便秘といえば、若い女性や年配の方の悩みと思われがちですが、実は多くの子供達も便秘で困っています。排便リズムの乱れなどで便秘になっている子供は思いのほか多いのです。今回は、弊社が実施した調査の結果も交えながら、子供の便秘の実態や注意点、子供の便秘の解消・改善の方法についてお話したいと思います。また、市販便秘薬を活用するときのポイント(と弊社毒掃丸の特徴)についても触れてまいります。
便秘でつらい思いをしているお子さんや、我が子の便秘に悩んでいるお母さんはとても多いようです。しかしながら、便秘に悩む子供の正確な割合は、まだよくわかっていません。世界的に見ても報告ごとに差がありますし、日本においては報告が少なく、頻度は不明とされています。学術調査の結果にも、1パーセント弱から3割まで大きな幅があるようです注1。
そんな中、弊社では独自に、3歳から12歳までの子供をもつ母親6700人を対象にして、子供の便秘の実態を調査しました注2。 その時の結果では、自分の子供が「ひんぱんに便秘になる」と答えたお母さんは17%でした。また、「ときどき便秘になる」と答えた方は25%にのぼりました(グラフ1)。ちなみに、男の子も便秘に悩むことは多いようです。というのも、調査の中で「ひんぱんに便秘になる」「ときどき便秘になる」子供の性別を聞いたところ、興味深いことに男女に大きな差がなかったからです(グラフ)。この傾向は、本調査だけでなく世界的に見られるそうで注3、成人における便秘は、20~70歳くらいまでは女性の方が男性の2倍程度多く見られる注4のと対照的です(成人の便秘については、本ブログ「ニッポン人の便秘事情を俯瞰する」もご参照下さい)。
子供には便秘になりやすい時期があります。それは①離乳食への移行期、②トイレトレーニング期、③学校に通い始めた時です。生活条件・環境の変化が、便秘の引き金になることが分かります(そして、年を経て第二次性徴期以降、女の子については、黄体ホルモンー腸の動きを鈍らせますーの分泌が増えるに従って、より便秘に悩む人が増えてきます)。
子供の便秘は、不規則な生活リズムや、食物繊維不足、水分の不足など様々な原因でおきますが、幼児期から学童期の子供の便秘で目立つのは、意識的・無意識的に排便を避けることによる便秘です。例えば、トイレトレーニング期だと、硬い便で痛い思いをしたり、無理なトレーニングで正しい排便習慣が身に着けられなかった場合にそうなります。痛くて排便を避けると、便は時間がたつほど水分が減って固くなるので、次のトイレでの排便が困難になってしまいます。
また、学童期だと、学校のトイレに行きたくなくて(覚えがありませんか?)、便意が来るたびに排便を我慢し、便秘になる場合があります。大人は職場のトイレで一息つくことがあるかもしれませんが、学童にとって学校のトイレでの排便は心地のよいものではなく、NPO法人日本トイレ研究所の調査によると、小学生のうち56%が、学校でうんちをしたくなった時に我慢をしていると答えています注5。こうして排便を避けることで常に直腸に便がたまっていると、徐々に直腸の排便反射が鈍くなり、便秘が慢性化してしまいます。これを放置しておくと、自力での排便が難しくなり、本格的な治療が必要になることもありますから、早めに正常な排便習慣をつけるようにしていきましょう。
関連リンク:ブログ記事「便秘と便意」
子供の便秘を改善していくときの基本になるのは、規則正しい生活です。早寝早起きを心がけ、バランスのとれた食事を摂り、体をよく動かすようにしましょう。食事は、下の図のような、食物繊維や乳製品(発酵食品)をバランスよく摂るのが理想です。バナナやリンゴ、おイモ類など、お子様の好みに合わせて増やしてみてください。例えば、バナナにはレジスタントスターチ、食物繊維、オリゴ糖といった、腸に良い成分が多く含まれているうえ、甘くて栄養たっぷりなのでおススメです。また、水分もしっかり摂るようにしましょう。子供は大人よりも体重当たりでより沢山の水分が必要で、特に乳児から学童期までは、体重1㎏あたりに必要な水分がそれぞれ成人の2.5~1.5倍もあります。便秘の場合は、水分が足りているか気を付けてみましょう。
関連リンク:ブログ記事「便秘を改善する食材:バナナ」
また、便の滑りをよくするために、お料理にオリーブオイルを加えてあげるとよいでしょう。オリーブオイルには、大腸まで届きやすいオレイン酸という成分が多く含まれ、排便をスムーズにしてくれることが期待できます。そして毎朝の排便習慣をつけ、うんちを我慢しないことを教えてあげてください。小さなお子様の場合は、トイレが上手にできた時によくほめてあげましょう。
