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便秘と肌あれ

2023.04.16

気になる肌あれ(肌荒れ)の原因は、腸の中にたまった便だった…!? 肌あれの原因は、食生活の影響やホルモンバランスなど沢山存在しますが、便秘も、肌あれを引き起こしたり、悪化させたりする原因の1つと考えられています。本稿では、便秘が肌あれを引き起こす仕組みや関係性について解説していきます。便秘と肌あれの関連性を知り、健康的な腸内環境を整えて、美肌を手に入れましょう。便秘も予防して、しかも美肌にもよい、役に立つ対策についても、ご紹介いたします。

 

■便秘と肌あれの関係について

 

便秘と肌あれは、起こる場所は離れていても、因果関係があると考えられています。まずは、便秘が引き起こされて、それが肌の状態に影響を及ぼして肌あれを引き起こすまでの流れを、現在わかっている範囲で、見てみましょう。

 

1.便秘と、便秘に伴う諸症状

 

便秘とは、「本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」のことです注1。日本人の約3割が自分が便秘であると自覚しているともいわれています注2。便秘は、メカニズムとしては、大腸の動きが悪くなったり、直腸や肛門周辺の働きが悪くなることで引き起こされます。また、乱れた生活習慣が原因で便秘になってしまうことも多いです。例えば、食物繊維の摂取不足、水分の摂取不足、運動不足や筋力不足、ストレスにより自律神経のバランスが悪くなることなどは、便秘の原因になります。また、腸内環境の悪化も、便秘を引き起こすことがあると考えられています。

 

関連リンク:「便秘の原因

 

便秘は、とても憂鬱なもので、生活の質(QOL:Quality of Life)を著しく悪化させてしまいます。便秘がひどいと、いつも便秘のことが気になってしまいますし、腹部の膨満感や腹痛は、とてもストレスになります。他にも、食欲不振、ガスがたまる、痔、のぼぜ、頭重、肌あれ、吹き出物など、便秘には、様々な不快な症状が伴うことがあります。今回のテーマである肌あれは、こうした諸症状のうちの1つにあたります。

 

関連リンク:「便秘による不調とは ~便秘に伴う諸症状の話~

 

便秘が引き起こす諸症状の中には、その仕組みがわかっているものと、よくわかっていないものがあります。例えば、お腹のハリや痛みは、固い便が沢山お腹にたまることで引き起こされることが容易に説明できます。一方で、便秘に伴う肌あれは、因果関係があることは経験的にわかっていますが、仕組みについては解明されていません。とはいえ、近年では、ありがたいことに、腸と肌の関係に関する研究が進み、新たな知見も積みあがってきています。便秘によって、腸内の悪い細菌が作り出す有害物質が増え、その有害物質が血流にのって肌に到達し、肌の保水力を下げているという説もでてきていますので、後でご紹介していきたいと思います。

 

 

2.肌あれについて

 

肌あれとは、肌がカサカサしてかゆい、赤く腫れて痛い、など不快なトラブルの総称です。学術用語ではないため、肌あれには明確な定義はありません。肌あれを起こしている肌は、表面の角質層が乾燥していたりするなど、水分量が正常でなく、そのため肌のバリア機能が低下しており、かゆみや発疹(ぶつぶつや赤み)が起きやすい状態にあります。

 

肌あれは、気温・湿度の変化、紫外線、雑菌、皮膚への刺激などの外的要因や、栄養・睡眠・ホルモンバランスなどの内的要因で起こります。便秘も、肌あれの内的要因の1つです。こららの要因でなぜ肌あれが起こるのかを理解するためには、角質層とはどんなものであるか、また肌のバリア機能とは何であるかの2点は、おさておく必要があります。

 

①角質層と、皮膚の構造

 

角質層とは、皆様もよく聞く単語だと思いますが、皮膚の一番外側にあって、肌を守る役割の主役をはたしてくれている層のことです。まずは、皮膚の構造をざっと概観し、角質層の役割を理解しておきましょう。

 

皮膚は、大別すると、表面から順に(1)表皮、(2)真皮、(3)皮下組織の3層から成っています。3層を合わせた皮膚の厚さは、およそ2㎜程度です(皮下脂肪を除く)。

 

このうち、最も外側にある(1)表皮は、異物の侵入や水分の蒸発を防ぐ役割を果たしてくれています。真ん中の(2)真皮は、コラーゲンなどの繊維質のタンパク質からなる少しだけ厚い組織で、肌の弾力とカタチを維持する働きをしています。例えば、皮革製品は動物の真皮の繊維質を加工したものだと言えば、その役割をイメージしやすいでしょうか。最も内側の(3)皮下組織は、表皮と真皮を支える組織で、体の筋肉などと真皮の間をつないでいます。ボリュームの大部分を皮下脂肪が占めていて、皮下脂肪の量は、部位差・性差・個人差が大きいです。

