れます。中でも、2015年の9月と、2020年の3月に高いピークがあるのがわかると思います。

    腸活 – 調べる – Google トレンド

    実は、どちらもテレビで腸活特集が組まれた日に跳ねているのです。2015年9月は「金スマ」で、2020年3月は「深イイ話」で腸活の話が放映された日に一気に伸びました(グラフの縦軸の目盛りは、最大値を100とした%)。TVの力ってすごいですね!

     

    写真説明:コロナ禍が始まるまでは、私の電車選びの基準は「少しでも早いものに乗る」でしたが、去年の3月からは「少しでもすいているものに乗る」に変わりました。ガラガラの各駅停車の車窓に、残照の風景が流れていきます。

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  • 世の中に、自分が便秘だと自覚している人は、いったいどのくらいいるのでしょうか?それは老若男女どんな人たちで、どの程度ひどい便秘なのでしょうか。また、最近便秘は増えているのか、減っているのでしょうか?

    日ごろあまり接することのない情報かと思いますが、今回はそうしたニッポン人の便秘事情が分かるようなデータをいくつかご紹介してみます。

     

    ■まず最初に、国民生活基礎調査という国の大規模な調査から数字を抜き出して、2つの観点からニッポン人の便秘事情をみたいと思います。この調査は、現在我が国で行われている53の基幹統計の一つで、統計法に基づき厚生労働省によって実施されています。保健、医療、福祉、年金、所得等国民生活の基礎的事項を調査するかなりカバー範囲が広い調査であり、内容を絞った小規模な調査が毎年、フルスペックの大規模な調査が3年ごとに行われています。大規模調査の年には、調査対象は最大70万人にもおよび、対象の抽出方法や調査方法も統計学的にちゃんと設計されているからでしょう、調査の結果は政策以外にも広く活用されています。

    国民生活基礎調査|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

    まず、この3年ごとの大規模調査から、性・年齢ごとの便秘訴求者数を見ることができます。

    性・年齢別の便秘有訴者数
    性・年齢別の便秘有訴者数 国民生活基礎調査より

    グラフ:厚労省 国民生活基礎調査 2016年  より作成

    縦軸が便秘の悩みを訴える人が1000人中何人いるかで、横軸が年齢、赤い棒が女性で、青い棒は男性です。1000人中の有訴者数が少なく見えるのは、複数回答可とは言え43もの症状(体がだるい、眠れない、耳鳴りがする、等々)から選ぶからだと思います。ここで便秘を選んだ人は、おそらく自分が便秘持ちであると強く自覚している人たちなのでしょう。

    グラフから解るのは、(1)女性の方が男性より便秘に悩んでいること、(2)高齢になると便秘に悩む人がぐっと増える、の2点ですが、これは皆さんの感覚と一致しませんか?

    女性は、筋肉量・骨盤の形・黄体ホルモンの影響など、便秘になりやすい要素が男性より多いのです。また、加齢は、腸の動きが衰えることや、食事量の減少、腸内細菌叢の変化など便秘の要因になります。80歳代になると、ほぼ男女の差がなくなるのが印象的です。当社にも、高齢男性からの便秘の相談は大変多いです。

    便秘の有訴者数の推移
    便秘の有訴者数の推移 1998年から2019年まで 国民生活基礎調査より

    グラフ:厚労省 国民生活基礎調査 1998~2019より作成

    また、この調査は長期にわたり比較可能であるという利点があります。グラフは、この20年間で便秘に悩む人が減っていないことを示しています。しばらく前から乳酸菌入り食品の市場は爆発的に増加しており、巷では腸活ブームです。生活態度も以前より健康的になってきていると思うのですが、便秘に悩む人はなかなか減りません。年齢別に細かく見ると、実は多少の変化は見られ、中高年層の便秘有訴者数減少を、高齢者自体の人数が増えている影響が相殺している(若い人の便秘は増減が見られない)のですが、ちょっと細かい話なので今日は深入りしません。便秘は意外と長く付き合わなければならない人が多い症状なのです。

     

    ■つづいて、5155人の日本人を対象にしたインターネット調査に基づく研究論文から、興味深い数字を2つご紹介します。

    Prevalence and Self-recognition of Chronic Constipation: Results of an Internet Survey (nih.gov)

    Tamura A, Tomita T, Oshima T, Toyoshima F, Yamasaki T, Okugawa T, et al.  J Neurogastroenterol Motil. 2016; 22(4): 677-84

    「日本人における便秘に対する認識と頻度」というのが日本語題なのですが、この調査によると、日本人の28.4%が、自分を便秘だと認識しているそうです。男女別にわけると男性の19.1%、女性の37.5%が自分を便秘だと認識しています。なかなかリアルな結果です。

    この研究では、実に興味深いことに、同じ人たちに週の排便頻度も聞いています。結果は次の通りです。

    8回以上  25.0%

    3から7回 66.6%

    0から2回  8.4%

    平均排便回数 6.9回

    平均すると、毎日1度出ているんですね。一方で、週に0から2回しか排便できていない人が8.4%もいらっしゃるというのは、驚きです。これまでの当社のデプス調査と呼ばれる消費者調査(少人数にプロが長時間インタビューする調査)で、便秘は自分にとっては深刻な悩みであると言われる方が何人もいらっしゃいましたが、それも納得です。

