タグ別アーカイブ: 服用方法

  • 便秘薬のむ人は、たいてい、便秘に悩まれた末に、やむにやまれず薬に頼ることを選んでいます。私たちの調査によると、便秘薬ユーザーの8割以上ができれば薬はのみたくないと考えながらも服用を続けていらっしゃいます。もし、やむにやまれず便秘薬を使ってくださるのに、使い方を誤って体に要らぬ負担がかかってしまったとしたら… それはとても悲しいことです。ユーザーの皆様には、便秘薬は正しく選んで、正しく使っていただきたいと心から思います。「最初は抵抗があったけど、やはりのんだ甲斐があった」そんなふうに思っていただきたいものです。

    ■カラダに余計な負担をかけず、しかものむ側が望むことを満たす方法を探る

    便秘薬を正しく選び、正しく使うにはどうすれば良いのでしょうか?実は、その答えは「〇〇便秘薬を買ってX錠のんでください」というような単純なものにはなりません。 何故かというと、まず、症状としての便秘の重さに、人によって大変大きな幅があります。例えば、多くの人は今日排便がなくても明日には出たりしますが、ある調査によると週に0回から2回しか出ない人も1割程度いらっしゃるようです。便秘の具合が違えば、薬ののみ方は変わってきます。それに、便秘薬の主成分にも様々なものがあり、人によって良く効く成分が異なる場合があります。更には、買う側が便秘薬に望んでいること(こんな効き方をしてほしい、等)や、懐事情・忙しさの問題もあります。例えば、お金に糸目をつけないことを前提にした提言(例えば色々な薬を順に試していく方法)や、どんな手間も厭わない人にしかできないような凝ったやり方は、たとえそれが正論であっても、人によっては実行が難しいでしょう。 現実問題として、市販薬の場合は、売り場で選んでくださるのも、実際にのむのも、のむ側の方々です。ですので、便秘薬選びの方法論は、のむ方々が進んで取り組みたいと感じて頂けるおゆな内容でなければなりません。私たちは、カラダに余計な負担をかけず、しかものむ側が望んでいることを満たせる方法があれば、それは便秘薬を正しく選び、正しく使うための解の1つになると思っています。今回は、そんな方法を探り、2つのご提案につなげたいと思います。

    ■買う人が望むこと ①最重視点

    便秘薬を買う人が最も望んでいることは、何なのでしょうか。下のグラフは、当社が実施した消費者調査の結果で、市販便秘薬のユーザーに、便秘薬を選ぶときに最も重視しているポイントを聞いた結果です。No.1は「服用すると必ず排便に至ること」でした。 便秘薬を選ぶときに最も重視する点最重視点 この問いは、最も重視することを1つだけ選んでもらう形式をとっています。便が出ないことに悩んで便秘薬を買うのですから、服用しても排便に至らないようでは意味がないということなのでしょう。結果として、1番手の「服用すると必ず排便にいたること」は2番手の「お腹が痛くならないこと」にダブルスコア、3番手の「クセになりにくいもの」にほぼトリプルスコアをつけての圧勝となっています。 営業回りをしているときにドラッグストアの薬剤師さんとお話をしていて、「お客様に、せっかく買ったのに効かなかったと言われると困るので、効きの良い薬を勧めている」というようなことを言われたことがあります。その背景には、このような、ユーザー側が服用すると必ず排便に至ることを最重視している現実があると思われます。しかし、この指向だけにとらわれていると、便秘薬選びで思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。私たちの調査によると、市販便秘薬ユーザーの体には、実際に、余計な負担がかかってしまっているようなのです。

    便秘薬をのんで下痢をしている人が多い

    下の円グラフをご覧ください。これは当社のネット調査で、市販の便秘薬をのんだ時にどのような便が出ているかを聞いたアンケートの結果です。ちょうど良いバナナ便が出ている人は全体の19%にすぎず、水のような便か形がはっきりしないような柔らかい便が出ている人がそれぞれ9%と36%いらっしゃいます。このアンケート結果を見ると、軟便になっている人は、薬の効きが足りなくて硬便になってしまっている人より、ずっと多いように見えます。 便秘薬をのんで下痢をする人が多い 円グラフを通じて見てみる限り、便秘薬ユーザーは服用すると必ず排便に至ることを重視するあまり、必要以上に強い薬をのんでいるか、必要以上に多くの分量をのんでいるように見えます。確かに便秘薬をのむ目的は便を出すことですが、もし、この現状が、のむ側が望んでいる姿そのものを正しく映し出しているのだとしたら、私たちは服用を薦めるどころか、無暗に薬に頼らないようにしましょうと言わなければならなくなってしまいます。