 

表皮・真皮・皮下組織の3層の最も外側にある表皮は、厚さが約0.2㎜程度と薄いのですが、この表皮自体が4層からなる多層構造になっています。表皮を構成する層は、外側から順に、①角質層、②顆粒層、③有棘層、④基底層といいます。一番外側の①角質層は、厚さ約0.02㎜と非常に薄い層で、「角層細胞」という細胞が幾重にも重なってできています。この角層細胞には「核」がなく、そのため死んだ細胞と表現されたりもしますが、細胞内にケラチンという繊維成分や、保湿成分を多く含んでいます。更に、角質細胞同士の間には、水分や脂分がちょうどよいバランスで含まれています。この層が、肌を守り、また、うるおいを保つための、重要な働きを担っています。②~④の各層は、やがて角層細胞へと変化していく細胞たちや、それを生成する細胞たちからなる層です。

 

②角質層のバリア機能と、皮膚のターンオーバー

 

皮膚の一番外側にある角質層の、肌を守り、うるおいを保つ仕組みのことを、肌のバリア機能といいます。具体的には、角質層は、角層細胞内や角層細胞間の高い保水機能により、肌から水分が出て行ってしまうことを防いでくれ、そのおかげで、皮膚の水分含量は適度に保たれています。また、角質層は、構造的に、脂溶性の低分子化合物しか通さないため、体外からの細菌や化学物質が入ってくるのを未然に防いでくれます。

 

このバリア機能が低下している状態が、肌あれです。バリア機能が低下すると、肌から水分が失われやすくなったり、異物や化学物質が侵入しやすくなります。通常は皮膚の表面だけに存在する異物が内部に入ってくると、それらを排除するための炎症反応が起こります。これがいわゆる「かぶれ」や「湿疹」です。

 

では、バリア機能の低下はなぜ起こるのでしょうか。バリア機能の低下は、角質層がうまく形成されないときなどに起こります。

 

角質層には、ターンオーバー(生まれ変わり)のサイクルがあり、これが狂うと、バリア機能のある角質層を維持できないのです。角質層の組織は、約4週間で新しい細胞に生まれ変わるサイクルを持っています。表皮の一番下の層で新しい細胞が生まれ、角質層の一番上の層が剥がれ落ちることで、表皮の細胞は常に入れ替わっていきます。そして、ただ入れ替わるだけでなく、このサイクルの最中に、水分保持必要な保湿成分や、細胞間の脂分も生成されています。もし表皮ターンオーバーが順調に進まないと、キメの整ったバリア力のある角質層はできません。

 

表皮のターンオーバーのサイクルは、傷や紫外線などの外的ダメージを受けた時などに(早期に再生させるためでしょうか)、短くなることがあります。すると、角質細胞の生成が不完全で、保湿成分も少なく、バリア力が弱く乾燥した状態となり、肌あれが生じやすくなるのです。また、肌の再生に必要な栄養が足りなかったり、寝不足などの不健康な生活でも、よい角質層が保てず、バリア機能が劣化し、肌あれが生じやすくなります。

 

◇ ◇ ◇

 

少し長くなりましたが、肌あれの仕組みは、何となくお分かりいただけましたでしょうか?

 

3.便秘と肌荒れ

 

では、便秘が肌あれを引き起こす仕組みは、どのようなものなのでしょうか。「1.便秘と便秘に伴う諸症状」の項で述べましたが、その機序については、はっきりとは解明されていません。現在のところ広く受け入れられている説は、次のようなものです。

 

便秘になると、腸内の悪玉菌(腸内細菌のうち、体に悪い物質を作る細菌)による腸内容物の代謝(=腐敗)が進み、有害物質が多く生成されます。有害物質とは、アンモニア、硫化水素、インドール、フェノール類などを指します。これらは腸から吸収されて全身を回り、体に様々な悪い影響を与えます注3。こうした血中移行した毒素が、肌にも悪影響を与えているのではないかーーーそう考えられています。より具体的なものでは、悪玉菌が作り出す有害物質の一種であるフェノール類が、肌の表皮細胞に蓄積され、角質層のターンオーバーに変調をもたらし、肌の乾燥やくすみを引き起こしているとの動物実験の報告があります注4。また、健康な女子学生101人に、乳酸菌飲料とオリゴ糖飲料を4週間飲んでもらったところ、排便回数と排便量が増加するとともに、肌の角質の水分量も増加し、フェノール類の産生は減少したそうです注5。悪玉菌が作った有害物質が肌に蓄積されて肌あれを引き起こしているだなんて、あまり良い気持ちがしませんね。