関連リンク:大人の便秘によい食材は、子供の便秘解消にも効果的です。ブログ記事「「腸活」について② 腸に良い食生活 実践レシピ例付き」/「腸内環境と便秘 ① 腸内フローラ/ヨーグルト」/「腸内環境と便秘 ② 発酵食品やオリゴ糖、食物繊維、整腸薬の活用」
頑固な便秘の場合、最初に直腸にたまった便を取り除いてあげなければなりません。市販の便秘薬や浣腸で排出するか、お医者様に相談するかしてみてください。市販の便秘薬を使う時には、箱に書かれている「用法用量」を購入前にしっかり確認し、子供が服用できるものを選びましょう。多くの市販の便秘薬が15歳以上の大人用ですから、間違って子供が対象外である便秘薬を買わないようにしましょう。また、健全な排便習慣をつけるためにも、強い便秘薬を使い続けることがないようにしましょう。便秘薬の効きが強すぎると、下痢や腹痛になってしまい、お子さんがつらい思いをされますし、すぐにお薬を飲まなくなってしまうでしょう。便秘薬は細かく調節できるものを選び、ちょうど良い効き目になるよう服用量を調節していくことが大切です。そして、正しい服用方法でおのみください。また、市販の便秘薬を何回か試しても便がでなかった場合や、一度出た後も頻繁に便秘になる場合は、早めにお医者様に相談してみましょう。
特別な病気が隠れていることは?
便秘のかげに、別の病気や基礎疾患が隠れている場合もまれにあります。便秘以外の症状(成長障害、体重減少、繰り返す嘔吐など)や、お腹を触ったときの違和感などがある場合、お医者様に相談しましょう。また、新生児や乳児の重い便秘には、器質的な疾患(ヒルシュスプルング病など)が隠れている場合がありますので、この場合も早期の受診が必要です注6。
子供の便秘解消に市販薬を活用する場合、毒掃丸(どくそうがん)も選択肢の一つです。毒掃丸は、3歳から服用して頂ける、子供も対象とした便秘薬です。また、毒掃丸は、6種類の生薬から作られた植物性成分の便秘薬で、とても小さな粒(丸剤といいます)のお薬です。最大の特徴は下の表のように、服用量を細かく調節できることです。お子さんの便秘の具合に合わせて服用量を調節することができ、ちょうどよいお通じを目指すことができます。配合されている生薬のはたらきなどの詳しい特徴は、関連リンクからご確認いただけます。市販の便秘薬を検討される際には、無料の試供品もありますので、是非お試しください。
関連リンク:複方毒掃丸ブランドサイト/おすすめの服用方法/複方毒掃丸サンプルお申込受付フォーム /付属のスプーンで、丸剤を取り出す映像
また、毒掃丸は、服用量を細かく調節することで、子供から大人、高齢の方まで、家族みんなで使っていただくことができます。
便秘は、遺伝や、食生活などの環境要因から、家庭内共通の悩みになっている場合があります。冒頭でもご紹介した弊社の調査でも注2、子供がひんぱん又は時々便秘になると答えたお母さんのうち、なんと41%はご自分もひんぱんに便秘になり、35%はときどき便秘になると答えています。こうした場合、親子で毒掃丸の服用量を変えて服用することで、家族みんなでちょうど良いお通じを目指していただくことが可能です。ぜひ検討してみてください。
子供も大人も、家族みんなで「スッキリ」を目指していきましょう!
関連リンク:「便秘解消を目指して ~便秘のセルフケア~」/ こどものベンピ相談室/「女性の便秘・男性の便秘 ~年代による、その変化と対策~」
最終更新日:2022年12月15日
注1:日本小児栄養消化器肝臓学会・日本小児消化管機能研究会編、小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン、2013、診断と治療社 p.17、注2:2007年12月インターネットで実施。3歳から12歳までの子供をもつ母親6700人を対象に、子供の便秘の実態を調査。さらに、子供が便秘がちと答えた人の中から600人を抽出して詳細を調査。注3:日本消化器病学会関連研究会ほか編『慢性便秘診療ガイドライン 2017』南江堂 2017年, p10. 注4:Maartje M van den Berg et al, Epidemiology of childhood constipation: a systematic review, J Urol. 2004 Jan ; 171(1) : p403-7 注5:NPO法人日本トイレ研究所「小学生の排便と生活習慣に関する調査」2017年6月 n=4,777 注6:参考文献:日本小児栄養消化器肝臓学会・日本小児消化管機能研究会編、前掲書 p.28 ~30
写真:毒掃丸のシンボルマークの虎には様々なバージョンがあります。これはだいぶ昔にあった小児用のものだと社内に伝わっています。
ひとこと
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