    ■買う人が望むこと ②複数回答編

    ところで、便秘薬を買う人が薬に求めていることは、本当に出すことだけなのでしょうか?次のグラフは、先ほどと同じ質問を複数回答可で再度問うてみた結果です。同じ設問でも、複数回答可とするだけで、景色が変わります。 便秘薬を選ぶとき重視する点複数回答 「服用すると必ず排便にいたること」は引き続き1位となっていますが、「お腹が痛くならないこと」「クセになりにくいもの」を挙げる人が大幅に増えています。市販便秘薬をのむ人達は、ただ排便に至るだけではなく、できればお腹が痛くならず、できれば薬がクセになるないようにしたいと考えているようです。 この結果なら、希望が持てます。この3つをどんな時も完璧に満たす便秘薬は、ありませんが、この3つをバランスよく追求していく方法なら、あるからですしかも、体にも、余計な負担をかけずに追求することが可能です。多少面倒でも、バナナ状のちょうどよいお通じが出るように工夫すればよいのです。薬をのんでいても、ちょうど良いお通じが出るくらいの量をのむ分には腹痛はありませんし、薬がクセになる心配も少なくなります。 私たちは、便秘薬ユーザーは、ただ出せば良いと思っているのではなく、本当は薬を使ったときにもちょうどよいお通じを出したいけれど、そのやり方を医療者や便秘薬メーカーがうまく伝えられていないのだと考えています(「便秘薬メーカーの使命の話」もご参照ください)。 バナナ状のちょうどよいお通じのことを、当社では「バナナ便」と呼んでいます。便秘薬をのんだ時にもバナナ便を目指すことが、カラダに負担をかけずに、バランスのとれた便秘薬の使い方を実現する大切な秘訣です。そのための簡単で実践的なご提案を2つ、書いてみたいと思います。

    ■提案 その1 調節して飲むこと

    これまで何度か申し上げた通り、便秘の程度は人によって大きく異なります。また薬の効きく度合いも人によって差があります。ですので、便秘薬は自分の便秘の調子にあわせてのむ量を調節する必要があります。服用して軟便になるようでしたら、バナナ便が出る程度まで徐々に量を減らしていきます。多くのお薬は、多少の調節ができるように服用量に幅をもたせていますので、購入時の箱の裏面や、能書を再度読んでみてください。もし、1日1錠の服用が定められているお薬を、1錠のんだだけで下痢をしてしまう場合は、もう少し細かく調節できる便秘薬に変えたほうが良いかもしれません。 毒掃丸は、小さな粒の丸剤(がんざい)のお薬で、服用量を1日1~3回、のむ量も1日最大90丸までの範囲で、自由に調節できます。お通じがない日に適量を服用しながら、長い目では腸活で生活改善をしていただき、徐々に減薬していくことをお勧めしています。また、整腸薬を活用することもおすすめです。普段は便秘薬ではなく毒掃丸整腸薬などの整腸薬を使用し、便秘薬は出が悪い時に使うようにすれば、日々強い便秘薬を飲み続ける場合と比べてクセになりにくくなります。

    ■提案 その2 できれば試してから買うこと

    また、便秘薬は人によって特定の成分が効きにくいということもあります。のむ量を調節しやすい便秘薬を見つけて購入したとしても、成分が合わず効きが悪いようでは困ってしまいます。可能なら、購入前に試すこともお勧めの方法です。いくつかの便秘薬メーカーは、試供品を無償で提供しているようです。またドラッグストアなどが試供品を配布することもあるようです。 当社でも、便秘薬・毒掃丸と、整腸薬・毒掃丸整腸薬の試供品を、無料でお送りしています(←太字の商品名をクリックしてください)ので、ぜひお試しください。便秘薬・毒掃丸の試供品にはおすすめの服用方法の説明も同封してあります。 ただし、今別の便秘薬をのんでいる方が試供品を試される場合は、複数の便秘薬を同時に服用しないようにしてください。 いかがだったでしょうか。調節も、試すことも、それほど手間がかかるわけではありません。のむ量を細かく調節できる、自然な成分の便秘薬・毒掃丸を賢く活用して、是非ともすっきりとした日々を過ごしていただきたいと思っています。   ひとこと 最後までお読みいただきありがとうございます。今後、記事がお役に立ちましたら、SNSでもご共有いただけますと幸いです! 毒掃丸のお買い求めは全国のドラッグストア・通販サイトで。見つからない場合は「毒掃丸をください」と申し出てください。こちら(SHOPどくそうがん)でも販売しております→ショップどくそうがん | 便秘薬の毒掃丸 山崎帝國堂のネットショップ (dokusougan.jp)