 

関連リンク:「腸内細菌と、健康・便秘

 

また、便秘の時に限った話ではありませんが、腸内環境が悪化すると、皮膚の炎症が悪化しやすいということも、多く指摘されています。腸内細菌の菌種毎の構成割合と、ニキビやアトピー性皮膚炎などに関係があるという指摘は多く、また、乳酸菌などの摂取が、肌の水分量を増やしたり、肌のトラブルを減らしたりするという報告がいくつもあります。

 

腸内にはおよそ100兆個、1000種類もの細菌がいて、全部あわせると、その重さは1~1.5kgあるといわれています。こうした細菌が日々作り出す代謝物はかなりの量になるでしょうから、その影響が肌にでるのも、無理のないことかもしれません。便秘が肌あれを引き起こす過程では、腸内環境の悪化が関係している可能性が大きいようです。

 

 

■腸に良くて、肌にも良いこととは?

 

最後に、便秘に伴う肌あれの改善策についてみてみましょう。便秘に伴う肌あれを改善するには、当然ながら、便秘を解消するのが一番です。便秘には、「1.便秘と、便秘に伴う諸症状」の項でご紹介したように沢山の要因がありますから、対策も要因に対応して沢山の種類があります。ここでは、主なものを計10個挙げてみたいと思います。

 

最初の5つは、排便のための体の機能を整えたり助けたりすることで、便秘を改善する方法です。どれも、便秘に良いだけでなく、健康全般にも良い対策ばかりですので、これらの対策で、肌つやもよくなるかもしれません。

 

水分をしっかり飲む

〇朝食をしっかり食べて、朝の便意を逃さない

リラックスして自律神経のバランスを整える

有酸素運動をする

お腹のマッサージをする

 

即効性のある便秘対策を期待する方は、市販の便秘薬をのむのも有効です。弊社の複方毒掃丸(最後にご紹介します)をはじめとして、市販の便秘薬には、便秘に伴う肌あれの緩和が効能として含まれています。

 

続けて挙げる5つは、腸に良くて、肌にも良い対策といえるでしょう。腸内環境を善玉菌優位にするために有効な食べ物を摂取するという、食いしん坊にはうれしい対策群です。便秘自体の改善や予防も見込めるうえに、日ごろから取り組むことで、良好な腸内環境を維持していくことも期待できます。良好な腸内環境は、悪玉菌由来の有害物質の発生を抑えますし、肌のトラブルを減らすためにも重要ですので、美容のためにもぜひ試していただきたいところです。リンク先の記事に、より詳しい内容がご紹介してありますので、お時間があるときにご参照ください。

 

食物繊維を沢山摂る

ヨーグルトなどの乳酸菌を摂る

〇発酵食品を摂る

〇オリゴ糖を摂る

良質のオイルを摂る

 

なお、腸内環境の改善には、整腸薬の服用も有効です。腸の調子を整えてくれる毒掃丸整腸薬(最後にご紹介します)も、合わせてお試しください。大腸を中からきれいにして、お肌のコンディションも整えていきましょう!!

 

関連リンク:「便秘の原因」/「便秘解消を目指して ~便秘のセルフケア~」/「便秘対策の即効性

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

関連リンク:複方毒掃丸ブランドサイトおすすめの服用方法複方毒掃丸サンプルお申込受付フォーム  複方毒掃丸は、6種類の生薬が自然に近いお通じを促す便秘薬です。便秘に伴う肌あれ・吹き出物の緩和に

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注1:日本消化器病学会関連研究会ほか編,  慢性便秘診療ガイドライン 2017,  南江堂,  2017, 注2:例えば、Tamura A, et al. Prevalence and Self-recognition of Chronic Constipation: Results of an Internet Survey (nih.gov) J Neurogastroenterol Motil. 2016; 22(4): p677-84 .  注3:例えば、インドールは血中に移行したあと肝臓で代謝されるが、その代謝物が腎臓機能を低下させ、腎不全を促進する。注4:飯塚量子.  腸内細菌が皮膚生理に及ぼす影響,  腸内細菌学雑誌  2011 ; 25(2) : p105-106.   注5:Mori N, et al,. Effect of probiotic and prebiotic fermented milk on skin and intestinal conditions in healthy young female students. Biosci Microbiota Food Health. 2016 ; 35(3) : p105-112. 

 

ひとこと

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