居宅介護支援事業所のケアマネジャー様からご紹介いただいた、ご夫妻のお客様です。
〇ご対象者
90代 男性 要介護3
90代 女性 要支援1
〇ご相談までの経緯
ご対象ご夫妻は、戸建て住宅にお2人で暮らされていました。ご主人は穏やかな方で、数年前からの認知症が進行し、日常の介助量も多くなっていました。気丈な奥様がご主人のお世話をされてきたのですが、徐々に奥様の方にも認知症の症状が出始め、半年ほど前から物忘れがひどくなり、怒りやすくもなってきました。ご相談者は息子様・娘様で、それぞれ他県で生活しており、あまり頻繁にご両親のお世話に来ることはできません。お子様方は、ご両親のご自宅での生活が限界に近いと感じられ、ケアマネジャーの勧めもあって弊社に施設探しのご依頼をくださいました。
〇ご相談の流れ
最初のご面談時には、息子様と娘様が弊社までお越しくださりました。息子様が近々転居される予定の、埼玉県某市のお宅から近いエリアで、しっかりとした介護が受けられる介護付きの施設を探すことがご希望とのことでした。相談員からは、介護施設についての基本的な予備知識や、ご見学時のポイントなどをご説明させていただきました。
いくつかの施設をご提案する中で、①息子様宅の近隣市に新しくオープンする介護付きの施設、②息子様宅からほど近い、介護が手厚い介護付きの施設、③車ですぐの距離にある、2部屋がワンユニットになっているご夫婦にちょうどよい造りの介護付きの施設の3ヶ所を、相談員同行でご見学されることとなりました。
息子様・娘様は、1日かけて各施設をじっくりとご見学され、職員の対応が特にしっかりとしていた②の施設に待機申込をされます。お部屋が埋まってしまっていたため、空室が出るのを待ちながら、その間にご両親への説明・説得や転居の準備をされることとなりました。
しばらく時間がたつ中で、すぐに入れる施設も確保したいというご要望も頂きました。②と同じ運営会社の、空室がある2つの施設もご提案し、お子様方でご見学されました。いずれも、手厚い介護が受けられるハイグレードな介護付きの施設です。
ご対象者のお体のご状態が日々変化する中で、最初に希望された施設のお部屋がタイミングよく空かないことは、良くあります。相談室大樹では、そうした場合にも、最適なタイミングに、極力ご要望に合った施設にご入居できるよう、タイムリーなご提案をさせて頂いています。
最終的には、再見学した2施設のうちの、息子様宅に近い方の施設へご入居することになりました。
遠方にお住まいであるにも関わらず、お時間と労力をかけて最良の施設・最良のタイミングを探ろうとされるご熱心な姿勢が印象的でした。ご対象者様・ご家族様の今後のご健勝をお祈りいたしております。今回はアンケートにご協力頂き、ありがとうございました。