    続きを見る

  • 当社のような便秘薬メーカーの使命は何なのかについて、日々考えています。安心安全な医薬品を定められた手順でしっかりと作り、安定供給をし、販売後のお客様のお問合せ等にも責任をもって答える― こうした医薬品メーカーとしての基本的な義務を全うするのは、まず一番大切な使命です。そしてもちろん、自らの薬で便秘を解消してもらうこと。研究開発をしていくこと。これらも大切な使命といえるでしょう。 実は、私たちは、その他に、さらなる使命があるのではないかと思っているので、今日はそのことについて触れてみたいと思います。 「84%と9%」 とても大きな差がある2つの数字です。少し古い話になりますが、これは、当社が外部業者に委託して2018年に行った、比較的作りこんだWebでの消費者調査で出てきたある種「不都合な」結果で、とても印象に残った数字です。 どちらも冒頭に掲載した、ブルーのグラフにある数字ですが、84%の方は、市販の便秘薬をのんでいる人の中で、「できれば便秘薬はのみたくない」と答えた人の割合です。便秘薬を売ることで生活している私たちは正直複雑な気持ちになってしまいますが、本来、薬は必要がなければ飲まないほうが良いものですから、結果が100%でもおかしくない訳で、こちらの方は特に意味のない質問かもしれません。一方、9%の方は、同じく市販の便秘薬をのんでいる人の中で、「自分は便秘薬をうまく使いこなしていると思う」と答えた人の割合です。 購買者の大多数は、本当は薬をのみたくないにも関わらず、他の方法で排便できないからでしょう、便秘薬を購入してくださいました。それにも関わらずほとんどの人が使いこなせている気がしていないのです。 そして、グラフの一番下の数字ですが、市販の便秘薬を飲んでいる人の12%しか、自分にあっている薬が何なのか、わかっていないようなのです。 2番目の項目にあるように、購入した便秘薬を使いこなしていないのであれば、これは当然そうなるでしょう。 1番上の数字が自然に見えますから、おそらく2番目・3番目の数字も、ある程度現実を反映しているものと思います。これらは、購入された薬が「正しく選ばれていない」か「正しく使われていない」結果ではないでしょうか(買う側の期待値が高いという面もあるのですが今回は触れません)。当然、市販便秘薬全体への不満につながるでしょうし、そもそも医薬品の使用結果として、看過できないものです。 当社では、これらの数字を真摯にとらえ、「便秘薬を正しく選んでもらう」ことと「正しい使い方を知ってもらう」ことも、便秘薬メーカーの大切な使命だと考えています。「正しい選び方」について私たちにできることは、正確で誇張しないCMやパッケージ表記を心がけることや、お店の薬剤師さんへの情報提供です。「正しい使い方」についてできることは、丁寧で地道な消費者のみなさまとのコミュニケーションだと思っています。 まだまだ道半ばですが、コツコツと実践はしてきたつもりです。例えば、前回ご紹介したキャッチフレーズ(わざわざ「効きすぎない」と何故言うのか | どくそうがん社長ブログ (dokusogan.jp))もこの考えを踏まえたものです。また当社では今月以降生産する商品に同梱する小さなリーフレットを新たに作成しましたが、そこに主に書かれているのは「飲んでも出なかったときどうするか」と「飲んで効きすぎたときどうするか」です。また、私自身、代表就任後の3年間に、地域のコミュニティに出向いたり、消費者向けイベントに参加したりして、これまで対面とZOOM上合わせて2,000人を超える方々に便秘薬の選び方と使い方に関するプレゼンテーション・講演・講座を行ってきました。 便秘に悩んで、クスリを飲むことを決意した皆さん全員に、「自分は便秘薬を、毒掃丸を、うまく使いこなしている」と言い切ってもらいたいものです。その暁には、便秘薬は、毒掃丸は、皆様にとっていまよりもっと役に立つ、頼りになるものになれているのではないか。そのように思っています。   ひとこと 最後までお読みいただきありがとうございます。今後、記事がお役に立ちましたら、SNSでもご共有いただけますと幸いです! 毒掃丸のお買い求めは全国のドラッグストア・通販サイトで。見つからない場合は「毒掃丸をください」と申し出てください。こちら(SHOPどくそうがん)でも販売しております→ショップどくそうがん | 便秘薬の毒掃丸 山崎帝國堂のネットショップ (dokusougan.jp)