     

    ■以上から、ニッポン人の便秘事情をまとめてみます。

    ・便秘に悩むのは女性が多いが、高齢になると男女ともである

    ・この20年で、日本において、便秘に悩む方の数は減っていないようだ

    ・日本人の約3割の方が自分を便秘と認識している(という調査がある)

    ・日本人の約1割は、週に0から2回程度の排便しかできていない(という調査がある)

    便秘を完全におこらなくする方法は、残念ながら今のところ見出されていません。でも、生活習慣や食生活の改善など、日々の便秘に対処する方法はたくさんあります。また、正しく服用すれば、市販の便秘薬も頼もしい助っ人になります。肝心なことは、便秘を悪化させることを避け、上手に便秘に対処しながら、便秘を気にしすぎることなく日常生活を楽しく送っていくことだと思います。

     

    写真説明:会社の食堂から、敷地内の桜がきれいだったので写しました。木々の新緑が美しい季節になりましたが、ヒンヤリした朝の風に、一瞬、桜の花が咲く時期のことを思い出しました。

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  • 当社のような便秘薬メーカーの使命は何なのかについて、日々考えています。安心安全な医薬品を定められた手順でしっかりと作り、安定供給をし、販売後のお客様のお問合せ等にも責任をもって答える― こうした医薬品メーカーとしての基本的な義務を全うするのは、まず一番大切な使命です。そしてもちろん、自らの薬で便秘を解消してもらうこと。研究開発をしていくこと。これらも大切な使命といえるでしょう。

    実は、私たちは、その他に、さらなる使命があるのではないかと思っているので、今日はそのことについて触れてみたいと思います。

     

    「84%と9%」

    とても大きな差がある2つの数字です。少し古い話になりますが、これは、当社が外部業者に委託して2018年に行った、比較的作りこんだWebでの消費者調査で出てきたある種「不都合な」結果で、とても印象に残った数字です。

    どちらも冒頭に掲載した、ブルーのグラフにある数字ですが、84%の方は、市販の便秘薬をのんでいる人の中で、「できれば便秘薬はのみたくない」と答えた人の割合です。便秘薬を売ることで生活している私たちは正直複雑な気持ちになってしまいますが、本来、薬は必要がなければ飲まないほうが良いものですから、結果が100%でもおかしくない訳で、こちらの方は特に意味のない質問かもしれません。一方、9%の方は、同じく市販の便秘薬をのんでいる人の中で、「自分は便秘薬をうまく使いこなしていると思う」と答えた人の割合です。 購買者の大多数は、本当は薬をのみたくないにも関わらず、他の方法で排便できないからでしょう、便秘薬を購入してくださいました。それにも関わらずほとんどの人が使いこなせている気がしていないのです。

    そして、グラフの一番下の数字ですが、市販の便秘薬を飲んでいる人の12%しか、自分にあっている薬が何なのか、わかっていないようなのです。 2番目の項目にあるように、購入した便秘薬を使いこなしていないのであれば、これは当然そうなるでしょう。

    1番上の数字が自然に見えますから、おそらく2番目・3番目の数字も、ある程度現実を反映しているものと思います。これらは、購入された薬が「正しく選ばれていない」か「正しく使われていない」結果ではないでしょうか(買う側の期待値が高いという面もあるのですが今回は触れません)。当然、市販便秘薬全体への不満につながるでしょうし、そもそも医薬品の使用結果として、看過できないものです。

     

    当社では、これらの数字を真摯にとらえ、「便秘薬を正しく選んでもらう」ことと「正しい使い方を知ってもらう」ことも、便秘薬メーカーの大切な使命だと考えています。「正しい選び方」について私たちにできることは、正確で誇張しないCMやパッケージ表記を心がけることや、お店の薬剤師さんへの情報提供です。「正しい使い方」についてできることは、丁寧で地道な消費者のみなさまとのコミュニケーションだと思っています。

     

    まだまだ道半ばですが、コツコツと実践はしてきたつもりです。例えば、前回ご紹介したキャッチフレーズ(わざわざ「効きすぎない」と何故言うのか | どくそうがん社長ブログ (dokusogan.jp))もこの考えを踏まえたものです。また当社では今月以降生産する商品に同梱する小さなリーフレットを新たに作成しましたが、そこに主に書かれているのは「飲んでも出なかったときどうするか」と「飲んで効きすぎたときどうするか」です。また、私自身、代表就任後の3年間に、地域のコミュニティに出向いたり、消費者向けイベントに参加したりして、これまで対面とZOOM上合わせて2,000人を超える方々に便秘薬の選び方と使い方に関するプレゼンテーション・講演・講座を行ってきました。

     

    便秘に悩んで、クスリを飲むことを決意した皆さん全員に、「自分は便秘薬を、毒掃丸を、うまく使いこなしている」と言い切ってもらいたいものです。その暁には、便秘薬は、毒掃丸は、皆様にとっていまよりもっと役に立つ、頼りになるものになれているのではないか。そのように思っています。

     

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