    続きを見る

  • 広告やブランドサイトは、企業にとっては生活者の皆様への真剣勝負のプレゼンの場でもあります。当社は主にBS(衛星)放送で毒掃丸のCMをしているほか(最近では11月~12月に集中的に放映)、限られた量ではありますが、様々な宣伝活動をさせていただいています。その際に、当社は、すこし変わったキャッチコピーを用いています。 『「効きすぎない」のも思いやりです』 –これが毒掃丸の現在のキャッチコピーです。 便秘薬の毒掃丸(どくそうがん)|山崎帝國堂 (dokusogan.jp) 例えばBS放送のCMは、「便秘薬で、ちょうどよいお通じ出せていますか?」という問いかけから始まり、調節しやすい生薬の便秘薬である毒掃丸ならちょうどよいお通じを目指せることを説明し、最後に「『効きすぎない』のも思いやりです」と締めます。毒掃丸で、カラダに思いやりをもった便秘対策をしましょう、という流れです。 そもそも、便秘薬の役割は、便を出すことなのに、効きすぎないと言うのはちょっと変わっていると思っています。もしかして、少ししか便が出ない弱い薬なのか…そう誤解されることは、売上だけを考えるならマイナスだからです。 便秘薬の本質は、体に作用して「便を出す」ことです。便秘に悩み、色々他の方法も試しても便が出ず、わざわざお金を払ってお買い求めいただくのですから、まずはしっかり出すことが、とても重要です。便秘薬の効き目は個人差が大きいですし、成分によって合う・合わないがありますので一概には言えませんが、当社の複方毒掃丸も他の便秘薬同様、用法に従えば多くの場合しっかりと出るお薬です。 ではなぜ「効きすぎない」とあえて打ち出すかというと… それは、たとえ便が出たとしても、お薬が効きすぎて下痢になることを避けて頂きたいと考えているからです。 便秘薬の飲みすぎによる下痢は、つらくて不快です。また、腸を刺激する便秘薬は、長期間のみすぎると腸の神経を麻痺させ、クスリが効きにくくなると専門家の間で広く考えられています(例えば、978-4-7849-4848-2.pdf (jmedj.co.jp)。但し、十分な解明はされておらず、逆の意見もあります。(V Villanacci G BassottiG Cathomas, et al. Is pseudomelanosis coli a marker of colonic neuropathy in severely constipated patients? Histopathology. 2006 Aug;49(2):132-7. doi: 10.1111/j.1365-2559.2006.02481.x.))。 毒掃丸に限らず、便秘薬を飲んで、お腹が痛くなるようでしたら、長期間にわたって「そんなものか」と思いながら飲み続けることのないようにしましょう。 便秘薬を服用される際には、自分に合った成分・分量を、必要な時だけ服用し、効きすぎるよりは、効きすぎないちょうどよいお通じを目標にしましょう。 →ちなみに、毒掃丸のおススメののみ方はコチラです。 複方毒掃丸の飲み方|毒掃丸(どくそうがん)|山崎帝國堂 (dokusogan.jp) ) ただ、便秘薬の正しいのみ方を短時間でお伝えするのは、結構難しいものです。例えば、誰でも必ず一発でちょうどよいお通じが得られるわけではないですし、出なかったらどうすれば良いのか、効きすぎたらどうすれば良いのか、またクスリを徐々に減らすにはどうすれば良いのか… なかなか、短いCMや、パッケージ裏の表記では伝えきれません。リンクしました飲み方のページのほかにも、お客様相談窓口、商品同梱物、ユーザーさま向けプレゼンや、このブログなど、さまざまなチャンネルで情報を発信していきたいと思っております。 写真説明:当社ブランドサイトのトップに掲げた、「効きすぎない」のも思いやりです、のフレーズ。   ひとこと 最後までお読みいただきありがとうございます。もし記事がお役に立ちましたら、SNSでもご共有いただけますと幸いです! 毒掃丸のお買い求めは全国のドラッグストア・通販サイトで。見つからない場合は「毒掃丸をください」と申し出てください。こちら(SHOPどくそうがん)でも販売しております→ショップどくそうがん | 便秘薬の毒掃丸 山崎帝國堂のネットショップ (dokusougan.jp)

    続きを見る